【家族でのハロウィン時期のおでかけに関する調査】ハロウィンに何もしない家族は年々減少、昨年より出かける家族が増える予感/いこーよ総研

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国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社(東京都品川区 代表取締役:下元敬道 以下、アクトインディ)は、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研 https://research.iko-yo.net/ 」にて、家族でのハロウィン時期のおでかけに関するユーザーアンケートを実施し、調査結果を公開しました。
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《調査背景》
ハロウィンは元来ヨーロッパ発祥の、秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う宗教的な意味合いを持つお祭りのこと。しかし、日本では仮装をして街を練り歩いて楽しむ、今やクリスマスに匹敵するほどの一大イベントとなっています。以前、いこーよ総研では「親子でのクリスマス時期のおでかけに関するユーザーアンケート(https://research.iko-yo.net/solutions/research/5919.html)」を紹介しましたが、ハロウィンの場合はどうなのでしょうか。今回は「ハロウィン目的での、家族のおでかけ状況」についてアンケートを実施し、調査・分析してみました。(いこーよ及びいこーよアプリを利用した、小学生以下のお子さんを持つ保護者363名が対象)

※本調査は、2022月10月3日(月)~2022年10月13日(木)の間に、いこーよ及びいこーよアプリを利用した子供を持つユーザー363名の回答者に対し、調査を行った結果です。

《調査結果サマリー》

  • 2021年のハロウィン時期にハロウィン目的でおでかけをした家族は約20%。コロナ禍ではない通常時ではハロウィンに出かける親子は33%。
  • ハロウィン時期に「何もしない」家族は年々減少傾向
  • ハロウィンを「家で楽しむ」家族が多いものの、昨年に比べると、仮装して出かけたり、パレードに参加しようと思っている家族は増えている
  • 今年のハロウィンにかける予算は5,000円以内
  • おでかけ施設には、お菓子やプレゼントを配って欲しい
  • お菓子やプレゼントの配布、仮装や写真撮影、ワークショップなどは高評価
  • 混雑やルールを守らない人がいること、本格的すぎるのはNG
  • ハロウィン目的でおでかけしない理由は馴染みがない、イベントがないなど

昨年のハロウィン時期のおでかけ状況

はじめに、昨年のハロウィン時期に、ハロウィン目的(仮装やイベント等)で家族でおでかけ施設におでかけしたか尋ねてみました。
※ハロウィン時期とは、10月31日以外も可として尋ねています。
 

「2021年のハロウィン時期にハロウィン目的でおでかけ施設に出かけた」という家族は19.6%と20%にも満たない少ない結果でした。

昨年クリスマス時期に同じ質問をした際、「出かけた」と回答した家族は38.9%で、比較的少ない印象を受けましたが、ハロウィン時期はそれ以上に少ない結果となりました。

昨年の10月は感染者数が2桁台となり、おでかけ意欲も高まっていた時期でした。(いこーよ総研 2021年10月公開分(9・10月分データ)「新型コロナ第5波収束後のお出かけ状況とワクチン検査パッケージ利用意向について」参照)にもかかわらず、ハロウィン目的でおでかけをした家族はかなり少なかったようです。

毎年のハロウィンのおでかけ状況

例年のハロウィンのおでかけ率と比較するために、昨年に限らず、毎年の状況について尋ねてみました。
 

毎年のハロウィン目的のおでかけ状況を聞いた結果では、「出かける」が33%と昨年の19.6%より10ポイント以上高くなりました。しかし、同様の質問をクリスマスについて聞いた結果と比較すると、クリスマスの時期に積極的に出かけると回答した方が約44%いたのにくらべて、ハロウィンは約3割。昨年だけではなく、もともとクリスマスよりハロウィンの方がおでかけに関して少し消極的であることがわかりました。

全世代で言えば、近年はハロウィン市場がクリスマス市場を超えてきたというような話も耳にしますが、家族のおでかけという観点ではそれほどでもなさそうです。ハロウィンといえば、おばけや魔女といった子どもたちには少し怖い要素も含まれています。そのことからも、まだ小さなお子様が楽しむには少し早いと考える保護者も多いのかもしれません。

ハロウィンの過ごし方

ハロウィンに「出かける」という家族はそれほど多くない状況ですが、出かけること以外ではハロウィンをどのように過ごしているのでしょうか。2019年以降の動向と2022年の予定について時系列で見てみましょう。
 

2019年以降「何もしない」という家族が年々少なくなっていることがわかります。つまり、おでかけする家族はクリスマスなどとくらべるとそれほど多くはないが、何らかの形でハロウィンを楽しんでいる家族は増えていると考えられます。

