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(1)本協定内容について
この度、当社と善通寺市が締結したデジタルシティズンシップ推進に係る連携協定は、新しいテクノロジーがもたらす機会を主体的に考え、その利活用や、情報に基づいた選択ができるようになるための規範「デジタルシティズンシップ」を推進することを目的として締結したものです。
当社は、2019年より同市の小学校におけるプログラミング教育の全面的な支援を行っており(詳細は下記(4)で後述)、取り組みから5年目を迎えて、より幅広く対象や内容を広げ、多くの善通寺市民のリテラシー向上に寄与するべくこの度の協定締結に至りました。
本協定において、具体的には次の活動に取り組んでまいります。
■小学生プログラミング教育支援
2019年より、小学校教員へのプログラミング教育研修並びに市内小学校でのプログラミング授業を実施しています。教育委員会や教員の方々と意見交換をしながら毎年改良を重ね、自立的なプログラミング教育環境の実現に取り組んでまいりました。コロナ禍には、オンラインを活用した授業を継続しておりましたが、本年度より当社講師が現地学校で行うプログラミング授業を再開いたします。
また2020年より、市内の小学生が継続的にプログラミングに取り組む目標となるべく「善通寺市キッズプログラミングコンテスト」を市が主催し、その運営を当社がサポートしています。
■中学生以上を対象とした、より発展的なプログラミング学習支援
2023年に善通寺市総合会館がリニューアルした新たな学び・交流の場「ZENキューブ」にて、無償で利用できるプログラミング自習室を開設します。当社が独自に開発をしたe-Learning教材を用い、中学生以上の市民はどなたでも自由にプログラミングを学ぶ事ができる場を提供いたします。e-Learning教材では、発展内容として本格的なテキストコーディングを学習することができ、プログラミングに意欲ある子どもたちのさらなる学びを支援します。
■市職員等への「ChatGPT(チャットジーピーティー)」研修
米OpenAI社が開発する大規模言語モデルを用いた高度な対話型AI「ChatGPT」の利用方法について、市職員のかたを対象に研修を行います。「ChatGPT」の利活用方法や、リスクなどの留意事項を含めてAI技術との付き合い方について学ぶものです。なお本研修では、「ChatGPT」に入力された情報がAIの学習に利用される可能性があることを踏まえ、機密情報や個人情報を扱わないものとし、情報の安全な管理を徹底いたします。
第1弾として、協定締結式と同日5月31日に約30名の善通寺市職員のかたへ研修を実施いたしました。(下記(3)で後述)
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(2)本協定締結に関するコメント
香川県善通寺市 市長 辻村 修氏より
「この度の協定に基づく連携・協力により、善通寺市のまちづくりに新たな力が加わると期待し、本協定の締結を大変喜ばしく感じております。
本市におきましては、昨年8月に私を本部長とする『デジタル田園都市「善通寺」推進本部』を設置し、さらにその専門部会として「行政事務や行政手続きのDX」と「地域社会のDX」を、それぞれ推進するプロジェクトチームを立ち上げ、行政の効率化及び地域社会の発展を図るため、「善通寺市のDX」に取り組んでいるところです。
これらの取組みは私どもの力だけで実現できるものではなく、行政や企業、住民組織などが互いに連携し、協力することが欠かせません。中でも豊富な経営資源やノウハウをお持ちの民間企業の皆さまとの連携は、とても重要となります。
株式会社CA Tech Kidsとは令和元年度以降、小学校教員へのプログラミング教育研修や、市内小学校でのプログラミング授業、善通寺市キッズプログラミングコンテストの実施支援などを通じて、本市における、自立的で独創的なプログラミング教育環境の実現にご協力いただいております。両者の協力と連携を更に強化し、デジタルシティズンシップを推進するための連携協定が締結されましたことを大変心強く感じております。
具体的な連携事項につきましては今後さらに協議を重ね、これまでに培われてきたノウハウや民間企業ならではの斬新なアイデアなどをいただきながら、積極的かつ継続的な施策を展開し、地域の力が高まっていくことを期待しております。」
2023年5月31日協定締結式の様子(写真左:CA Tech Kids代表取締役社長 上野朝大、右:善通寺市長 辻村修氏)
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(3)5月31日に実施した「ChatGPT」研修について
