【国立研究開発法人で初導入】脳の健康状態を“見える化”。認知機能低下の予防に向けた脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging®」を国立循環器病研究センターで導入

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ブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップの株式会社Splink(本社:東京都千代田区、代表取締役:青山 裕紀、以下「Splink」)は、自社で開発・提供する脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging®」(以下、Brain Life Imaging®)が、国立研究開発法人 国立循環器病研究センター(理事長:大津欣也、以下「国立循環器病研究センター」)に採用されたことをお知らせいたします。なお、国立長寿医療研究センターや国立精神・神経医療研究センターなど国内で6拠点ある国立高度専門医療センター(ナショナルセンター)のうち、脳ドック用AIプログラムが導入されたのは、国立循環器病研究センターが初めてとなります。

  • 高齢化社会において深刻な社会課題である認知症。脳萎縮など認知症リスクや認知機能低下リスクへの意識が高まり、認知機能に関する脳ドックサービスの受診者数が増加傾向

認知症は高齢化社会において最も深刻な社会課題の一つであり、国内における患者数は約650万人(潜在含む)、経済損失は年間約14.5兆円とも言われます。加齢に伴って誰しもが発症する可能性がありながら、未だにその特効薬がない認知症。そのため予防への関心が高まっています。

これまで脳ドックは、脳梗塞やくも膜下出血、脳腫瘍などを調べるために受ける方が多かったですが、近年では脳萎縮など認知症リスクや認知機能低下リスクへの意識の高まりに伴い、認知機能に関する検査も希望する方が増えています。

脳の疾患は自覚症状が乏しいケースが多いため、無症状の場合でも比較的に若い年齢から定期的に受診をして脳の認知機能を測ることにより、将来の認知症に繋がるようなリスク行動を控えることができる、脳に良い生活を意識することができる、というメリットがあります。

  • 「国循脳ドック」サービスを2023年9月より開始

国立循環器病研究センターは、当社が開発・提供する脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging®」*1と簡易認知機能テスト「CQ test®」*2を導入し、「国循脳ドック」サービスを2023年9月より開始します。国立循環器病研究センターで提供する脳ドックサービスは、国立循環器病研究センター 脳神経内科 部長 猪原 匡史先生が監修されています。

*1 「Brain Life Imaging®」は、脳MRIをAIで解析し、「海馬」領域の体積を測定・可視化、受診者様目線のわかりやすい結果レポートを届けることで気づきを促す、脳ドック用AIプログラムです。解析データの保存・蓄積により、経年変化を可視化することで、より深い気づきを個々人に提供します。

*2 「CQ test®」は、健常な方から認知機能を簡単に測定できる独自の認知機能テストです。iPadを用いて、5〜8分程度で測定でき、受診者様はもちろん、医療機関様においても大きな負荷なく導入が可能です。認知機能はCQスコアとして可視化され、結果に基づいた簡単なアドバイスを表示でき、結果レポートを発行します。

Splinkは、自社が有する認知症および認知機能低下に向けた予防啓発のソリューションを提供することで、国立循環器病研究センターが受け持つ幅広い受診者様に向けてブレインヘルスケアの啓発、北大阪健康医療都市(健都)の皆様の健康に寄与してまいります。

  • 国立循環器病研究センター 脳神経内科 部長 猪原 匡史先生コメント

国立循環器病研究センター 脳神経内科  部長 猪原 匡史先生国立循環器病研究センター 脳神経内科 部長 猪原 匡史先生

「高齢者の認知症においては、複数の原因が関与することがしばしばです。認知症の筆頭疾患であるアルツハイマー病にも高血圧や糖尿病などの生活習慣病に基づく血管病が深く関与しているということが知られています。そこで、私たちは、脳内の老廃物ともいえるβアミロイドやタウを過剰発現する動物モデルを用いてその病態を検証し、血管病の視点からアルツハイマー病などの認知症治療法を開発する研究を行っています。さらに、その知見を基に、物忘れで受診される患者さんに対して循環器病治療を強化するとともに、血管作動薬や抗酸化作用を有するサプリメントを認知症性疾患に応用する医師主導治験や数々の臨床研究を展開してきました。

 

認知症の早期発見には、脳の健康状態が包括的に分かる検査を受けることが重要です。今回、導入するBrain Life Imaging®はAIを活用し、海馬の体積を正確に測定できます。脳も身体と同様、生活習慣でその健康状態は変わり続けるので、脳ドックを定期的に受け、経年変化をみていくことをおすすめします。早期発見、早期予防が脳の健康の維持に繋がります。」

  • Brain Life Imaging® 導入施設

国立循環器病研究センター
大阪府吹田市岸部新町6番1号
https://www.ncvc.go.jp/

  • 脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging®」について

記憶の中枢を司る「海馬」を測定し、脳の健康状態を「見える化」。
認知症予防を促す脳ドック用AIプログラム

本プログラムは、脳MRIをAIで解析し、脳の中でも記憶や学習にかかわりの深い「海馬」領域の体積を測定・可視化、受診者様目線のわかりやすいレポートを届けることで気づきを促す、脳ドック用AIプログラムです。また、解析データの保存・蓄積により、経年変化を可視化することで、より深い気づきを個々人に提供します。本サービス提供を通じ、Splinkは若年世代からの認知症予防に向けた意識啓蒙を行い、将来的な医療負荷の軽減を目指します。

 

一般の方向けページ:

Brain Life Imaging®︎│脳ドック×AIで脳の状態を測定
Brain Life Imaging®は頭部MRI画像をAIで解析し、普段知ることのできない脳の状態を同世代と⽐較するレポートを作成。記憶⼒の維持や予防習慣に関するアドバイスをわかりやすく提⺬し、早期から将来へ備えるために役⽴てていただける検査サービスです。

  • 株式会社Splinkについて

「すべての人につながりを、その日まで」をビジョンに、認知症をはじめとするブレインヘルスケア領域において、認知症の予防から診断まで一貫したソリューションをワンストップで医療機器プログラムの開発、提供をおこなっています。記憶力・注意力を3分でチェックするブレインヘルスケア健診DXツール「mCQ®」、脳MRIをAIで解析し、脳の中でも記憶や学習にかかわりの深い「海馬」領域の体積を測定・可視化、受診者様目線のわかりやすいレポートを届けることで気づきを促す「脳ドック用AIプログラム Brain Life Imaging®」、脳MRIより脳の容積の減少度を定量・数値化することで診断に役立つ情報を提供し、診断支援をおこなう「脳画像解析プログラム Braineer®」を主力製品として提供しています。

会社名   :株式会社Splink
本社所在地 :東京都千代田区霞が関3丁目3−2 新霞が関ビル18階
事業内容  :ブレインヘルスケア事業、ヘルスデータ基盤事業
設立    :2017年1月
代表取締役 :青山 裕紀
URL    :https://www.splinkns.com/

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