〈五島の椿〉「五島版RE100」認定。原料製造・事業活動で使用する全電力を五島産100%・再生可能エネルギー宣言!

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五島の椿株式会社(本社:長崎県五島市、代表取締役社長:谷川富隆)は、2023年4月20日、五島市内にて行われた「五島版RE100認定証授与式」に出席し、認定証を授与しました。五島の椿株式会社では、以前より五島市民電力株式会社(代表取締役社長:橋本武敏)からの電力供給を得ており、再生可能エネルギー発電由来のJ-クレジット(※1)もしくは非化石証書を割り当てた五島産電気の供給を受けておりました。このたび、五島版RE100の取り組みの計画が認定を受け、晴れて、五島版RE100認定企業となりました。

※J-クレジット:再生可能エネルギーの活用などの取り組みによるCO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。

■『五島版RE100』宣言

 長崎県五島市は陸上風力発電、太陽光発電のほか、2011年から浮体式洋上風力発電の実証事業を行なっており、2016年からは100mを超える浮体式洋上風力発電設備「はえんかぜ」(出力2MW)が、全国で初めて商用活用されています。令和3年には日本初となる500kW潮力発電の実証事業に合格するなど、島全体で再生可能エネルギーの活用取り組んでいます。

五島市福江島崎山沖に浮かぶ付帯式発電機「はえんかぜ」 写真提供:五島市五島市福江島崎山沖に浮かぶ付帯式発電機「はえんかぜ」 写真提供:五島市

RE100とはRenewable Energy(再生可能エネルギー)100%の略称です。世界的著名企業による国際ネットワークで、国内では企業や自治体が独自に取り組んでいます。五島版RE100とは福江商工会議所(長崎県五島市、会頭:清瀧誠司)が主体となって2021年度より進めている取り組みで、五島市内の事業者・企業がCO2排出削減・再生可能エネルギーの利用拡大を目指しています。RE100に取り組んでいる自治体はありますが、商工会議所が主体となるのは全国的に見ても珍しく、各所で注目を得てきました。

認定を受けた事業者や団体は五島産100%・再生可能エネルギーを使うのみならず、5年以内に事業に使用する電力を100%再生可能エネルギーとすることを宣言します。本年度は、五島の椿株式会社を含む11事業者・団体が宣言を行い認定されました。11事業者・団体による昨年の電力消費実績は1.6GWh、CO2排出量は674トンでしたが、5年以内に全CO2排出量がゼロになる見込みです。

福江商工会議所 清瀧会頭から認定証を受ける五島の椿株式会社 代表 谷川福江商工会議所 清瀧会頭から認定証を受ける五島の椿株式会社 代表 谷川

2023年度五島版RE100の認定を受けた島内外含め11の事業者・企業と共に2023年度五島版RE100の認定を受けた島内外含め11の事業者・企業と共に

■五島の椿株式会社『五島版RE100』達成に向けた長期行動計画 

五島版RE100の認定には、宣言書と共に、五島版RE100実施のための長期行動計画書を作成し、認定委員会に提出する必要があります。五島の椿株式会社は「五島市内における事業活動で使用する全ての電力を五島産および再生可能エネルギーにすること。」そして「①生産活動におけるCO2削減」「②持続可能な産業育成」に貢献することを宣言いたしました。

<五島の椿株式会社の五島版RE100宣言>

①    生産活動におけるCO2削減

五島の椿株式会社は生産活動におけるCO2排出量を削減し、脱炭素社会の実現に貢献します。

②    持続可能な産業育成

自社農園の管理・育成を通じて、地域の緑化事業による豊かな自然の維持に貢献します。

化粧品原料の製造工場、並びに五島の椿株式会社事務所の電力は、2021年度よりCO2排出量0となっており、引き続き五島版RE100にも取り組んでまいります。

循環型の自社農園で、剪定した枝から葉を収穫している様子(R5年4月18日撮影)循環型の自社農園で、剪定した枝から葉を収穫している様子(R5年4月18日撮影)

五島産100%・再生可能エネルギーで稼働する原料工場での製造の様子五島産100%・再生可能エネルギーで稼働する原料工場での製造の様子

■五島の椿株式会社

五島の椿株式会社は、五島列島の大切な資源である「椿」を中心とした産業と雇用を創出し、島の持続的な発展に貢献するという理念を掲げ、2018年に長崎県五島市に設立されました。

椿は椿油だけでなく、花、葉、果皮、枝、酵母など、まだ十分に活用されていない素材が沢山あります。私たちは椿を再発見するための研究を重ね、新しい価値を見出すことから始めました。9年の歳月をかけた研究で発見した有用性の高い成分や新しい素材を原料化し、可能な限り島内で製造することに成功しました。

これらの素材や原料を使った新たな商品を、島内の事業者と一緒に開発し製品化しています。企業利益だけを追求すれば、島外の実績ある企業に外注することで、より低コストでの製品化は可能です。しかし、それでは「島に新しい産業と雇用を産む」ことができません。

 五島の椿では循環型の自社農園を所有・管理し、植栽から収穫・加工まで一気通貫で行っています。そして、「島を元気にしたい」と想いを同じくする島内の事業者と連携・協力しながら価値ある商品を作ることにこだわっています。時には品質や技術的な壁にぶつかることもありますが、一緒に課題解決に取り組み乗り越え、企業としての地力もつけることができています。

「島の自然由来の素材にこだわり、島の人が、島の工場で、島らしい商品を、丁寧な手しごとで作る」このことが島発の商品の大切な価値なのだと確信しています。

 私たちは、椿に関する研究成果や椿の価値を島の皆さんと共有し相互に連携を図ることで、お客様のニーズに合った商品づくりを行い、島外に発信していきます。島で何十年も前から経営されている企業や事業者の皆さんが、島の人を雇用し、その家族の生活を支えてきてくださったからこそ、今の島のくらしがあります。私たちも島に拠点を置く企業として、島の人々とともにあり、島の人々に必要とされまた島の人々の暮らしに貢献できるよう、日々成長していきます。

◆五島の椿プロジェクト認定パートナー◆

五島の椿株式会社

〒853-0002 長崎県五島市中央町1‐17

Tel:0959‐76‐3330 FAX: 0959-76-3242

E-mail: pr@gotonotsubaki.jp

公式ホームページ:https://www.gotonotsubaki.co.jp

五島の椿株式会社オンラインショップ:https://shop.gotonotsubaki.co.jp

五島の椿株式会社公式Instagram:https://www.instagram.com/gotonotsubaki/

<五島の椿株式会社について>

長崎・五島列島に古来から自生する椿を活用した事業展開を行うべく、2018年11月に五島市内に設立。

【椿を再発見し、その全てを活かす】をテーマに、椿の花や種のみならず、葉や枝、果皮、

花から採取された“五島つばき酵母”といった素材をあらゆる側面から調査研究し商品開発を行なっています。

「椿」を通じて持続可能な産業の創出と、地域の発展に貢献します。

<五島の椿プロジェクトとは>

五島の椿プロジェクトは、長崎県を中心とする産学官民の力を集結し、五島列島に自生する椿を核に、商品開発から消費までを循環させることで、持続可能な産業と雇用を創出し、新たな地域活性のモデルケースを目指すプロジェクトです。

俳優の吉永小百合さんが、椿サポーターとして応援して下さっています。
https://gotonotsubaki-pj.or.jp

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