冒頭にFineの貴舩和也さんから不妊治療と仕事を両立する上でのさまざまな負担や苦労、困難について、ご自身の体験談を語っていただきました。ワークショップでは、不妊治療を含むさまざまな健康課題と上手に付き合いながら、当事者本人も周囲の人も誰もが働きがいのある職場を実現するためのアイディアが多くあがりました。また、6月23日(金)には、企業の人事や組織運営に携わる方をオルガノンにお招きし、こうした若い世代の社会人のリアルな声を届け、より働きやすい企業の制度設計や環境整備を議論いただく予定となっています。
不妊治療の一部が2022 年 4 月に保険適用となり当事者の経済的な負担は軽減されてきたものの、突然必要になる通院をはじめ、精神的・肉体的な疲労や苦痛、同僚への心苦しさなど、社会生活を送りながらの不妊治療には依然としてさまざまな困難をともない、周囲の理解やサポートが必要とされています。企業にとっては、こうした社員の姿に寄り添いながらも、持続的に企業活動を行う方法を模索すべき時がきています。
オルガノンは「すべての女性に、より豊かで、より健やかな毎日を。」というビジョンを掲げ、価値ある医薬品やソリューションを提供しています。生殖補助医療の領域においても、製品ラインナップを拡充すべく製品開発に取り組んでいます。私たちは、女性の健康が家族や社会を元気にすると信じています。今回のような活動を通じて、女性やさまざまな健康課題を抱える人々が制度や機会を活用しながら、挑戦し続けられる職場、そして社会の実現に貢献してまいります。
以上
参考資料:
ワークショップの様子
参加者から寄せられた意見(抜粋)
・働く場所と時間の柔軟性のための制度(例:リモートワーク、時間単位で取得できる有給休暇など)は大事だが、制度の条件に該当しない社員への柔軟な対応や工夫も必要
・制度の利用をよしとする雰囲気、会社風土の醸成が大切
(例:社内ロールモデルの公開、レポートライン外の相談体制、社員コミュニティ立ち上げ・活動、キャリアブレイク向けのポジションなど)
・休暇を必要とする人が気兼ねなく休めるよう、業務を属人化させない組織づくり、仕事のバックアップ体制が必要
・上司、同僚、会社との信頼関係がなければ健康課題というプライベートな相談は困難
・Fineによる体験談から、不妊治療の時間的な負担と仕事を両立の難しさがわかり、今の職場環境では難しいと実感。会社からの支援制度は必須
不妊啓発月間 イベント概要
ワークショップ①:「働きやすい会社って・・・何!?」ホンネを語り合うワークショップ
日時:6月10日(土)10:00-12:30
場所:Plug and Play Shibuya(東京都 渋谷区)
参加者:20代、30代を中心とする社会人13名
プログラム:
(1)NPO法人Fineによるプレゼンテーション
∟不妊治療と「働く」ことの両立
(2)グループディスカッション
∟「学生時代に想像していた「働く」に求めたもの、今考える「働く」に求めるものの違いは?」
∟「働く人の健康課題(不妊治療を含む)と上手に付き合いながら働ける会社制度、環境とは?」
形式:NPO法人Fine、オルガノン株式会社 共催
ワークショップ②:健康課題をもつ社員にとっても自分らしく働ける職場環境とは?(予定)
日時:6月23日(金)17:00-18:00
場所:WeWork乃木坂 オルガノン株式会社(東京都 港区)
パネリスト:複数の業界の企業人事・組織運営にかかわる方 4名
プログラム:
(1)6/10(土)「働きやすい会社って・・・何!?」ホンネを語り合うワークショップの実施報告
(2)パネルディスカッション
∟「健康課題をもつ社員にとっても自分らしく働ける職場環境とは?
※ディスカッションの内容を、グラフィックレコーディングで見える化します
形式:オルガノン株式会社 主催
Organon & Co. (Organon)について
Organonは、女性の生涯を通じた健康の向上に注力するグローバルヘルスケア企業です。Organonは、60以上の医薬品や製品を世界中にお届けしています。リプロダクティブ・ヘルスをはじめ、拡大するバイオシミラー事業と安定的な長期ブランド製品群での事業展開により、事業開発を含めたウィメンズヘルスにおける成長機会への投資を進めていきます。それに加えて、急成長しているグローバル市場で、Organonはそのスケールと存在感を梃に、バイオ医薬品のイノベーターと商業化における協働機会も追求していきます。
Organonは、米国ニュージャージー州ジャージーシティに本社を置き、世界中に事業拠点を構え、
約1万名の従業員を有します。詳細については、www.organon.comをご参照ください。また、日本法人であるオルガノン株式会社の詳細については、www.organon.com/japan/および、当社のLinkedIn、Instagramの公式アカウントもご参照ください。