スマートフォンの画面を長時間にわたって凝視し、同じ姿勢を続けることで頚椎が前傾してしまう「ストレートネック(スマホ首)」と呼ばれる症状も、「VDT症候群」の一つです。
「VDT」とは、Visual Display Terminalsの略称で、主にキーボードやディスプレイからなるPCのことでしたが、今ではスマートフォンやタブレットなどのデジタル端末全般を指しています。こうした機器を使用してのデータ入力や文章の作成、また動画編集などを行う作業を「VDT作業」と言います。
これまでもストレートネックや慢性的な腕や手のしびれ、頭痛、目まいなどの症状に苦しむ人は多くいましたが、コロナ禍を機に広まった在宅ワークによって、症状を訴える人が急激に増加しています。厚生労働省も『VDT作業における労働衛生管理ガイドライン』に基づいた労働衛生管理を求め、PCの設置方法の検討や健康管理の徹底を喚起しています。
教育現場でも、タブレット端末を使った授業が始まっています。社会人のみならず学生にとっても「VDT症候群」に注意をしてほしいものです。正しい姿勢でディプレイに向かい、そしてストレッチで筋肉の凝りをほぐす、1時間毎に休憩とることを心がけてください。もし目や首などに違和感があれば、早期に医療機関で受診をしましょう。
◆テーマ
「スマホ・PCが普及し、在宅ワークでさらに加速している…VDT症候群ってなに?」
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119
◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000540.html
◆VDT症候群とは?
パソコンやTVなどのディスプレイを見ながら作業することを「VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)作業」と言い、この作業で起こる症状のことを指す。
◆VDT作業による症状
- 背中の痛み
- 腕、手のしびれと痛み
- 首、肩の凝り
- 腰痛
- 目の疲れ、乾燥
◆VDT症候群への対策
- PCは、明るすぎず暗すぎない場所に設置する
- ディスプレイに対して、40cm以上の視距離を確保する
- 視線は、やや下向きにする
- 椅子に深く腰かける
- 眼鏡やコンタクトレンズの度数は最適にする
- エアコンなどの風が、眼に直接当たらないようにする
- 作業1時間ごとに、10〜15分程度の休憩をとる
- ストレッチをしたり、肩を回すなどをして筋肉の凝りをほぐす
◆参考資料
・公益社団法人日本眼科医会:「パソコンと目」
https://www.gankaikai.or.jp/health/42/
・厚生労働省:「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」
https://www.mhlw.go.jp/content/000539604.pdf
◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。
<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。
【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容:
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp
メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)