では、何をしているのでしょうか。

データを見ると、「家に飾り付けをする」「料理やお菓子を買う/作る」が年々増えています。コロナ禍以降、昨年、今年と少しずつおでかけ市場が戻りつつあるにも関わらず、おでかけではなく自宅でハロウィンを楽しむという回答が増えていることから、ハロウィンはコロナに関係なく自宅で楽しむ家族が多いのかもしれません。

一方で、割合は少なくなりますが、「仮装して出かける」や「ハロウィンパレードや仮装大会に参加する」という家族も増えていることから、コロナによる規制が緩和された今年は自宅だけでなく屋外でハロウィンを楽しもうとする家族も増えるかもしれません。

今年のハロウィンにかける予算

そんな今年のハロウィンに対して、家庭で費やす予算はどの程度を想定しているのでしょうか。
 

もっとも多い層は「1円〜3,000円」で38.8%、「3,001円〜5,000円」が23.4%と続き、多くの家庭において5,000円以内が予算と考えられているようです。

家で料理やお菓子を楽しむという家庭が多かったことからも、5,000円以内で十分に楽しめると考えている保護者が多いのではないでしょうか。

おでかけ施設のハロウィンイベント

おでかけ施設にとっては、できれば家だけで楽しむのではなく、施設にも遊びに来てほしいものですよね。そこで、おでかけ施設でハロウィンイベントが行われていた場合、遊びに行きたいと思うかを尋ねてみました。
 

すると、「積極的に行きたい」が24.5%、「気が向いたら行きたい」が60.1%と前向きな保護者が大半でした。家で楽しむという予定を立ててはいるものの、子どもが楽しめそうなイベントをやっていたら施設に遊びに行きたいと考えている保護者が多いようです。

ハロウィン時期におでかけ施設に求めるもの

では、どのようなイベントや内容をおでかけ施設に求めているのでしょうか。
 

75%の保護者が選んだ回答が「お菓子やプレゼントなどの配布」でした。お菓子やプレゼントは小さな子どもにはわかりやすく嬉しいもの。高価なものでなければ、施設でも比較的用意しやすいのではないでしょうか。

次に多かったのが「ハロウィン割引・クーポン」や「オーナメントなどの装飾」でした。割引やクーポンとなるとなかなか難しいかもしれませんが、オーナメントは子どもに限らず、大人やスタッフも季節を感じ、楽しめるものかと思います。手間はかかるかもしれませんが、負担にならない程度の装飾などを施してみてはいかがでしょうか。

ハロウィン時期のおでかけで「行ってよかった」こと

つぎに、ハロウィン時期のおでかけに「行ってよかった」と思ったこと、「行かなければよかった」と思ったことをそれぞれフリー回答で尋ねました。

まずは、「行ってよかった」と思ったことについて。大前提として、ほぼすべての方が「子どもが喜んでいて、楽しんでいてよかった」と回答しており、保護者としては何よりも子どもが楽しめることが第一と考えていることがわかりました。

具体的にはお菓子やプレゼントの配布、仮装・装飾、写真撮影、ワークショップなどがあがってきました。一部抜粋して紹介します。

【お菓子やプレゼントの配布】
・ショッピングセンターなどで、合言葉を言うとシールやお菓子をいただけたときに子供が喜んでました。
・ショッピングは嫌いなのですが、子供がお菓子を貰えたのでご機嫌だった。
・児童館のイベントでグループに分かれてスタンプラリーみたいにハロウィンのお菓子をもらったり周りの商店街に行くというものがあった。コロナ禍前だったが、ママ友ができたり、今まで行ったことのなかったお店に行けたり、子供達も楽しめてとてもよいイベントだったなぁと思う。
・仮装をした子に、クイズのような謎解きをしながらショッピングモールの中をクリアしていくと、その場所でお菓子がもらえる。最後にゴール箇所があり子供は達成感とお菓子がもらえることの喜び。親は、子供のコスプレを楽しみながら回れる事がとっても楽しかったです。
・子供向けにお菓子釣りイベントを開催していて楽しそうだった。

【仮装・装飾】
・コロナ前、商業施設内でお菓子を配るイベントがあり、子供が仮装して楽しんで参加していた。
・子供同士仮装して笑顔で楽しそうにしていて、想い出作りができました
・家庭ではなし得ないような装飾があり楽しませてもらえた
・スーパーやドラッグストアなど近場で買い物に出ても装飾などがハロウィンだと子供達が楽しそうに眺めてくれて、興味あるんだなぁと子供の反応に成長を感じた

