シンクサイトとFIMMが血液がん病態の把握および治療法の発展に向けた研究提携を発表

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シンクサイト株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:勝田 和一郎)とヘルシンキ大学フィンランド分子医学研究所(本部:フィンランド共和国ヘルシンキ、FIMM: Institute for Molecular Medicine Finland)は、血液がん病態の把握と治療法の発展を目的とした、戦略的な研究提携を発表しました。

この提携は、シンクサイトの新しいAI駆動型細胞分析・分離装置であるVisionSort®と、FIMMの有する、世界的に評価の高い臨床情報と紐づいた白血病サンプルのデータベース、および創薬スクリーニングの専門性を組み合わせることにより、白血病やその他の血液がんの治療に関する新たな知見を探ることを目的としております。

FIMMは、治療段階(診断時、寛解時、再発時など)の異なるタイムポイントで採取された、広範な白血病患者の臨床検体を含む国立のバイオバンク(フィンランド血液バイオバンク)を運営しています。様々なタイプの血液がんにおいて細胞形態の変化を捉えることにより、治療法の選択、病状進行のモニタリング、あるいは新規薬剤標的の同定などに役立てることを目指しています。

■ 本リリースに関するコメント

フィンランド分子医学研究所 研究ディレクター Caroline Heckman

血液がんの治療法は近年進歩しているものの、その病態は複雑かつヘテロであり、未だ解明できていないことが多くあります。AIをベースに細胞形態の変化を解析できるシンクサイト社の技術と、私たちの厳選された患者検体データベースや血液がん研究の専門性を組み合わせることで、全く新たな切り口でこれらの疾患研究に臨むことができるでしょう。

シンクサイト 最高事業責任者(CBO) Janette Phi

革新的なアプローチによって血液がん病態を把握し、患者さんの治療に大きなインパクトを与え得るグローバルリーダー、FIMMとの研究提携に大きな期待を寄せています。この提携から得られる知見は他の多くの疾患に応用可能であり、研究開発の新たなアプローチにつながることを楽しみにしています。

■ フィンランド分子医学研究所について

フィンランド分子医学研究所(FIMM)は、ヘルシンキ大学生命科学研究所(HiLIFE)傘下の独立研究機関であり、EMBL北欧分子医学パートナーシップのメンバーです。健康の増進および疾病要因の解明を目的に、患者や特定集団を対象とした革新的な研究を使命としており、フィンランド内外のヘルスケアの安全性、有効性、効率性の向上を目指しています。詳しくは、FIMMのウェブサイト(www.helsinki.fi/en/hilife-helsinki-institute-life-science/units/fimm)をご覧ください。

■ シンクサイト株式会社

シンクサイトは、東京大学及び大阪大学で生まれた先端技術を元に、ライフサイエンス及び医療の発展と革新を目指すスタートアップ企業です。先端イメージング、機械学習、マイクロ流体等の異分野技術を組み合わせて、次世代型のイメージ認識型高速セルソーティング技術を開発しています。この基盤技術を用いることで、新しい再生・細胞医薬や医療検査診断、創薬を実現させ、革新的な治療や診断に貢献することを目指しています。2019年6月には、経済産業省よりJ-Startupの1社に認定されています。詳しくは、シンクサイトのウェブサイト(https://thinkcyte.com/)をご覧ください。

■ 会社概要

社 名  シンクサイト株式会社 ThinkCyte K.K.

所在地  東京都文京区本郷7-3-1

代表取締役 勝田 和一郎

設 立  2016年2月

URL https://thinkcyte.com/

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