糸魚川市で「森」に関係する川上から川下の企業が連携して活動を行う「緑でつなぐ未来創造会議」(Midori Mirai Meeting Itoigawa/以下、3M)では、地元木材の利活用を推進し地域経済循環の実現、エネルギー排出の抑制などを達成することを目的とした3M独自の地元糸魚川の住宅認定制度(Itoigawa Sustainable Standard House/通称:ISSH・イッシュ)を実現するための活動を進めており、7月にはその認定制度が運用開始されます。
ISSHは糸魚川産木材の利用と住宅の高性能化を進めることを主題としており、その結果として地域内の資源の活用、社会保障費の軽減とエネルギー排出抑制の3つの目標を達成することを狙った制度となっています。
制度概要については、一定以上の糸魚川産木材の使用、許容応力度計算での構造計算の実施、隙間相当面積の取り決め、これらに加えて3段階のUa値をの達成度で★一つから★三つまでの認定を住宅に付与します。
これらを達成した住宅の普及によって、市内の関連産業の活性化やレベルアップ、地域経済循環が図れることはもちろん、市民が気密・断熱の取れた安全で快適な環境で日々の生活を営むことによって、ヒートショック等の疾病予防で健康寿命の増進、昨今の光熱費の高騰についても一つの解決策を提供できると考えています。
https://3m.itoigawa-platform.jp/issh/
また同時に、糸魚川市も市として省エネ住宅を奨励する住宅認定制度の創設に向けた準備が進められており、前記した地域課題解決に向けた官民連携の取り組みがますます加速しています。
官民連携による地元木材の利用率と住宅性能基準を組み合わせた独自の住宅認定基準の創設は県内では初であり、全国的にも珍しい取り組みとなります。
今回、3Mと糸魚川市の活動連携事業のお披露目として、以下の日時で「事業協定式」を行う運びとなりました。
【日 時】
令和5年7月5日(水) 11時~
【会 場】
糸魚川市役所 201・202会議室
【内 容】
緑でつなぐ未来創造会議(糸魚川商工会議所)と糸魚川市の事業協定式
【参加者】
・糸魚川市長
(米田 徹)
・糸魚川商工会議所会頭
(髙瀬吉洋)
・糸魚川産業創造プラットフォーム運営委員会委員長
(田邉榮三)
他 3Mメンバー
糸魚川商工会議所は、「糸魚川産業創造プラットフォーム」という行政や民間等の各自の取り組みだけでは解決が難しい様々な課題に対して、市や市内事業者、そして会議所が連携して官民が連携して解決を図る事業を展開しています。
その一環として、3Mは、糸魚川の豊かな森林資源を活用して新たな価値創造と地域経済循環の実現を目指して活動しています。