「古刀」の再現を目指して
藤安将平氏は、高校3年生の時に、師匠(人間国宝・宮入昭平 刀匠)の書かれた『刀匠一代』という本に出合い、その生き様や考え方に魅せられました。本の中で「自分の後に続く者に出てきてほしい」と書かれていたのを読み「これは俺のことだ!」と、福島から師匠の鍛冶場がある長野県に就職し、休みの度に工房を訪れました。痩せて身体も小さかったせいかなかなか弟子入りを許されず、見かねた師匠の奥様が「自分の仕事の手伝いをさせるから」ということでやっと認められたそうです。
その後、師匠の弟子になって7年目に、初めて自分一人で太刀を仕上げ、第8回新作名刀展で努力賞を受賞しました。
藤安氏によると、日本刀の頂点に位置するのは、鎌倉時代に作られた刀だとされていて、その後、それらの古刀を超えるものはできていません。藤安氏は、現代の美しい刀を作るだけではつまらなく思い、その古刀を再現したいという気持ちで邁進。師匠には「古刀の再現はできっこないし、そんなことをやっても将来食べていけないのは目に見えている」と反対されましたが、古刀再現の道を貫きました。
奈良時代の遺跡から発掘した炉を再現し、砂鉄から鋼を作るなど、50年の長い道のりをかけて鍛錬し、本物だけに宿る「美」と「精神」を追求。昨年頃から、ようやくそれらしいものができるようになってきました。
本物だけに宿る「美」や「精神性」
刀を刀たらしめる要素は3つあります。まず「武器」としての実用性、「美しさ」、そして最も大事なものが「精神」です。
古来より日本人は、刀を帯びる、また側に置くことで、大きな力で守られていると考え、刀を特別なものとして扱ってきました。刀は誇りであり、気高さの象徴です。
藤安氏は、刀鍛冶となり、日本の歴史や美しい国土が育んだ美意識を学んできたことから、刀を通して、一人でも多くの人にその本質を伝えたいと考え、日本刀の講座を行ったり、熱田神宮や鹿島神宮での奉納鍛錬などを行っています。
返礼品のさらなる進化に期待
日本では、伝統的に子供が生まれたお七夜や娘が嫁入りをする際に「御守刀」を授ける風習があります。今回の返礼品では、八寸三分の大ぶりの短刀と、五寸五分の小ぶりの短刀の2種類をお作りしますので、ぜひご自身やお子様、お孫様の一生の御守刀としてお持ちください。
寄付受付後、一から作刀いたしますので、返礼品が完成するまで約1~2年かかります。その間も将平鍛刀場では古刀再現の研究を続け、深めていきます。その進化を楽しみにお待ちください。
■ふるさと納税・返礼品情報
1.将平鍛刀場 御守刀 短刀/五寸五分
寄付金額 |
4,500,000円 |
サイズ |
刀剣(白鞘に収めた状態):約32㎝ 桐箱(紐の厚み込み):約35.5㎝×8.5㎝×11㎝ |
規格 |
【重さ】 刀剣(白鞘に収めた状態):約160g、全体(桐箱に収めた状態):約650g 【素材】 刀剣:玉鋼、鎺:金銅、白鞘:朴材、刀袋:会津木綿 【刃文】 直刃/乱刃 ご希望の場合、どちらかお選びいただけます。ご希望がない場合は、乱刃で作刀させていただきます。 付属品:鎺、白鞘、刀袋、桐箱、銃砲刀剣類登録証、所有者変更届出書類 |
返礼品サイトURL |
楽天 https://item.rakuten.co.jp/f072010-fukushima/2721/ ふるさとチョイス https://www.furusato-tax.jp/product/detail/07201/5847159 |
2.将平鍛刀場 御守刀 短刀/八寸三分
寄付金額 |
5,600,000円 |
サイズ |
刀剣(白鞘に収めた状態):約40㎝ 桐箱(紐の厚み込み):約47㎝×8.5㎝×11㎝ |
規格 |
【重さ】 刀剣(白鞘に収めた状態):約360g、全体(桐箱に収めた状態):約950g 【素材】 刀剣:玉鋼、鎺:金銅、白鞘:朴材、刀袋:会津木綿 【刃文】 直刃/乱刃 ご希望の場合、どちらかお選びいただけます。ご希望がない場合は、乱刃で作刀させていただきます。 付属品:鎺、白鞘、刀袋、桐箱、銃砲刀剣類登録証、所有者変更届出書類 |
返礼品サイトURL |
楽天 https://item.rakuten.co.jp/f072010-fukushima/2722/ ふるさとチョイス https://www.furusato-tax.jp/product/detail/07201/5847160 |
■藤安将平プロフィール
1946年(昭和21年)福島県伊達郡川俣町に生まれ、5歳のころに福島市に移る。福島県立福島工業高等学校精密機械科を卒業。
1966年(昭和41年)2月17日に長野県坂城町、宮入昭平に入門。
1972年(昭和47年)文化庁の承認を受け、初作の太刀が第8回新作名刀展で努力賞を受賞。
1975年(昭和50年)6月1日、福島市立子山に鍛刀場を構え、火入れ式を行い独立。
2003年(平成15年)福島県文化財センター「まほろん」にて吉田秀亨と協力し、古代製鉄炉の復元実験操業を行う。以降平成17年、平成19年と続く。
2018年(平成30年)1月、京都府京都市藤森神社に太刀「御物鶴丸国永写し」を奉納。同神社境内にて公開奉納鍛錬を行う。7月には京都府京都市建勲神社に短刀「薬研藤四郎再現刀」を奉納。同年19月に一般公開され、公開に併せて10日間境内にて講話を行う。
2020年(令和2年)福島県郡山市のカメラマン赤沼博志と共著、髙山武士(雪山)総監修の書籍『孤高の鎚音』を出版。独立以後、鹿島神宮、護国神社、熱田神宮、靖国神社など多くの神社で奉納鍛錬や公開鍛錬、また太刀などの奉納を行い、現在も続いている。
将平鍛刀場 詳細情報
住所 |
福島県福島市立子山字溜井下2-12 |
HP/SNS |
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