大容量蓄電池のトータルソリューションサービスの提供に向けたEVリユース電池を活用した蓄電池システムの実証開始

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関西電力株式会社と東芝エネルギーシステムズ株式会社は、使用済みのEV電池を用いた蓄電池システムを新たに構築し、2023年度冬頃から実証を開始します。本実証では、蓄電池システムの利活用に関する各種サービスを検証し、2024年度中のご提供を目指してまいります。

関西電力株式会社

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 関西電力株式会社(以下、「関西電力」)と東芝エネルギーシステムズ株式会社(以下、東芝ESS)は、使用済みのEV電池(以下、「EVリユース電池」)を用いた蓄電池システムを新たに構築し、2023年度冬頃から実証(以下、本実証)を開始します。本実証では、蓄電池システムの利活用に関する各種サービスを検証し、2024年度中のご提供を目指してまいります。

 なお、本実証は、関西電力と東芝ESSが2022年11月から取り組んでいる蓄電池事業における提携に向けた検討の一環として行うものです。

 国内では、2050年のカーボンニュートラルの達成に向け、再生可能エネルギーの導入が拡大することにより、発電量の変動が大きくなります。これにより電力の調整力が必要となり、その確保が課題となります。また、電力需要の少ない時間帯には、再生可能エネルギーの出力抑制が発生しており、大容量蓄電池の利活用ニーズが高まっています。加えて、EVの普及に伴うEV電池の供給増加を背景として、EV電池のリユースにも注目が集まっています。

 本実証は、このような大容量蓄電池の利活用ニーズの高まりやEV電池のリユースへの注目を踏まえ、EVリユース電池を用いた新たな蓄電池システムの実証を行うものです。

具体的には、実設備の運用データの取得・分析に基づく、EVリユース電池の特性、安全性を踏まえた事業性評価および様々な充放電パターンにおける経済性評価を実施し、安全・安心なメンテナンスサービスのご提供に向けた検討を推進します。

 両社はこれまで、蓄電池劣化診断技術※を活用した蓄電池の寿命予測によるアセットマネジメントサービスや蓄電池システムを常時遠隔監視するスマート保守支援サービス等の検討を進めてきました。

今後、本実証で得られた成果を踏まえ、各種サービスの創出を加速させつつ、大容量蓄電池の利活用およびEV電池のリユースも含めたトータルソリューションサービスの展開を目指してまいります。

※充電曲線解析法(Charging Curve Analysis)。非破壊で蓄電池の内部状態を推定し異常や安

全性を総合的に診断することができる東芝グループの独自技術。

別紙1:本実証の概要

https://prtimes.jp/a/?f=d32322-223-b1d09695be67f712fcdfeae3eb61bcad.pdf

別紙2:本実証の概要と展開イメージ

https://prtimes.jp/a/?f=d32322-223-57ef77e76f7402feb8651250d8b414e7.pdf

※東芝エネルギーシステムズの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.global.toshiba/jp/company/energy.html

※東芝エネルギーシステムズの蓄電池事業についてはこちらをご覧ください。
https://pro.intra-gwp.toshiba.co.jp/content/toshiba/jp/products-solutions/transmission/products-technical-services/energy-storage.html

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