エネルギー業界向けGHG排出量算定・可視化ツール「AAKEL eCarbon for Energy」製品版の導入開始 ~削減貢献量の算定・拠点ごとの原単位目標設定を一括管理可能~

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デジタルイノベーションで脱炭素化社会を実現するアークエルテクノロジーズ株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:宮脇良二、以下「当社」)は、2023年5月8日(月)にエネルギー業界に特化したGHG排出量算定・可視化ツール「AAKEL eCarbon for Energy」(アークエル イーカーボン フォーエナジー)製品版の導入を大手都市ガス会社から順次開始いたしました。
AAKEL eCarbon サービスサイト:https://aakel.co.jp/ecarbon

エネルギー業界向けの eCarbon for Energyとは
 当社独自のテクノロジーによるGHG排出量算定・可視化ツールです。カーボンニュートラルの手法と時間軸は業界毎に異なる特性があります。このたび当社は、脱炭素化に向けて自社のGHG排出量を算定・可視化を導入するエネルギー企業のお客様を対象に、一般的な共通機能に加え、ガス業界特有の課題を解決する機能を搭載しました。主に以下3つの機能特長によりお客様の業務工数を最大70%削減、CO2削減のワンストップソリューションを実行します。
・削減貢献量の算定機能
 重油から天然ガスへの燃料転換や機器の高効率化などによる削減貢献量を可視化できます。
・拠点・セグメント別の集計機能
 拠点グループやセグメントを設定し、複雑な単位での集計もカンタンに行えます。
・原単位による目標設定機能
 拠点ごとに原単位で目標設定および進捗管理が可能です。
 原単位は延床面積や売上高など、自由に設定できます。

サービス開発の背景
 脱炭素化に向けてGHG排出量の算定・可視化するSaaSサービスが急加速的に普及する中、業界特有の仕様に耐えられないといった運用課題を当社の主要顧客である都市ガス会社様よりいただきました。実際に、エネルギー会社には主に3つの業界特徴があります。
・GHG排出量だけではなく、削減貢献量※1も合わせて算定する必要があること
・拠点構造が階層やセグメントごとに複雑であり、集約が難しいこと
・拠点ごとの目標設定や管理が煩雑であること

特に1つ目の「削減貢献量」の算定機能の実装については、特にエネルギー会社の脱炭素化経営を推進する上で今後必要になると考えております。

ユースケース「削減貢献量」
 都市ガス会社は天然ガスへの燃料転換やガス機器の高効率化などを通じて、社会のGHG排出量抑制に取り組んでいます。削減貢献量を算定することで、社会に対するGHG排出量削減の取り組み状況を可視化でき、ステークホルダーやESG投資家へのアピールにも有効です。今後はGHG排出量だけでなく削減貢献量も算定・可視化し、外部に公表することが求められます。とりわけ大手ガス会社は既にこの削減貢献量を算定し、外部に公表しています。また脱炭素化に向けて大手企業のみならず中小企業にも削減貢献量の算定に取り組むことが求められると予測されます。一方、GHG排出量を算定・可視化するツールは広く普及していますが、削減貢献量の算定については業界ごとで考え方や算定方法が異なることから、ツール化されていませんでした。そのため削減貢献量の算定に多くの工数がかかるとともに、毎年変わる係数の管理や目標設定等が困難な状況でした。
当社は、こうしたユースケースを主に想定し、経済産業省の「温室効果ガス削減貢献定量化ガイドライン」に基づいた削減貢献量の算定機能を導入企業様と共同で開発し、ガス業界に特化したGHG排出量・削減貢献量の算定・可視化ツールを正式にリリースするに至りました。
※1:削減貢献量とは、⾃社の製品やサービスにより他者のCO2排出量削減へ、いかに貢献したかを定量化する考え方。「この製品がなかったら、社会全体のGHG排出量が増えていたに違いない」、「この製品があるから、社会全体のGHG排出量がこれだけに抑えられている」という考え方のもと、数値を定量化していくものになります。

AAKEL eCarbon for Energy 画面イメージ

今後の展開について 
 当社は、 2018年創業以来、一貫して多くのエネルギー企業の現場においてカーボンニュートラルコンサルティングに従事して参りました。今後は、ガス会社とのアライアンスを更に推進すると同時に現在共同実証を行っている運輸業界、小売業界に特化したソリューション提供を予定しております。

「AAKEL eCarbon for Energy」製品にご興味のあるお客様は以下よりお問合せ下さい。
<お問い合わせ先>
メールアドレス:eCarbon@aakel.co.jp
サービスサイト:http://aakel.co.jp/ecarbon

会社概要 
 福岡を拠点とし、2018年に宮脇良二(当社代表取締役)によって設立されたアークエルテクノロジーズ株式会社は、「デジタルイノベーションで脱炭素化社会を実現する」を企業目的に掲げています。当社は、気候変動問題の解決とビジネスとの両立を目指し、カーボンニュートラルに向けたデジタルサービスの提供とカーボンニュートラルを目指す企業向けのコンサルティング事業を展開。カーボンニュートラルの計測から戦略策定、実行・運用までを見据えたソリューションシリーズを構築します。2022年にはAPAC Cleantech 25のリストにも掲載され、アジア太平洋地域の重要25社として、エネルギー&パワー分野において日本では唯一の企業として選出されています。 
※クリーンテックとは、世界規模の課題に対して資源や環境に配慮した解決策を提供しながら、投資家および顧客に競争力のある収益を提供する新技術及び関連するビジネスモデルのこと
*詳細(プレスリリースURL)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000058244.html
また、当社は、環境と地球を守るために持続可能な実践を支援し、地元福岡でのビーチクリーン、植樹活動、間伐材の有効活用支援、小学生を対象にしたSDGs作文コンテスト開催を定期的に行なっています。
*詳細(SDGs作文コンテスト URL)https://aakel.co.jp/sakubun2022

アークエルテクノロジーズ株式会社
代表取締役 宮脇良二
設立 2018年8月1日

社員数 40名
HP https://aakel.co.jp/
本社所在地 福岡市中央区大名2丁目11-13 大名偕成ビル7F
事業内容
カーボンニュートラルに向けたデジタルサービスの提供
カーボンニュートラルを目指す企業向けコンサルティング

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