【埼玉県】戸田市立戸田東小・中学校において岸田内閣総理大臣及び永岡文部科学大臣による視察を受けました

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岸田内閣総理大臣及び永岡文部科学大臣が戸田市立戸田東小・中学校を視察されました。
視察の概要についてお知らせします。

【日時】
令和5年2月10日(金) 9:30 ~ 11:00
【場所】
戸田市立戸田東小・中学校(戸田市下前1-11-15)
【視察の概要】
(1) 戸田市・学校説明
・戸ヶ﨑教育長からの『令和の日本型学校教育』実現に向けたICT利活用と働き方改革についてのプレゼン
・学校からの学びの改革のビジョンと実践の紹介
(2) 授業見学
戸田東小学校6年生のしののめタイム「戸田市に幸せの花を咲かせよう」(PBL(課題解決型学習))
 本授業では、地域や学校の課題について、グループごとに1年間かけて学習活動を行っており、当日は、1年間の学習の成果を1人1台端末をフル活用して、プレゼンする子供たちの姿を、総理や文部科学大臣にご覧いただきました。
習字の授業後の筆洗いの負担軽減の観点で開発した「~つけおきくん式」を総理へプレゼント
 先日開催した戸田市のプレゼンテーション大会において、小学校の部・金賞を受賞したグループから総理へプレゼントしました。
戸田東小学校の「Steam Lab」
 高性能パソコンや最先端のデジタル設備である3Dプリンターを学校教育に取り入れ、ワッペンづくりを行っている授業の様子をご覧いただきました。
(3) 若手教員等との車座
 授業参観後、戸田東小学校、戸田東中学校の若手教員を交え、ICTの活用にあたっての課題とその克服、働き方改革と子育ての両立について、総理と文部科学大臣と車座(意見交換)を行いました。
 総理の2つの質問に対して、7人の若手の先生方が次のような意見(概要)をそれぞれ熱く語りました。

  • ①ICTの活用に当たっての課題と克服について(総理からの質問)

ICTの活用を進める上でどのような課題があり、それをどのように乗り越えましたか。今後全国で教育のデジタル化を更に進める上での現場の課題について聞かせてください。
(以下、若手教員の回答(概要))
・当初は、多くのトラブルがあったが、環境整備や人的支援のサポートにより実施できた。「分からなかったら子供に聞く」という姿勢でがんばってきた。長く使っているので、最近は端末の故障が多くなっている。
・子供が受け身で学ぶ「授業」から、プロジェクト型の「学び」への転換を進めた。PC端末が配備されたことで、より能動的に学び出す姿が見られるようになっている。
・教師がICTの活用場面を決めるのではなく、もっと子供を信じて任せ、文具のように活用できるようにすることが大切だと思う。それにより、子供たちが目を輝かせワクワクする新たな学びが可能になってきた。このことは教師の意識さえ変われば全国どこでも可能なはず。
・ICT活用は自分が生徒の頃は経験しておらず当初は戸惑ったが、校長先生から必要性を熱く語っていただく中で、実際に使ってみて、また、お互いの授業を見合って、課題やよさなどを共有してきた。

  • ②働き方改革、子育てとの両立について(総理からの質問)

学校で実践されている働き方改革の取組により、どのような効果、変化があったと感じていますか。また、子育てとの両立について、学校現場でどのように取り組まれていますか。
(以下、若手教員の回答(概要))
・教材等をクラウドで共有して授業準備の時間が減った。自分も小さい子供がおり、遅くまで授業準備をすることが出来ないため、帰る時間を決めて集中して仕上げようとしている。一方、学校にはチームでやらなければならない仕事もありそこは課題である。
・地域や企業の方に授業に積極的に入っていただくことで、教師の負担軽減だけでなく、教師だけでは作れないコンテンツも提供でき、学びの向上に繋がっている。働き方改革については、学校でやらなくてもよいと思っても、「やりません」と学校からは言えない雰囲気があるので、社会の理解を広げて欲しい。
・クラウド上で保護者との欠席・遅刻連絡を行うことで、電話がほぼ職員室で鳴らなくなった。また、保護者連絡や授業評価などもペーパーレス化しており、職員室からは紙が急速に減った。子育てのほか、介護など様々な事情を抱えた職員がいるので、学年や校務分掌の分担を工夫するなどして、全員でチームとなって何とかやりくりしている。
・子供の提出物もデジタル化され、採点支援システムが導入されたことで、提出状況の把握や採点・評価がより効率的になった。ただ、中学生は多感な時期であり、教師1人に対し生徒40人ではきめ細かい指導中々難しい。小学校同様に中学校の35人学級も進めて欲しい。

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