当法人は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「NPO法人Hand&Foot」の夢です。
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なぜ絵本をつくるのか
あなたの指は何本ですか? 多くの人は5本ですが、私たちの子どもたちは違います。または5本でも指が短かったり、くっついていたり、さまざまな手足の子どもたちがいます※。
初めて見る手足の形に驚いたり、気になったりするのは自然なことでしょう。ただ、知らないことは怖れや決めつけ、心ない偏見につながることもあります。
「箸が持てないのではないか」「ボタンが留められないのでは」「かわいそう」。他でもない私たち親自身がそうでした。生まれたばかりの我が子を前に、できないかもしれないことを数え、勝手に想像した未来を悲しみました。
ですが彼ら・彼女らの成長が、不安を吹き飛ばしました。片手で服を着て、2本の指で箸を扱い、3本の指で自転車に乗る。好きなマンガを読んだり、苦手なおかずをがんばって食べたり、友だちと笑顔でおしゃべりをしたりと周りの子どもたちと同じように毎日を楽しんでいます。もちろん指の数や形によってはできないこともあるけれど、それは幸せには直結しません。そんな当たり前のことに気が付けなかったのです。
だから知ってほしい。そうした手足の人がいることを知って、いつかふつうに出会えるように、一生懸命に絵本づくりに取り組んでいます。
※年間約400人の子どもたちが、手や足が多くの人と違う形を持つ「先天性四肢形成不全」で生まれています。
「厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業))難治性疾患の継続的な疫学データの収集・解析に関する研究(H29-難治等(難)-一般-057)分担研究報告書」より
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2017/172051/201711108A_upload/201711108A0010.pdf
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絵本づくりは親が主体。出版社様、絵本作家様にもご協力いただいています
製作中の絵本はNPO法人Hand&Footに所属する有志のメンバー、つまり子どもたちの親が中心になっています。息子や娘が何を悩み、何に心を痛め、どう理解してもらえたらうれしいのか。そして私たちが我が子に、友だちやご家族、これから出会う人たちに何を伝えたいのか。理想とする未来を拓くために登場人物や物語、心の動きや言葉のひとつひとつに対し、日本各地に住むメンバーがオンラインで集まり、議論を重ねています。
幸いなことに理事長浅原の呼びかけに応えていただいた出版社「ニジノ絵本屋」様、そして絵本作家のきたによしこ様にご協力をいただけることが決まっています。子どもたちの笑顔につながる、未来を変える絵本にしたくて現在ストーリーを練っています。
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これまでにWEBマンガや動画、ホームページで情報発信しています
絵本以外にも下記の発信を行い、少しでも思い描く未来を現実にするために活動しています。
マンガ「りっちゃんのおてて」
(Instagram) https://www.instagram.com/handandfoot2013/
(Twitter) https://twitter.com/hand_and_foot_
ホームページ「情報・コラム」
動画「あなたの指は何本ですか?」(YouTube)
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NPO法人Hand&Footについて
理事長 浅原の娘が、右手の指が3本で生まれ、手術後の情報交換のために、2013年に立ち上げたコミュニティがきっかけとなり、2016年に特定非営利活動法人Hand&Foot(はんどあんどふっと)としての設立認証を受けました。現在は、先天性四肢障害、四肢欠損、欠指、裂手、裂足、絞扼輪症候群、短指、巨指症、多指症などをもった全国約1200家族が参加するコミュニティSNSを管理しており、相談ごとや心配があれば互いに支え合い、日々情報交換を行っています。
ホームページ:https://www.hand-and-foot.com/
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。