今回のサミットでディスクリートストリームは、「つなぐ」をキーワードに、6つの主要議題について討論・講演を繰り広げ、日本の製造業界に希望や勇気を与えることの出来る会を目指します。
※本サミットプログラムは、ディスクリート製造とプロセス製造、2ストリームに分かれており、それぞれの課題に特化したセッションへご参加いただけます。(両方参加可能)
【イベント申込ページ】https://events.marcusevans-events.com/manufacturing23pr-1/
- 沈みかけてる日本を元気に!ヤマハ発動機式、難題スコープ3排出量への挑戦
製造業、モノづくり現場に課せられたカーボンニュートラル。CO2排出を実質ゼロという不可能ともいえる目標の達成に向け、挑戦を続ける多くの企業の中でも、ヤマハ発動機は積極的に推進する企業として名を上げています。展開する多くの国と地域、そして用途としても幅広く活躍する製品を手掛けるからこそ、カーボンニュートラル達成に向けた製品開発に注力しています。
同社のバイクやマリンエンジンなどの使用に伴うCO2排出量は80%と大きな割合を占めるため、様々な工夫が強いられます。今回は、生産技術本部材料技術部の原田氏にご登壇いただき、エンジンに焦点を当てた電動化にまつわるCO2排出量削減についてや、製品原材料の見直しなど、スコープ3を中心に、生産ラインにおけるカーボンニュートラルについてお話しいただきます。
本セッションでは、単に取り組み内容のご共有だけではなく、モノづくりの楽しさを今一度語り合い、日本ものづくり産業の明るい未来を見出すきっかけを探ります。
・「内燃機関」から「電動」への移行の難しさ
・「原材料」の低CO2化の強敵はマインド?
・スコープ1,スコープ2は日本企業の得意領域!?
- EVだけでは脱炭素化ではない:BMWとサステナビリティを巡る真価を問う
昨今のカーボンニュートラル×製造×自動車業界の動きには目が離せません。特に欧州の2035年ゼロエミッション車100%法案から、BEVやFCVの普及は世界的なメガトレンドになりました。
BMW社では「単にEVだからといって気候変動に配慮したモビリティの実現ではない」と述べ、さまざまなパーツ選びや生産工程においても一貫して環境負荷低減につながる実践が行われています。
例えば車両素材は再生材料かリサイクル可能な材料とする前提で設計。また日本市場ではまだまだ一般的ではないEVの現状を踏まえ、ユーザーの抱えている疑問を解消させる動きも行っています。
製造工程では、すでに現時点でBMW全工場でCO2を排出しないクリーンエナジーのみで製造が行なわれています。サプライチェーンの観点では、パートナー企業を選定する際の判断基準にクリーンエナジー使用量や従業員の労働環境などを設定しています。 注目すべきは、こうした取り組みがSDGsや脱炭素化社会の盛り上がりよりも10年以上も前から始まっているということです。
本セッションでは、ブランドマネジメントディビジョン本部長の遠藤氏に、BMW1社だけではなく、BMWのクルマを通して繋がる人や企業のひとつひとつの活動が地球環境をよくしていく、というサスティナビリティ思想についてお話しいただきます。
- ディスクリートストリームの議題
・雇用をつなぐ
人口減少の未来は確約されているからこそ、あの手この手で採用から育成を行う雇用創出ノウハウを共有する
・次世代へバトンをつなぐ
様々な事が起きる不透明な時代だからこそ、次世代リーダーたちに、積み重ねてきた熟練の技術や道具を継承し、明るい製造業の未来を託す
・情報でサプライチェーンをつなぐ
自社工場での知見を生かし、業界を飛び越えて、情報を繋いでいくことでその先の新たな産業を生み出す契機となる
・未来をつなぐゼロカーボン
全行程のデータ化・エネルギー転換・少量生産、始まったばかりの「製造×脱炭素」の道を、製造業界の全員で造っていく
・つなぐ新たな製造業の可能性
異業種とのコラボレーションや新製造によって、新たな顧客提供価値の創出「コト」づくりについて考える
・Neoものづくり時代へとつなぐ
最先端技術、人と共存するロボット、デジタルやAI活用と製造をうまく融合し、高度なものづくりの潮流にのる
- 登壇者プロフィール
原田 久氏
生産技術本部 材料技術部 部長
ヤマハ発動機株式会社
1996年に大手軸受メーカーに就職。主に鉄鋼材料とその熱処理の品質管理業務、軸受の早期損傷メカニズム研究と対策技術開発を経験。研究内容を論文にまとめ2005年に博士号取得。その後、完成品メーカーで自分の技術が通用するか試したくなり2008年ヤマハ発動機に転職。同社材料技術部にてエンジン部品の寿命推定方法の開発や海外メーカー製鉄鋼材料採用など担当。2013年に触媒技術開発グループ長として排ガス浄化触媒の内製化に着手し、2015年から量産開始。2018年から現職。現在は感性工学と材料工学を融合した新価値創出とカーボンニュートラルのための材料開発を推進中。また、若手メンバーと協働で材料技術視点をもったデータサイエンティストの育成方法を模索中。
遠藤 克之輔氏
BMWブランドマネジメントディビジョン本部長
ビー・エム・ダブリュー株式会社
家電メーカー等を経て、ワンダーマン電通にてダイレクトマーケティング・デジタルマーケティング及びCRMのマーケティングコンサルタントとして数々のマーケティング業務に携わる。ウォルト・ディズニー・ジャパンにてカンパニーワイドなCRMプロジェクト立ち上げの後、ギャップジャパンで日本でのマーケティング・クリエイティブ・PR全体を統括。
フェラーリ・ジャパンにてブランドおよび全国オフィシャルディーラーネットワークも含んだマーケティング・ディレクターを経て、現在はBMWジャパンにてマーケティングを統括。
■開催概要
【名称】Manufacturing Japan Summit 2023
【日程】2023年2月6日-7日(月・火)
【会場】ホテル椿山荘東京
【主催】マーカス・エバンズ・イベント・ジャパン・リミテッド
■詳細は下記よりご覧ください
https://events.marcusevans-events.com/manufacturing23pr-1/
■お問い合わせ・申し込み
広報担当(福留)
Email:hitomif@marcusevansjp.com
■マーカスエバンズとは
マーカスエバンズ(marcus evans)は1983年の設立以来、戦略的意思決定に必要な最先端のビジネス情報をイベントにおいて提供しております。当社の誇るグローバルネットワークを駆使し、年間150以上のビジネスサミットを企画・運営・開催。日本支社では、マーケティング・IT・人事・知財・医療・製造業などのイベントを開催しております。