ウクライナ支援「クラウドファンディングスタイルの寄付」第3弾スタート

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一般社団法人戦災復興支援センター(略称:WDRAC/ワドラック)ではこの度、ルーマニアを拠点にウクライナ難民の支援活動を続けるパトリッチアを支援するため、独自のクラウドファンディングによる寄付の受付を開始しました。12月9日〜12月23日までの2週間で目標金額300万円を目指します。
WDRACは「支援する人を支援する」をテーマに、国際紛争による被害の復旧・復興や避難者を支援・サポートする個人や団体を直接支援している市民コミュニティです。

 

学童保育の様子学童保育の様子

侵攻開始から9か月、支援活動も長期的な目線に。

ロシアによるウクライナ侵攻が長期化していることを受け、現在支援しているアンサングヒーローたちの活動は、「避難してきた人に対して、より長期的な目線での支援」に切り替わって来ています。そこでWDRACでは2022年6月以降、移り変わりの早い現地の支援状況に対応できるよう、プロジェクトごとにクラウドファンディングスタイルの寄付を始めました。公式ホームページから支援したいプロジェクトに寄付することで、寄付者がより直接的に、思いを寄せたアンサングヒーローに対しての支援が可能になります。その第3弾であるルーマニア人のパトリッチアへのクラウドファンディングを2022年12月9日21時よりスタートします。
クラウドファンディング特設ページ:https://wdrac.org/news/crowdfunding20221209/

第三弾はパトリッチアを支援するクラウドファンディング
高騰する物価、厳しい冬を乗り越えるための支援。

NLP代表パトリッチア・クドーさんNLP代表パトリッチア・クドーさん

 

 

今回はパトリッチア・クドーを支援するクラウドファンディング、「厳しい冬を乗り越えるために!~パトリッチアの活動、ドブラ・ハタへの支援~」プロジェクト。パトリッチアはルーマニアのNPO、Notorious Learning Project(以後NLP)の代表。ドブラ・ハタ(やさしさのあるおうち)という避難民の集まる施設を運営し、ウクライナから避難してきた人たちの支援を行っています。
(Notorious Learning ProjectのFacebookはこちら https://www.facebook.com/NotoriousLearningProjects
7月に行ったWDRAC第一弾のクラウドファウンディングでは、パトリッチアの活動を支援するため、わずか2週間でのべ136人から、合計150万165円という寄付が集まり、そのおかげで、NLPの拠点でもあるドブラ・ハタでは避難民の生活基盤のサポートはもちろん、紛争で心に傷を負った難民やその子供たちの心のケアも始めることができ、現在はセラピーだけでなく、学童保育なども行っています。

勉強するこどもたち勉強するこどもたち

ドブラ・ハタで行われたバザールドブラ・ハタで行われたバザール

物価の高騰。長期化する紛争の影響は国境を越えルーマニアにも。

しかし、紛争開始から9カ月。いまだ争いの終わりは見えず、長期化する避難生活の中で、これまでドブラ・ハタを支えてきた大部分のウクライナ人ボランティアスタッフが、生活のため仕事に就かなければならなくなりました。
そのため、現在は常にスタッフが足りない状況で、学校が終わってから、センターに集まる子供たちの面倒を見ることが難しくなってきています。
さらに、ルーマニア国内でも電気やガスなどの燃料費が高騰しており、ドブラ・ハタの月の運営コストは11月時点でこれまでの倍の6000€に跳ね上がりました。これから長く寒い冬を乗り越えるためには、この金額に加えて暖房費もかかってきます。
今回、WDRACでは、高騰しているドブラ・ハタのランニングコストの補填と、スタッフ不足を補うための人件費を中心に支援したいと考えています。

子供たちに学習用カバンをプレゼントする様子子供たちに学習用カバンをプレゼントする様子

クラウドファンディングの目標金額は300万円、期間は12月9日~12月23日。

WDRACではパトリッチアの3ヶ月分の活動資金を今回のクラウドファンディングの目標として設定いたしました。
内訳は下記になります。

1ケ月に必要な支援額
 センター家賃:2200€(約32万円) /月
 光熱費および各種支援物資の購入代金:2000€(約29万円) /月
 セラピストや教育ボランティア雇用費:2800€(約40万円)/月
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計:7000€(約100万円)/月

今回は活動資金3ヶ月分が目標ですので、
100万円×3ヶ月=300万円
12月23日までの14日間で300万円*の寄付を集めることを目指します。
*為替換算・手数料を含む

詳細はクラウドファンディング特設ページをご覧ください。
https://wdrac.org/news/crowdfunding20221209/

一般社団法人戦災復興支援センター(略称:WDRAC)
2021年3月25日設立。「支援する人たちを支援する」が活動のテーマ。国際紛争による被害の復旧・復興や避難者を支援・サポートする個人や団体を直接支援することを目的にしている。公式HPhttps://wdrac.org/

寄付について
WDRACのサイトの寄付ページからクレジットカード等で寄付ができます。寄付の約7%を運営費とし、それ以外は全て支援対象者のもとに届けられます。
寄付は今回のクラウドファウンディングスタイルのほかに、1回限定と、サブスクリプションがあります。金額はそれぞれ4,5種類から選択が可能です。また、0円寄付としてお金ではなく行動で支援する方法について掲載しています。なお、WDRACは現地のニーズに見合った臨機応変な支援を重視し、物資の提供ではなく支援者の活動資金援助に注力します。

現地の情報提供/支援対象者へのインタビューが可能
WDRACの支援対象者が撮影した写真や動画を提供できます。また、支援対象者へのインタビューも可能です。(現地や当人の状況によってはインタビューができない場合もあります。)

WDRAC代表理事 長尾彰

WDRACの代表理事は長尾彰です。組織開発ファシリテーターとして事業開発やサービス開発、社内外との横断プロジェクトを通じた組織づくりに取り組んでいます。株式会社ナガオ考務店代表取締役、一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム理事長、学校法人茂来学園大日向小学校の理事を兼任。著書は『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話』(学研プラス)。
2011年3月、東日本大震災後に石巻市で子どもたちの放課後の学びと遊びの場づくりを展開する「日常支援」と子どもたちや地域の方を元気づけるイベントの企画・開催を展開する「非日常支援」を行う『 プロジェクト結(ゆい)コンソーシアム』の理事長として10年間に渡り復興支援活動に取り組みました。。また2012年4月から2016年3月までは復興庁政策調査官・政策参与として政府の復興支援に貢献しました。
 

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