協定締結式と同日に約30名の善通寺市職員のかたへ本研修を実施いたしました。講義だけでなく実際に体験したことで、参加した職員のかたからは「ChatGPTの得手不得手を理解することができた」「新技術に尻込みすることなく、冷静に把握しながら、技術に使われるのではなく、まちの未来のために技術を使いこなしたいと思う」といった感想が寄せられました。
■研修実施を担当した総務部政策課職員の方のコメント
「善通寺市は弘法大師空海のご誕生地です。空海は、著名な宗教家であるだけでなく、今風の表現をするなら「イノベーター」でした。本市では、第2・第3のイノベーター空海を輩出するために、子どもたちの視野を広げ、新たな可能性の扉を開くことができる取り組みを進めているところですが、やはり、AIなどの最新のデジタル技術に対するリテラシー(デジタルシティズンシップ)は欠かせません。今回は市職員に対する研修でしたが、機会があれば教職員や親子連れなどを対象にした研修も企画したいと考えています。」
2023年5月31日に実施した「ChatGPT」研修の様子
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(4)本協定締結の背景、善通寺市とのこれまでの取り組みについて
当社と善通寺市は、小学校のプログラミング教育必修化に先駆け、2019年より市内小学校でのプログラミング教育に取り組んでまいりました。
初年度となる2019年には、市内教員約60名を対象とした研修のほか、一部の小学校でモデル授業を開始し、翌2020年より継続的に、市内全8校でプログラミング授業を実施しております。教育委員会や教員の方々と意見交換しながら毎年改良を重ね、当社の知見を活用することで、自治体における自立的なプログラミング教育環境を実現しています。
また2020年より開催し、当社が運営をサポートする「善通寺市キッズプログラミングコンテスト」では、毎年多くの応募が集まり、受賞作品が小学校授業で題材として活用されるなど、プログラミング教育の活性化に繋がる好循環を生んでいます。
(写真左:2019年市内小学校での授業の様子、右:2022年善通寺市キッズプログラミングコンテスト表彰式)
CA Tech Kidsは、今後も日本におけるプログラミング教育の普及発展のために引き続き尽力してまいります。
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プログラミングスクール「Tech Kids School」について
当社は2013年の設立より、直営教室として子ども向けプログラミングスクール「Tech Kids School(テックキッズスクール)」 https://techkidsschool.jp/school/ を運営しています。プログラミングの基礎から本格的なプログラミング技術を学習するコースを体系的に提供し、iPhoneアプリをリリースする生徒や各種プログラミングコンテストでの受賞者を毎年輩出しております。また、全国No.1小学生プログラマーを決定する「Tech Kids Grand Prix」の開催や、多様な企業・団体とのコラボレーション企画のほか、地方や公教育のプログラミング教育支援など多面的に展開しています。
2019年には、個別指導事業などを展開する株式会社スプリックスとの合弁会社として株式会社キュレオを設立し、独自の教材を全国の塾事業者へ提供する「QUREOプログラミング教室」 https://qureo.jp/ の運営を開始しました。現在では47都道府県に2,900教室以上を展開し、小学生向けプログラミング教室数国内No.1(※)の規模を誇ります。プログラミング初心者のお子さまに向けて、全国各地で本格的なプログラミング学習を提供しております。
※小学生対象のプログラミング教室事業者(アプリケーションやゲームの開発を主とするソフトウェアプログラミング系およびロボットプログラミング系を含む)において、プログラミング教室掲載数No.1比較サイト「コエテコ」または各社ホームページにて公開されている教室数を当社にて調査した結果(2022年4月時点)
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株式会社CA Tech Kids 概要
社名 :株式会社CA Tech Kids https://techkidsschool.jp/company/
所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア
代表者:代表取締役社長 上野 朝大
事業内容:小学生向けプログラミング教育事業