ナノリサーチ京都とAC Biode、幅広い用途の原料液を液滴化できる微粒子合成を開始

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株式会社ナノリサーチ京都
AC Biode株式会社

株式会社ナノリサーチ京都(代表取締役CEO:藤井泰久、本社:京都府京都市、以下、ナノリサーチ京都)AC Biode株式会社(エーシーバイオード、代表取締役社長:久保直嗣、本社:京都府京都市、以下、AC Biode)は、水系や有機溶剤系や少々粘度が高い原料液でも液滴化できる微粒子合成を開始しました。バイオ医薬品、ドラッグデリバリーシステム、化粧品、化学業界等向け5μm以下粒子径バラつきの少ない、生産性の見込める新手法となります。

粒子径の小さな微粒子を製造する方法としては、一般的に界面重合法(界面架橋法)、乳化重合法などが知られていますが、これらの一般的な重合法は、粒子径の制御やバラツキに課題があります。最近ではマイクロリアクターやインクジェットを用いて、単分散の粒子合成も行われていますが、低粘度(~20cps)の原料液しか扱えないこと、10μm以下の微粒子合成は原理的に不可能です。

我々は、比較的粘度の高い(~100cps)原料液を多量に液滴化して、液-液反応又は乳化重合により数μm以下の粒子径バラツキの少ない微粒子合成を開始しました。

実施した事例として、原料液であるアルギン酸ナトリウム1.5%水溶液(50cps)を多量に液滴化しました。液滴化した原料液を塩化カルシウム水溶液中に射出し、反応させ、反応液を濾過し、0.8μmの粒子径バラツキの少ないアルギン酸カルシウム微粒子を得ました。アルギン酸ナトリウム水溶液にナノ粒子や菌などを分散しておくことによりナノ粒子や菌を内包したアルギン酸ボールが製造可能となります。

対応原料液粘度~100cpsの溶液を微小液滴化
液滴サイズ制御約0.5μm~約5μm(ある程度任意可変)
液滴化速度7.2mL/10分

合成したアルギン酸ボールのSEM写真

【ナノリサーチ京都について】
ナノリサーチ京都は、独自のアイディアや技術をもとに、研究開発の受託(受託研究)をおこなう比較的新しいサービスを展開するベンチャー企業です。「3次元微細加工」「流体制御」「磁気制御」をコア技術として、ケミカル、バイオ、医療などへの異分野への技術融合を積極的に進め、「超高齢化」「IoT・ロボット」「アフターコロナ」の日本の技術課題の解決への貢献を目指しております。

【会社概要】
会社名 :株式会社ナノリサーチ京都
WEB  :https://www.nanoresearch-kyoto.co.jp/
設立日 :2022年7月1日
資本金 :300万円
所在地 :京都市下京区中堂寺南町134KRP1号館
代表者 :代表取締役 藤井泰久
事業内容:受託研究、コンサルティング

【AC Biodeについて】
AC Biodeは、「化学技術により、地球の温暖化ガス削減と海洋プラスチックはじめグローバルなごみ問題解決・リサイクル率向上に貢献する」をミッションに掲げ、交流電池と回路の開発、廃プラ解重合触媒等の開発(Plastalyst: プラスタリスト)、各種吸着剤開発展開等を行っております。ルクセンブルクに法人、英国ケンブリッジ市に事務所があり、欧州と日本等で事業展開を行っています。

ポリエチレンやPETボトル等をモノマーに解重合することに成功し、特許も複数申請中です。

画像は、けいはんなプラザラボ@京都府精華町での実験の様子

▼製品、技術に関するお問合せはこちら:
https://acbiode.com/contact.html

【採用情報】
材料科学(有機、無機、ハイブリッド、ポリマー、天然高分子)、電気化学、触媒化学の技術者に関し、積極的に採用を行っております。

・勤務地:けいはんなプラザラボ(京都府精華町) 海外出張の機会もあります。
・技能:有機合成、無機合成が実施できること。各種実験試薬の取り扱いに長けていること。真空系及び加圧系の装置や操作に習熟していること。可燃ガスと不活性ガスを適切に取り扱えること。
・言語等:日本語または英語。日本語を話せた方がいいですが、必須ではありません。

CVに写真、性別記載は不要です。
化学技術により環境問題に貢献することにご関心ある方は、お気軽にご連絡ください。CVを日本語、または英語でお送り下さい〈両方の言語は必須ではありません。カバーレターは不要です〉

▼採用に関するお問合せはこちら:
Tadashi.kubo@acbiode.com

【会社概要】
会社名 :AC Biode S.a r.l.(ルクセンブルク法人)、AC Biode株式会社
WEB  :https://acbiode.com/
設立日 :2019年4月1日 
資本金 :1億円(日本法人)
所在地 :ルクセンブルク、京都府京都市左京区岩倉花園町498番地6
事務所 :英国ケンブリッジ市、東京都大手町
代表者 :代表取締役社長 久保直嗣
事業内容:交流電池と回路の開発、廃プラ解重合触媒等の開発、各種吸着剤開発展開等

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