ガイアバイオメディシンとTREEFROG THERAPEUTICSが固形がん治療用同種他家NK様細胞の増幅に関する協力を発表

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(日本・福岡、フランス・ボルドー/2023年2月)日本に本拠を置く臨床開発企業で固形がん同種他家NK様細胞治療のパイオニアであるガイアバイオメディシンと、生体模倣のC-Stem™テクノロジープラットフォームをベースとした細胞治療パイプライン開発を進める世界的バイオテクノロジー企業のTreeFrog Therapeuticsは本日、ドナー由来のNK様細胞の増殖に関する協力を行うことを発表しました。

「現在進行中の臨床試験3件を進めているガイアバイオメディシンは、固形がん分野における世界最先端の細胞治療企業のひとつです。同社の展開する優れた同種他家免疫細胞治療戦略を支えるのが、NK様細胞GAIA-102です。健康なドナーの血液サンプルから分離したこの免疫細胞の特定集団が、強力な抗がん細胞傷害効果を発揮します。弊社日本チームは、同社の科学者との協力をスタートすることができ、大変興奮しています。ガイアバイオメディシンの革新的なアプローチをC-Stem™プラットフォームと組み合わせることで、固形がん養子細胞治療への患者の迅速かつ広範なアクセスが可能になるものと確信しています。」
フレデリック・デドゥイ博士、TreeFrog Therapeutics 最高経営責任者

「TreeFrogの細胞培養に対する生体模倣アプローチは大変興味深いものです。特に世界で毎年 200万人以上が罹患し、2 番目に多い癌である肺癌などの養子細胞療法には免疫細胞のmass productionが必要とされます。これは再生医療等製品を開発する多くのバイオテック企業と同様に、弊社にとってもチャレンジングな課題の一つです。C-Stem™テクノロジーを用いる事で、従来型の撹拌槽バイオリアクターでGAIA-102(NK様細胞)に期待される機能と表現型を維持したまま、大量に増幅できる可能性があります。養子免疫細胞治療プログラムをさらに発展させ、対象疾患を広げて行く過程で、C-Stem™が大規模GMP製造のための代替プラットフォームを構成する可能性が考えられます。」
倉森和幸、ガイアバイオメディシン 代表取締役社長
 

  • ガイアバイオメディシンについて

株式会社ガイアバイオメディシンは、米満吉和教授(九州大学大学院)が2015年に設立した臨床試験段階の九州大学発スピンオフベンチャーです。技術主導型のバイオ医薬企業としてGAIA-102(NK様細胞)を用いたがん細胞治療開発を進めています。
https://gaia-biomed.com/
 

  • TreeFrog Therapeuticsについて

TreeFrog Therapeuticsは、多くの患者に細胞治療へのアクセスを提供することを目指している、フランスに本拠を置くバイオテクノロジー企業です。同社は、100名以上の生物物理学者、細胞生物学者、バイオプロダクション技師を結集し、過去3年間で8,200万ドルの資金を調達しました。がん免疫学や再生医療の分野で幹細胞を用いた治療法のパイプライン開発を進めています。2022年、同社は米国ボストンと日本の神戸に技術拠点を開設し(日本法人代表取締役ファビアン・ドゥバケール)、C-Stem™プラットフォームの導入を推進するとともに、細胞治療分野における学術界、バイオテクノロジー界、産業界の主要プレイヤーとの戦略的提携を構築しています。
https://treefrog.fr/jp/

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