「日本で最も宇宙に近い高校」である大分県立国東高等学校(OITA KUNISAKI HIGH SCHOOL)が2024年度カリキュラムを公開!

この記事は約4分で読めます。
アジア初となる水平型の宇宙港(スペースポート)まで車で10分の大分県立国東高等学校が2024年度より始まる「SPACEコース」のカリキュラムを公開しました。地域・日本・世界のリーダーとなる人材を育成し、 宇宙視点で地球課題に向き合い、新たな価値を創造していきます。

 大分県立国東高等学校(以下、KUNISAKI高校)は、2024年度から九州圏内初の公立学校でのSPACEコースを開設し、全国から入学生の募集を開始します。SPACEコースでは、STEAM教育をカリキュラムに取り入れていきます。(カリキュラム開発支援・企画協力:株式会社Barbara Pool)

SPACEコースについて

 宇宙に関する学びは今後、多岐の領域に波及することが予想されます。そして、ボーダーレス時代の到来の中、グローバルな視点から基礎力を身に付け、学びを深化し思考力・探究力を育成する力が非常に重要になってきています。普通科進学コース の2年次より開設されるSPACEコースでは、これらの力を身につけるカリキュラムを提供し、生徒の多様な進路希望に対応し、あらゆる学部系統への進学を可能にする幅広い学びを展開していきます。

SPACEコース オリジナルSTEAM探究プログラム「THINK MOON PROGRAM」

 STEAM探究プログラムでは、宇宙をテーマに、地球の課題解決に向けて探究します。STEAM教育を中心に据えた学び方で、教科の枠にとらわれずに得た知識やスキルを、さまざまな視点から総合的に考え、現実の社会での問題発見や解決、そして社会的な価値の創造につなげていきます。

テーマ例:「月面での“食“」について知り、考えよう。

・月での暮らしはどんな暮らし?

・月で生産できるものできないものは?

・月面と国東との類似点は?

・限定生活と食

についてなど

※STEAM教育とは:科学・技術・工学・芸術・数学の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語。科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念。知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す、分野横断的な学びです。

SPACEコース教育課程

  • 1年次に全生徒で宇宙関連学習 (「宇宙 STEAM 探究」と題した「総合的な探究の時間」) を1単位実施

  • 「宇宙 STEAM探究」とは、宇宙を題材とし地球課題の解決に向けたSTEAM 視点での探究学習

  • 2・3年次の「SPACE 探究」は宇宙 STEAM 探究をより専門的な学びへと深化。人工衛星データを活用し地球課題の解決を図る探究活動など実施予定。英国のコーンウォール州の学校と連携した探究学習も計画中

  •  3 年次には SPACE に特化した学校設定科目を設置し、総合型選抜で進路実現を目指す

■宇宙×新たな学び(探究学習・総合選択科目・学校設定科目)

 総合選択制のカリキュラムは、KUNISAKI高校の最大の特長です。宇宙の学びを総合選択科目に取り入れます。総合選択科目とは、普通科と専門学科が互いの枠を超え、生徒の興味や関心、進路に応じて学べる科目のこと。普通科と専門学科の生徒が、同一科目を学ぶことで思考の化学反応を誘発し新たな創造的価値を生み出していきます。

※SPACE Science とは、宇宙に関連した学び ( 普通科や専門学科の特性を活かした学校設定科目 )

※普通科ビジネス IT コースと園芸ビジネス科、環境土木科、電子工業科が総合選択科目に宇宙関連の学校設定科目を開設

▼学校設定科目(SPACEコースのみ)

■宇宙×国際交流(英国コーンウォール州)

 英国コーンウォール州は大分県と「SPACE PORT」で共通点があります。2022年からKUNISAKI高校とリチャード・ランダー・スクールはオンラインで教育交流を開始し、今後は宇宙を題材にした地球課題への取り組みなどで相互交流を深め、世界に羽ばたく人材の育成を目指します。

□大分県立国東高等学校 全国募集向け特設サイト:http://kou.oita-ed.jp/lp/kunisaki/

□大分県立国東高等学校公式サイト:https://kou.oita-ed.jp/kunisaki/

タイトルとURLをコピーしました