12月3日、市中学校給食センター(久代3丁目)で「食育1Dayフォーラムを開催した。同フォーラムは、食育にかかる現在の課題やニーズを踏まえ、市民の食育の啓発を総括的・効果的に図るとともに、地域との協働や関係各所の協力により、食育を推進する連携体制を強化するために行われた。
今年度は、9月に「市中学校給食センター」が稼働し、待ち望まれていた中学校給食を10月から開始。市民に関心が高い給食を通じて食について考えるきっかけを促進するため、同センターで同フォーラムを実施することとなった。
屋内イベントとして、武庫川女子大学食物栄養学部食物栄養学科の林 宏一(はやし こういち)教授による「日本の食を取り巻く環境を学び成長期に必要な食教育」についての講演会や、給食試食会も行われた。また、屋外イベント「食育テラス」として、市内の新鮮野菜やジャムなどの「農作物直売会」や血管年齢や骨密度をチェックする「健康測定会」、クイズラリーなどが催され、さまざまな世代が参加しにぎわった。
市在住の森田 真里江(もりた まりえ)さんは、子どもが小学校でもらってきたチラシを見たことがきっかけで、同フォーラムに来場したという。試食会への参加をはじめ、食育や給食に関する展示品などもよく確認していた。「家では食べない煮物を、給食だとちゃんと食べているのが不思議で、私も食べてみたいと思っていた。学生ぶりに食べたが、とてもおいしかった。だしからすべて手作りというのがうれしい。丁寧に野菜を育てたり、手間をかけて給食をつくったりしてくれてありがたい。親子間のコミュニケーションで、感謝の気持ちを持つことを伝えていきたい」など話した。