品川区子ども家庭支援センターにヤングケアラーコーディネーターを配置

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 品川区は4月1日から、子ども家庭支援センターに全国でもめずらしい元ヤングケアラーによるヤングケアラーコーディネーターを2名配置しています。「もしかしたら、ヤングケアラーかもしれない」「自分の将来や家族について悩んでいる」という当事者の悩みや、「どのように支援したらいいかわからない」「他機関への橋渡しをしてほしい」といった関係機関の悩みに対応します。

 自分がヤングケアラーかもしれない、あの子はヤングケアラーかもと感じた場合、ぜひご相談ください。
 
 ヤングケアラーについて
 https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kodomo/yangu/20230327161620.html
  

   

  • ヤングケアラーについて

  ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことです。令和2年度・3年度の厚生労働省の調査の結果、学校の1クラスに1~2人いるという結果となっています。
 
  ヤングケアラーであること自体は、悪いことでも恥ずかしいことでもありません。ヤングケアラーの中には、責任や負担の重さにより、日常生活に影響がでてしまう子もいます。
 
  また、周りの人に配慮されることで逆に傷ついてしまうこともあります。本人も、自覚がなく、支援につながりにくいという課題があります。
  

  • 品川区のヤングケアラーに対する支援について

  区では令和4年度、ヤングケアラーに対して①~③の支援に取り組んできました。
 
 ①区立小・中学校、義務教育学校(全46校)の教職員と、研修会に参加した関係者を対象にヤングケアラーに関するアンケートを実施
 ②普及啓発を目的に、教職員向け、保育園・幼稚園職員向け、区職員向け、地域の関係機関向け等全14回研修会を開催
 ③庁内の関係部署(子ども、高齢、障害、保健、教育など)で、ヤングケアラー支援の基盤整備に向けた検討会の開催
 
  今年度、区は4月より一般社団法人ヤングケアラー協会(代表理事 宮崎成悟)へヤングケアラーに関する支援業務を委託し、全国でもめずらしい元ヤングケアラーのコーディネーターを子ども家庭支援センターに2名配置しています。「もしかしたら、ヤングケアラーかもしれない」「自分の将来や家族について悩んでいる」といった相談や、「どのように支援したらいいかわからない」「他機関への橋渡しをしてほしい」といった関係機関からの相談に宮崎氏と小林氏がコーディネーターとして対応します。
 
  7月には品川区ヤングケアラーサポートLINEも開設(7月3日予定)し、ヤングケアラーやその保護者からのLINE相談が可能となります。匿名相談も可。区内在住のヤングケアラーと若者ケアラーが対象です。サポートLINEは、相談スタッフとのチャットのほかヤングケアラー体験談やイベントの情報発信など、ヤングケアラーにとって有益な情報を配信する予定です。
 
  さらに、ピアサポート相談サロンの実施、研修会の開催なども予定しています。
  

  

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