全国の高校生が社会問題を解決するビジネスモデルを発表 高校生みんなの夢AWARD4全国大会グランプリが決定!

この記事は約6分で読めます。
公益財団法人みんなの夢をかなえる会(以下、当法人)は、全国の高校生が社会問題を解決するビジネスモデルを発表する「高校生みんなの夢AWARD4全国大会」を8月8日(火)に国立オリンピック記念青少年総合センター(カルチャー棟大ホール)にて開催いたしました。「水上飛行機を用いた新たなモビリティで、離島の交通・物流の課題を解決する」というビジネスモデルを発表した保坂詩音(郁文館高等学校3年生)さんがグランプリに輝きました。
(配信アーカイブ https://youtu.be/Sdg2Tb_mJy0
  • 「高校生みんなの夢AWARD4全国大会」とは

当法人は、起業家の発掘・育成・支援を目的に、ビジネスコンテスト「みんなの夢AWARD」を13年連続で開催してきました。2020年より起業家予備軍の裾野を広げる為、高校生を対象としたビジネスモデルコンテスト「高校生みんなの夢AWARD」を開催し、今回は第四回目となります。

「高校生みんなの夢AWARD4全国大会」にエントリーする高校生は、当法人がオンライン上で無償公開している「ソーシャルビジネス学習プログラム」を通じて、世界・日本・地域の様々な社会問題について学び、社会問題を解決する10人の起業家の事例に触れ、ビジネスの基本について学習します。そして、自らが関心を持った社会問題を解決するビジネスモデルを立案します。

全国143校から608名のエントリーが集まり、予選を勝ち上がった高校生は、ファイナリストとして全国大会でビジネスモデルを発表し、グランプリと準グランプリが選ばれます。審査基準は、①共感性+社会性、②事業性、③プレゼンテーション力で、高校生を対象とした一般的なビジネスアイデアコンテストと違い、売上高や利益まで試算し、商品やサービスの差別化戦略までが審査対象となります。当法人の代表理事でワタミ株式会社代表取締役会長兼社長の渡邉美樹審査員長をはじめ、現役の経営者や税理士法人の代表者が審査員を務めます。

グランプリには、ビジネスモデルに関連する国内外の研修旅行券20万円分、準グランプリには10万円分が贈られます。なお、エントリーした全ての高校生に、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試や就職試験で活用できる『高校生みんなの夢AWARD4全国大会エントリー証明書』を発行しております。

  • 東北~沖縄まで全国143校608名から選ばれた10名の高校生ファイナリストが多彩なビジネスモデルを発表

全国大会は国立オリンピック記念青少年総合センター(カルチャー棟大ホール)にて開催。600名を超える観覧客の前で、10名のファイナリストから様々な社会問題を解決する、高校生らしいアイデアに富んだビジネスモデルが発表されました。

①  園田 智也さん おかやま三陽高等学校3年

 【マコモの飼料化による持続可能な地域社会の実現】

② 上原 杏樹さん 沖縄県立那覇商業高校3年

 【廃棄おからで健康非常食】

③  佐々木 淳哉さん 岩手県立高田高等学校2年

 【けせんシーファームセンター~陸前高田に賑わいを~】

④  七瀧 舞華さん 京都先端科学大学附属高等学校3年

 【全て天然素材。撥水性を持つすき込み可能なマルチの普及】

⑤  岩田 真奈さん 頌栄女子学院高等学校2年

 【政治レシートマシーン~投票率UPでより良い日本の社会創りに貢献~】

⑥  髙橋 玲奈さん 茨城県立水戸商業高等学校3年

 【アクティブシニアとシナジー】

⑦  三浦 透馬さん 宮城県岩ケ崎高等学校3年

 【「エコシェル」養殖牡蠣イノベーションを推進するまめ管代替ビジネス】

⑧  樋野 葵さん 茨城県立竹園高等学校2年

 【コンポストン~手のひらから始まる環境保護~】

⑨  武藤 慶之介さん 渋谷教育学園幕張高等学校2年

 【アラブから日本へ、観光を活性化!】

⑩  保坂 詩音さん 郁文館高等学校3年

 【離島物流にイノベーションを】

  • グランプリは郁文館高等学校3年生の保坂詩音さん

「水上飛行機を用いた新たなモビリティで、離島物流の課題を解決する」というビジネスプランを発表した保坂詩音さん。

日本には14000もの離島が存在していますが、そのほとんどが空港設備を持たず、輸送を船に頼っているという問題に着目しました。水上飛行機を用いて離島を路線バスのように周回することで輸送効率を上げ、さらには機内の座席を取り外し可能にすることで、観光産業の活性化だけでなく、ドクターヘリとしても活用できるというビジネスアイディアです。

また、カナダの航空会社の実例をもとに、水上飛行機を電気飛行機化することで運用コストを従来の五分の二まで抑えることができるという。飛行機や、航空会社の経営について深く学んでおり、審査委員からの質問に対して的確に回答し、収益も含めて徹底的に考えられていること評価され、見事グランプリを受賞。

渡邉美樹審査員長より、「グランプリ、準グランプリ共に満場一致だった。“好き“が高じて発表以外の事も調べ上げている姿勢が審査委員の心を動かした」と、選考理由が伝えられました。

  • 準グランプリはおかやま三陽高等学校3年生の園田智也さん

「マコモの飼料化による持続可能な地域社会の実現」というビジネスプランを発表した園田さん。

イネ科の多年草である「マコモタケ」を耕作放棄地を活用して栽培し、収穫後に廃棄される茎葉部を発酵させ、牛用の無農薬サイレージにするビジネスを発表しました。

単にマコモダケを家畜用飼料にするだけでなく、地産地消の耕畜連携による循環型農業の実現や耕作放棄地を「水田」にすることで貯水農地として地域防災に貢献し、また農家収入増による耕作放棄地の農地維持を実現を可能にするなど、日本の農業が抱える様々な課題を解決するビジネスアイディアを発表し、準グランプリを受賞。

  • 2024年度も「高校生みんなの夢AWARD5全国大会」を開催

「高校生みんなの夢AWARD4前回大会」にエントリーしてくれた高校生や教職員様からの要望を踏まえて、来年度も「高校生みんなの夢AWARD5全国大会」を開催いたします。公式HPで今年10月頃に情報公開予定しております。

■開催報告書など資料のご請求・お問い合わせはこちら

高校生みんなの夢AWARD資料申込みフォーム
公益財団法人みんなの夢をかなえる会が主催する『高校生みんなの夢AWARD』の資料申込みフォームです。ご質問などございましたら、末尾にお気軽にご入力くださいませ。

■公益財団法人みんなの夢をかなえる会

2010年にNPO法人として活動を開始。誰もが「夢」を持ち、「夢」を追いかけ、それによって一人ひとりが自らの持つ資質を磨き高め、生き生きと暮らすことで、「夢溢れ、『ありがとう』が飛び交う社会の実現」に寄与することを目的として設立。2014年に内閣府より公益財団法人として認可されました。「みんなの夢AWARD」という様々な企業の協賛や内閣府・文部科学省などの各省庁から後援を受けたイベントを中心に、夢を持ち、夢の実現を支援するための事業を行っています。

【所 在 地】東京都大田区羽田 1-1-3

【代表理事】渡邉美樹 【設 立】2010 年

【ホームページ】

公式ホームページ http://www.minnanoyume.org

みんなの夢AWARD https://yumeaward.org

高校生みんなの夢AWARD  https://yumeaward.org/school/

ソーシャルビジネス学習プログラム https://yumeaward.org/social/

タイトルとURLをコピーしました