新たな実証実験を開始する本日、12月12日(月)には、大崎町の平良自治公民館及び平良衛生自治会が主催し、大崎町内の平良(てら)集落にて、15の集落の住民を対象とした説明会を実施しました。ユニ・チャーム株式会社から本実証実験の概要を、タキロンシーアイ株式会社から専用回収袋について説明を行いました。これから紙おむつのリサイクルを高めることで、大崎町と志布志市で共有している埋立処分場のさらなる延命化と「サーキュラーヴィレッジ・大崎町」の実現を目指します。
(写真左から大崎町役場住民環境課 松元昭二、ユニ・チャーム株式会社 和田充弘氏、ユニ・チャーム株式会社 織田大詩氏、タキロンシーアイ株式会社 加藤晋康氏《画面上》、タキロンシーアイ株式会社 牧村洋一郎氏《画面下》、平良衛生自治会 山野利高氏、平良自治公民館 近松輝久氏、大崎町役場住民環境課 竹原静史)
(※1):「水平リサイクル」とは、使用済みの製品が再び資源となり、また同じ製品として生まれ変わるリサイクルシステムです。
- 本実証実験の背景
2018年4月2日に鹿児島県大崎町、ユニ・チャーム株式会社、有限会社そおリサイクルセンター、志布志市と4者協定を結び、2020年2月1日から大崎町にてユニ・チャームが発表した使用済み紙おむつからパルプを取り出し、リサイクルする世界で初めての技術を活用した「紙おむつの分別試験収集」を開始しました。「一般ごみの袋(青袋)」に人の使用済み紙おむつ(大人用・子ども用含む)、尿とりパッド、ウェットティッシュのみを入れて収集しています。集められた紙おむつは、そおリサイクルセンターにて洗浄・分離し、取り出したパルプに独自のオゾン処理を施して、排泄物に含まれる菌を死滅させ、未使用のパルプと同等に衛生的で安全なパルプを生成しています。
環境省の発表によると2030年には一般廃棄物の中の「紙おむつ」が占める割合は、6.6%〜7.1%とされています(※2)。大崎町と志布志市で共有している埋立処分場に集められるごみのうち、重量比で約20%が紙おむつです。こうした廃棄物処理の背景から、埋立処分場のさらなる延命化を目的とし、紙おむつの水平リサイクルを促進する取り組みを行なっています。
2022年には、「環境省おむつ調査費用補助」の対象団体に大崎町が採択され、紙おむつ専用の回収ボックスを、既に設置されている地域を含め210箇所のごみステーションに配置予定です。本補助を活用し、モデル地域での紙おむつ専用回収袋の配布と合わせて、紙おむつの回収率の向上と資源循環の促進を目指しています。
(※2):参照 https://www.env.go.jp/content/900534450.pdf
- 鹿児島県大崎町 概要
⼤崎町は広⼤なシラス台地が広がる⾃然豊かな⼤隅半島に位置し、⾃治体としてこれまで12年連続を含む、合計14回リサイクル率日本一を達成し、「ジャパンSDGsアワード」内閣官房長官賞を受賞するなど、環境問題への取り組みは「⼤崎リサイクルシステム」として世界的に評価されています。また、温暖な気候と溢れる湧⽔で育む農畜産物は、⽣産量も国内最⼤級ながら、⾼い品質を求め常に挑戦し続けています。
- U R L:https://www.town.kagoshima-osaki.lg.jp/
- 大崎町の企業版ふるさと納税に関して:https://www.town.kagoshima-osaki.lg.jp/kc_kikakuseisaku/kigyoubannhurusatonouzei.html
- 大崎町SDGs推進事業に関して:https://www.town.kagoshima-osaki.lg.jp/kc_kikakuseisaku/sdgs.html?fbclid=IwAR0HIvihNDopsYGSE3djpNHVDbmxuiXqsRSJihby7TQzE2RniaHObYL5QZ8