<経緯>
ほしゆうは、地域のものづくり産業と関わりの深い軍手製造、販売からはじまり、現在は商品パッケージ、販売促進用のPOPや什器などの企画、製造を本業としています。
「ハコは プロダクトである」というステートメントのもと、お客様が提案したい商品と同じように、製作するパッケージそのものも自社のプロダクトとして捉え、それらが一体となることで、お客様の期待を超えていくような提案をしたい、と考えています。
昨今のコロナ禍やウクライナ情勢により、受注の減少や原材料の高騰などの煽りを受けながらも、昭和32年(1957年)から根ざしてきた地域やそこに暮らす子どもたち、さらには地球規模におよぶエネルギー問題に強い関心を持つ機会(きっかけ)となりました。そのようなローカルとグローバルへの対極的とも言える問題意識が今回の新事業をはじめる後押しとなり、地域企業としての社会的責任を果たす循環の拠点となればと思っています。
<社会循環型店舗「サーキュラーソフトクリーム」について>
「サーキュラーソフトクリームの概念図」
新拠点が掲げる社会循環のテーマは「ハコをひらこう」です。
あらゆる人が、オープンに、あるがままでいられることを通じて、自己肯定感が育まれながら、さらにひらかれていく、という循環を理想としながらも、まずはほしゆうが店舗を通じて、地域にひらいていくことからはじめます。
さらに、ずっとここにあり続けてきた「地域(ローカル)」とこれからの未来をつくる「こども」を起点に、ほしゆうが培ってきた「これからのハコを実験する」精神を加え、地域にある自然や社会にある多様性を巻き込みながら、ひらかれた未来に向かって循環していくイメージと、子どもたちも大好きなソフトクリームを重ね合わせています。
カフェにおいては、乳牛に対するストレスを最小化した自然放牧酪農による安全且つ良質な素材でつくられたソフトクリームの提供を中心として、社会性や循環性における基準を満たすメニューを提案します。
ショップでは、フェアトレードやアップサイクルをキーワードとした商品や書籍を提案することで、地域に住む大人だけではなく、子どもたちが学ぶ契機となることを期待しています。
店内空間は、「リフレーミング」と「可変性」をテーマとしてデザインされています。
「リフレーミング」とは、既存のものを別の視点で捉え、枠組みをずらすことによって、異なる世界観を表現することです。「可変性」とは、最小のユニットを積み木やパズルのように自在に組みかえることによって、機能や意味を変化させることです。すでにあるものに目を向け、必要以上に新しいものをつくることなしに、レイアウトの工夫とコラージュによって、新しい価値を創造することを目指しています。
「サーキュラーソフトクリーム」は、商業的価値にとどまることなく、社会的価値を創出するために社会循環構造を可視化し、地域に実装していくことも狙いのひとつとしています。そして、ほしゆうの本業であるパッケージ製造業が進むべき道を指し示す灯台のような役割をも果たせたら、と考えています。
建築設計:MIWA Atelier
建築施工:滝本工務店
空間デザイン・クリエイティブディレクション:gift_
グラフィックデザイン・アートディレクション:TE KIOSK
アートワーク:Palab
インドアグリーン:5×緑(ゴバイミドリ)
プロジェクト監修・管理:MGNET
プロジェクト編集:Tsubame Terrace
施主・プロデュース:ほしゆう
<店舗概要>
営業開始予定:2023年5月下旬
店舗所在地:新潟県燕市吉田日之出町6番30号
連絡先:circular-softserve@hoshiyu.co.jp
駐車場:あり(普通乗用車10台)
駐輪場:なし(随時対応予定)
<セレモニー及びプレオープンのご案内>
本オープンに先立ち、2023年5月18日(木曜日)9時〜10時に竣工セレモニー及びオープンイベントを行います。続いて同日から約1ヶ月程度はプレオープンとして試験営業(入場人数制限と営業時間短縮)を実施します。詳しくはSNS等でお知らせいたします。
<最後に>
ほしゆうは、これからもハコでヒトとモノをつなぐコミュニケーション創造カンパニーとして一歩ずつ確実に進化を続け、地域と社会に貢献してまいります。