【輸送容量最大で200%へと向上。インランドデポでのコンテナラウンドユース】
インランドデポは、コンテナのハブとなる「陸の港」です。通常のコンテナ輸送は、港から工場へ、工場から港へというピストン輸送が主で、片道が空のままの走行になっていました。これに対し、吉田運送が推進するコンテナラウンドユースは、インランドデポにコンテナを運びこみ、行きと帰りのコンテナをマッチングさせることで、双方とも実入りでの陸送を可能とし、輸送容量を最大200%へと向上させる革新的な手法で、2024年問題への対応としても有効性が各方面から注目を集めています。
吉田運送では、2024年問題への対応の一助として、インランドデポの更なる高機能化を図ってまいります。
□キャパシティの増強
吉田運送は現在、茨城県坂東市、栃木県佐野市の二つの拠点にて関東最大規模でインランドデポを運営しております。今後も継続が見込まれるドライバー不足や、物流容量不足への対応として、現時点でコンテナの収容容量を1600TEUから、2030年までに2200TEUまでの増強を計画しております。
コロナ禍で需要の増した、陸揚げ後のコンテナの置き場不足に対応した「コンテナお預かりサービス」の受入可能数も増強いたします。港の待ち時間緩和、渋滞を避けての陸送など、インランドデポ活用により、輸送容量向上の他にも、様々な角度からの効率化が可能となります。
□ストックポイントシフト促進による物流効率化
船から降ろしたコンテナを、コンテナヤードに保管しておきたいというニーズは非常に高く、港湾地区のコンテナヤード不足への対応として「コンテナお預かりサービス」を提供してまいりました。今回のインランドデポ高機能化に伴って、「コンテナお預かりサービス」の容量も順次拡張してまいります。陸揚げされたコンテナのストックポイントを内陸のコンテナヤードへのシフトをさらに推進することで、渋滞や混雑の影響を最小化することが可能となります。
□機能性コンテナで一般陸送拠点化
弊社はコンテナの建材としての適性にフォーカスしたアンドコンテナ事業を展開しております。これまでシャワー・トイレコンテナ、ガレージコンテナなど、「あったらいいなを日常にプラス」をテーマに、様々な機能性コンテナを提供してまいりました。
インランドデポ高機能化に向けて、サイドオープンコンテナを用いて一般陸送にもそのまま利用できる機能性コンテナを開発し、車両を無駄なく一般陸送へと転用することで、総輸送容量向上へと寄与することを計画しております。
□インランドデポのDX化を推進
クラウド実践モデル2021に選出された吉田運送は、コンテナラウンドユースを利用する際に専用のフォームをご用意。また最新のOCRソフトとの連携などを含め、DX化を推進いたしました。これにより、どんなコンテナがどの場所にどれだけあるかをたちどころに正確に把握でき、現時点で事務作業においては728時間、トラック輸送については2610時間分の業務効率化を実現いたしました。インランドデポの容量増加に伴い、更なる波及効果を見込んでおります。
【問い合わせ先】
吉田運送 株式会社
本社・坂東インランドデポ
担当者 : 佐々木 悠(ささき ゆう)
MAIL : info@yoshiun.com
〒306-0651 茨城県坂東市半谷224-15
TEL : 0297-34-2221
FAX : 0297-34-2491