ロヒンギャ難民キャンプ大規模火災:6,000人の子ども、緊急支援必要に【プレスリリース】

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焼け野原となった難民キャンプから荷物を運ぶ男の子。(バングラデシュ、2023年3月5日撮影) © UNICEF_UN0796340_Lateef焼け野原となった難民キャンプから荷物を運ぶ男の子。(バングラデシュ、2023年3月5日撮影) © UNICEF_UN0796340_Lateef

【2023年3月6日 ダッカ(バングラデシュ)発】
ユニセフ(国連児童基金)バングラデシュ事務所代表のシェルドン・イェットは、昨日同国内のロヒンギャ難民キャンプで火災が発生したことを受け、以下のように述べました。

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昨日バングラデシュのコックスバザールにある難民キャンプで発生した火災により、住処を失った1万2,000人のロヒンギャ難民の方々に、心よりお見舞いを申し上げます。家を無くした人の半数は子どもだった、との報告を受けています。最前線で火災を鎮圧した人々の、勇敢な消火活動を称賛いたします。

火災による死者はいないとの報告に安堵していますが、6,000人の子どもたちが緊急の支援を必要としています。ユニセフとパートナーたちは、トラウマを抱えた子どもたちとその家族を保護し、支援するために夜を徹して活動を続けています。

2つの移動式医療チームが配備され、負傷した子どもやおとなに緊急医療救護を提供しています。同時に、混乱の中で家族と離ればなれになった子どもたちに、特別な注意を払いながら、心理社会的サポートを行っています。

被害の全容は現在調査中ですが、初期報告によると、火災により2,000の仮設住居と、難民の子どもとその家族に必要不可欠なサービスを提供する多数の施設が焼失しました。その中には、20以上の学習センター、少なくとも1つの栄養センター、またいくつかの衛生施設も含まれています。

ユニセフの次の優先課題は、子どもたちが継続して教育を受けられるように、そして必要不可欠な医療、栄養、衛生サービスを受けられるように、これらの施設を修復、再建することです。

私たちの心は、国から逃れ難民となった後に、再び住処を失ってしまったロヒンギャの子どもたちとその家族と共にあります。

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ユニセフ「ロヒンギャ難民緊急募金」ご協力のお願い
ユニセフは危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちとその家族に、人道支援を届けています。その活動を支えるため、日本ユニセフ協会は『ロヒンギャ難民緊急募金』を受け付けています。ぜひご協力をお願い申し上げます。

1. クレジットカード/コンビニ/ネットバンクから
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/rohingya/

2. 郵便局(ゆうちょ銀行)から
振替口座:00190-5-31000/口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「ロヒンギャ」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。

※公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。

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■ ロヒンギャ難民に関するこれまでのユニセフの発信はこちらをご覧ください。
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/rohingya/

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

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