和歌山県紀の川市教育委員会は、市立の小中学校スクールバスの運用面で、従来から課題となっていた、スクールバスのバス停での生徒の置き去り・待ちぼうけを防止するためのLINEアプリシステムを採用した。(県内初)
運用開始は7月1日から。
運用開始は7月1日から。
このLINEアプリシステムは、恵那バッテリー電装株式会社(本社 岐阜県中津川市、代表取締役=山口功司)が提供する車両運行管理システム MOQUL(モークル)というアプリで、
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生徒や保護者のLINEアプリを活用し
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”今どこ?ボタン”をタップするだけで
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スクールバスが、地図上のどこを走っているか表示される
というもの。
また、
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生徒がバスを利用しない日は、LINEで”バス乗りませんボタン”でワンタッチで連絡可能
という特徴を持つ。
こうすることで、スクールバス運転手に連絡でき、バス停で待つ生徒に利便性や安心感を提供するとともに、保護者の負担を減らすことができます。
また、事故時の映像記録をはじめ、運行日報の自動作成・管理・危険運転警告機能などもある。
今回導入が決まったのは、和歌山県紀の川市立 安楽川小学校の3コースと荒川中学校の2コースです。
スクールバスは紀の川市教育委員会が管理し、和歌山バス那賀株式会社と運行を行っているものです。
紀の川市教育委員会によると、
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保護者がバス停まで子どもを送った際、すでにバスが通過した後なのか、まだバスが遅れているだけなのかわからない。という不安の声があった。
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市の担当者が学校に説明に行くと、学校の教師からも好評だった。
当該アプリの制作・販売会社の会社社長の山口は「学校の統廃合により通学困難地域が生まれ、スクールバスを運行する自治体が増える中、生徒や保護者の利便性を高めたい自治体からの問い合わせが増えている。このシステムは既存のアプリのLINEを使用することで生徒の保護者世代と親和性が高く、運用コストも低いので導入しやすいと思う」としています。