加古川市情報通信技術利活用コミュニティサイクルの導入について「シェアサイクル」、「高齢者見守り自転車」の本格運用開始

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 加古川市(市長:岡田 康裕)は、JR加古川駅などの拠点となる空間の魅力の向上、賑わいを創出する取り組みや、高齢者の外出機会の創出及び見守りサービスの充実をはじめ、カーボンニュートラルにも貢献したまちづくりを行うため、「加古川市情報通信技術利活用コミュニティサイクル」を導入します。
 本事業はALSOK、株式会社日建設計総合研究所、ジョージ・アンド・ショーン株式会社、株式会社フューチャーリンクネットワーク、NECソリューションイノベータ株式会社、株式会社オーシャンブルースマートと共同で実施し、「デジタル田園都市国家構想推進交付金(デジタル実装タイプ Type2)」事業の一環として行うものです。

  • 1.事業開始の背景

加古川市では、子どもや認知症のため行方不明となる恐れのある高齢者に、見守りタグとなる※BLEタグを持ち歩いていただくことにより、地域の見守り強化に取り組んでいます。市内の通学路を中心に設置した約1,500台の見守りカメラに搭載した検知器が、タグを検知することにより、保護者や家族がスマートフォンアプリから対象者の位置情報を把握することができる「見守りサービス」を2018年度より開始。2021年度にはレンタサイクルに検知器を搭載することで、見守りサービスによる検知率向上を目指す取組の一環として実証を実施しました。その結果、自転車の利用回数、利用時間等の傾向などから、事業化の方向性、自転車の活用による外出機会の創出や免許返納が促進されることを確認したことから、本年度より60歳以上の加古川市民を対象とした検知器を搭載した電動アシスト付きレンタサイクル(高齢者見守り自転車)の本格運用を行います。また、スマートフォンで簡単に自転車を借りることができるシェアサイクルについても運用を開始します。

※BLEタグ:BLEタグは、電波や赤外線を用いて10~100m程度の範囲に位置情報などを発信する無線装置。専用の検知器で検知することにより、対象者/対象物の位置や走行距離などの情報を把握できる。

  • 2.実施概要

<実施期間>
① シェアサイクル
 2023年2月1日~2025年3月31日(予定)
② 見守り自転車(電動アシスト自転車)
 2023年3月1日~2025年3月31日(予定)

<利用料金>
① シェアサイクル

※会員金額について、期間内は1回の利用時間が30分以内であれば、何回でも無料でご利用いただくことができます。また、期間内であったとしても、1回の利用時間が30分を超えた場合は延長料金(110円/30分ごと)がかかります。
※2023年2月~12月までの間、加古川市内利用ユーザー向けに利用クーポン(クーポン券1枚で30分(110円)が無料)を発行します(キャンペーンに応募した方限定)。

② 見守り自転車(電動アシスト自転車)
2024年3月31日までは無料。
※利用頻度(目安:平均して週5回以上乗車、又は週2時間以上走行)によっては2024年4月以降も無料。

<台数>
① シェアサイクル:30台
② 見守り自転車(電動アシスト自転車):30台
<実施対象>
① シェアサイクル:どなたでも利用可能(専用PiPPAアプリに事前登録が必要)
② 見守り自転車(電動アシスト自転車):加古川市在住の60歳以上の方等
(応募者多数の場合は抽選)
※申込み先:ALSOK 姫路支社 加古川営業所 TEL079-425-4743(平日9~18時)

<実施フロー>
①シェアサイクル

   
②見守り自転車(電動アシスト自転車)
   

特徴(イメージ図)
①シェアサイクル

■利用方法
・アプリを使って24時間365日、貸出・返却可能
■支払い方法
・アプリ内キャッシュレス決済(各種クレジットカード、モバイルSuica、ドコモケータイ払い、LINE Pay、Apple Payなど)
■サポート体制
・利用方法、自転車の故障や事故があった際は、24時間365日サポートコールセンターがフォロー。第三者に対する賠償責任保険に加入。
■サイクルポート
・加古川駅北自動車整理場、加古川市役所駐輪場の2箇所に設置(予定)

②見守り自転車(電動アシスト自転車)   

■デザイン性
・邸底U型フレームでまたぎやすく、乗降車がしやすい形状です。
・たっぷり入るバケットでお買い物に便利です。
■操作性
・コントローラーはワンタッチで、簡単に走行モード(エコ・平坦・坂道)の切替が可能。
・フロントモーターを採用しており、安定したこぎ出しと走りが可能で、坂道も快適です。
■安全性・耐久性
・形式認定(TSマーク)を取得しており、道路交通法に基づき定められた構造及び性能基準に適した自転車です。
 

  • 3.各の役割

①ALSOK:事業全般の業務統括、見守り自転車の整備・運用
②日建設計総合研究所:ポート選定、利用状況や交通安全等に関するデータ分析と効果検証
③ジョージ・アンド・ショーン:見守りタグの提供、車載器調達と車載ソフトウェア開発
④フューチャーリンクネットワーク:加古川市データ連携基盤との連携(見守り自転車)、情報可視化
⑤NECソリューションイノベータ:加古川市データ連携基盤との連携(シェアサイクル)
⑥オーシャンブルースマート:シェアサイクル整備・運用
 

  • 4.今後の展開

 交通事故発生要因の研究を行っている大学等との協働により、取得データから危険箇所を洗い出し、交通事故の減少にも取り組みます。
 

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