このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
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「日本さばける塾 with 魚屋 食処 源天」概要
場所:魚屋 食処 源天(栃木県下野市川中子3328-2)
日時:8月20日(日)10:00~14:00
内容:栃木県で養殖されたマスのさばきデモンストレーション
アジのさばき体験
調理した魚をアジフライ・手まり寿司で実食
有限会社 国分寺産業による生活と水でつながる海の学び
姿川でのごみ拾い
参加者:栃木県内の小学4~6年生とその保護者 10組20名
講師:有限会社国分寺産業 田村友輝、牧野豊、一般社団法人 海のごちそう推進機構 國分晋吾
主催:一般社団法人 海のごちそう推進機構
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
協力:有限会社 国分寺産業・魚屋 食処 源天
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自分でさばいたアジはやっぱり美味しい
海なし県・栃木の飲食店「魚屋 食処 源天」で開催された「日本さばける塾」。同店の料理長 牧野豊さんが魚さばきの講師を務め、まずは栃木県内で養殖された立派なマスをさばきました。脂が多くさばきにくいマスも料理長の手にかかれば、一瞬で切り身に。続いて、アジのさばきも実演し、三枚おろしの基本を伝えました。子どもたちもアジのさばきに挑戦。先ほど料理長がスルスルとさばいていたアジも実際にさばいてみると難しく「牧野さん、すごい…」とつぶやいている児童もいました。
さばいたアジは、半身をアジフライに、残りは自ら手まり寿司にしました。魚屋 食処 源天の料理人が頭はアラ汁、骨はセンベイと魚を余すことなく調理。「いただきます」のあいさつで命に感謝して実食しました。自分でさばいた魚に思いもひとしおで、子どもたちは口々に「アジフライが最高だった~!」と話していました。
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海なし県できれいな水・海を守るためのごみ拾い
海の恵みを頂いた後は、有限会社 国分寺産業の田村友輝さんによる生活の身近にある水がつなぐ栃木県と海についての授業です。長年地元で浄化槽点検や清掃汲取などを通じて水と向き合ってきた田村さん。世界中で水道から水が飲める国は9か国しかないこと、アジアでは日本が唯一だということを話しました。昔の日本では、洗濯やお風呂の水などの汚水をそのまま川に流しており、海で赤潮の原因になっていたことを紹介。「きれいな水、限られた水を守るために自分たちができることを考えてみてください」と呼びかけました。
その後、魚屋 食処 源天の近くにある姿川に移動し、川沿いでごみ拾い。「花火をしたらごみも捨てないと駄目だよね」「駐車場にはタバコがたくさん落ちていてよくないなぁ」と話しながら、炎天下の中、草をかき分けて真剣にごみ拾いを行いました。
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参加した子ども・保護者からの声
⼩学5年⽣男子「話を聞いて、気を付けて見てみたらタバコやごみがたくさん落ちていた。川や海のために気を付けたいと思った」
⼩学6年⽣女子「自分でさばいたから、いつもより美味しく感じた。魚のために水を大切にしたいと思った」
⼩学5年⽣男⼦「魚をさばくのが楽しかった。海にいってみたいと思った。」
40代女性「子どもが魚をさばけるか心配していたのですが、楽しそうにやりきったのでとても安心しました。思ったより子どもたちが海の問題を知っていて、自分も勉強しなければいけないなと思いました」
40代男性「自分の子どもがさばいたアジがとても美味しかったので感動しました。ごみを一生懸命拾う姿を見て頼もしさを感じました」
<団体概要>
一般社団法人 海のごちそう推進機構は、日本さばける塾・YouTubeさばけるチャンネルなどを通じて、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる「日本さばけるプロジェクト」を運営しています。日本さばけるプロジェクトは”日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。私たちは、魚を“さばく”技術の伝承や機会の提供とともに、海洋問題に関する情報を発信し、海を守る人を増やします。
団体名称:一般社団法人 海のごちそう推進機構
公式サイト:https://sabakeru.uminohi.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/sabakeru
活動内容:日本さばけるプロジェクトの運営
(日本さばける塾・YouTube「さばけるチャンネル」の企画・運営などの業務)
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。