【写真撮影】
・ハロウィンの背景で写真を撮る事ができて、記念になって良かったです。
・外観や屋内にハロウィンの飾り付けや写真撮影できるパネルやスポットがあって子供が喜んだ
・ハロウィンの飾り付けがしてあり、写真を撮る場所があった

【ワークショップ】
・カボチャの中をくり抜いて顔を彫りランプを作る体験が楽しかったです
・お菓子入れの工作をし、それにお菓子を入れてもらったらこどもが喜んでいた。
・ハロウィン仕様のカチューシャやライトステッキのワークショップは楽しかったです。

ハロウィン時期のおでかけに「行かなければよかった」こと

続いて「行かなければよかった」と思ったことについて。「特になし」という回答が多かったので、多くの親子はハロウィンのおでかけを楽しめたと思われます。今後の参考のために、あがってきた回答を一部抜粋して紹介します。

【混雑】
・人の多さ、テンション上がっている子の周りを見れない感じで、子供にぶつかりそうになるなど心配
・混雑しすぎていて楽しめない
・ごちゃごちゃになりながらの仮装行列。
・車の混雑と駐車場の満車状態
・大型モールへ買い物に行った際に、ハロウィン仮装してる方達がいて(イベントがあった様子)、混み合った中に長物(鎌?のオモチャなど)を振り回してる子供がいて危なくてヒヤヒヤした。

【ルールのない人】
・仮装の為にトイレの洗面鏡等のマナーがとても悪かった
・仮装の人がガチのコスプレ撮影会とでも勘違いしてるのか一ヶ所をずっと占有してたとき
・映え目当ての大人が場所をどかないこと

【本格的すぎる】
・子どもがオバケを怖がり、すぐに帰る事になった
・音響や、ポスターが怖すぎた時

【仮装必須の雰囲気】
・たまたま行った施設がハロウィンの仮装イベントをやっていて、我が子だけ私服だったこと。もっと周知してほしかった。
・仮装してないと駄目みたいな雰囲気
・仮装してないと浮く。

イベントの時期に混雑することは仕方のないことですが、その中でも子どもが安全に楽しめ、楽しい思い出となる場所があれば、家族連れにより喜んでもらえるのかもしれません。

ハロウィン目的でおでかけしない理由

反対に、ハロウィン時期にハロウィン目的でおでかけしない方の理由についても見ていきましょう。こちらもフリー回答で尋ねたので、回答を一部抜粋して紹介します。

【子どもが興味を示さない】
・まだ子供にハロウィンがあまり身近なものとなっていないから。
・子ども達があまり興味を示さないから。
・子どもが小学高学年になったらハロウィンに興味が薄くなってしまったため。

【親が重視していない、馴染みがない】
・自分がハロウィンのイベント習慣なく育ってきたため、積極的に行いたいと思わないから。
・ハロウィンの催事がわからないから
・ハロウィンはそんなに重要じゃないと思うから。
・ハロウィンを祝う習慣がないので

【イベントがない】
・盛り上がれるような目ぼしいイベントが見つからず、都市部に比べてハロウィンに対する熱が高くない。
・近辺にハロウィンイベントをしている場所がない
・近くの施設で参加したいと思えるイベントを実施していない
・夜のイベントが多くて行けない

【仮装が恥ずかしい、わからない】
・仮装をどこまでしていいか分からない。やり過ぎも嫌なので、やってみたいが‥。
・準備するのが大変、子供が結局仮装を嫌がる
・家の装飾や料理、お菓子はチャレンジするが、仮装はハードルが高く挑戦しにくい。

【家や近所で楽しむ】
・近所の友達とハロウィンを楽しむから
・ハロウィンは近所の友達と楽しむのが恒例なため
・子供が友達の家にパーティーに呼ばれるため
・お家で飾り付けやお菓子買って食べるので十分だと思う。

【混雑している】
・人が多そうだから
・人気で混むので避けたい
・人が密集する場所が苦手なので

親には馴染みがなくても、子どもが楽しめるイベントを仕掛けていくことで、将来子どもが親になったときには、今以上にハロウィンに対して興味を持ち、親子で楽しめるイベントになっている可能性も秘めているのではないでしょうか。

ハロウィン時期にハロウィン目的でおでかけする家族はまだまだ多くはない状況です。しかし、今後ハロウィンのおでかけニーズが伸びる可能性はまだまだあります。家族向けのイベント情報を発信したり、家族が安心安全に楽しめる場所を提供することで、ハロウィン目的でのファミリー層の更なる集客が見込めるのかもしれません。

調査方法/インターネットアンケート
調査地域/特に地域の限定はなし
調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー363名
調査日程/2022年10月3日~10月13日

■元記事はこちら
https://research.iko-yo.net/solutions/research/7663.html

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