子育てに優しい街、豊橋市では所得制限なく第2子の保育料を無償化&愛知県内自治体初「おむつのサブスク」も試行

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子育てに優しい環境づくりを進める愛知県豊橋市では令和4年9月より、所得制限なく「第2子の保育料無償化」を実施。また同時に保護者、保育士双方の負担を軽くする「おむつのサブスク」も試験的に受け入れを。

1 所得制限なしで子の保育料を無償化! 全国の中核市で4例目の試み

子育てがしやすい街づくりを進めている豊橋市では、子育て世帯の経済的な負担軽減を図るため、豊橋市独自の試みとして、所得制限なく第2子の保育料無償化を実施します。

スタートは令和4年9月より。これにより国が実施している3〜5歳児の幼児教育・保育の無償化に加えて、豊橋市が実施する0〜2歳児の第2子の保育料が無償になり、これは全国の中核市で4例目の取り組みとなります。

対象者は、豊橋市内の認可保育所・認定こども園に通う、兄・姉が18歳未満の第2子目の園児(0〜2歳児)の保護者。

それぞれ公立園を含む、豊橋市内の認可保育所・認定こども園の計64施設が対象です。

また、届出保育施設についても、令和4年9月より第2子の利用助成を開始。許認保育所等に空きがないなどの理由で、一定の施設基準を満たした適合保育施設に通う兄・姉が18歳未満の第2子目の園児(0〜2歳児)の保護者に、月額上限5000円の助成を実施。豊橋市内の約20施設が対象です。
 

2 愛知県内自治体で初保育所での「おむつのサブスク」保護者と保育士の負担を軽減

同じく令和4年9月より2ヶ月の間、愛知県内自治体では初の「おむつのサブスク」の試行を開始。「おむつのサブスク」とは、通常は保護者が園に持参しているおむつとお尻拭きが、保護者と業者が契約を結ぶことで、月額・定額で使い放題に。園児の通っている園に直接届けてくれるサービスです。

これにより、保護者、保育士双方の負担していた手間がぐっとラクに。その分、空いた時間を子どもたちに割けるようになり、より育児や保育の充実も期待できる、みんなが嬉しい取り組みになっています。

メリット1 名前書きや補充など、忙しい保護者の登園準備がラクに

通常、園児が使用するおむつやお尻拭きは、保護者が用意する仕組みになっており、他の子のものと混ざらないよう、おむつに一枚ずつ記名をするなどの手間が発生していました。

また、スペースの関係上、大量のストックを置くことも難しいため、適量をその都度、補充するという手間も必要になっていました。

ですが、この「おむつのサブスク」を取り入れることで、おむつとお尻拭きを個人でそれぞれ用意する必要がなくなり、登園準備が断然ラクに。登園時も目が離せず、安全面での配慮が必要な月齢なので、荷物の軽量化も嬉しいポイント。「おむつ足りているかな」などの心配もなくなり、余裕を持って登園できるようになるなど、忙しい保護者に嬉しいサービスになっています。

メリット 保育士の業務をシンプルに改善し、園児により時間を割ける質の高い保育へ

保育士の方でも、通常は園児ごとに持参されたおむつを保管し、履かせ間違えることがないように管理するという手間が発生しており、また無くなってしまった際は保護者への連絡が必要となるケースも。

しかし「おむつのサブスク」を取り入れることで、個別管理の手間がなくなり、一括管理できるようになるため、業務もシンプルに改善でき、より園児への保育に時間がかけられるようになります。

対象施設は、市内津田保育園、新吉保育園、牛川東保育園、くるみ保育園、こじか認定こども園の5か所。

令和4年9月より2ヶ月の間、試験的に導入し、その試験期間中の料金は無料に。
実際に使用してみて、保護者からの意見などを踏まえ、「おむつのサブスク」の受け入れへ向けた検討をします。

保護者、保育士それぞれの負担が軽くなり、子どもも含めてみんなに優しい、嬉しい取り組みとなっています。

 

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