【秋や冬にも気をつけたい!】子どもが脱水症状になったら、すぐに経口補水液の摂取を

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千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田孝明)は、経口補水液の飲み方についてのイラストレーションを本日一般公開しました。脱水症状は、気温と湿度が上昇する夏に特有の症状と思われがちですが、秋や冬にも、感染症によって体内の水分が失われることで発症する場合があります。めまいや立ちくらみから自覚するケースが多く、発見が遅れると血管内に血栓が詰まって脳梗塞を引き起こすなど重篤化する場合もあるため、水分とミネラル分を素早く補給できる経口補水液をすぐに摂取することが望まれます。救急集中治療医の見地から、脱水症状時の経口補水療法を親しみやすいマンガで解説します。本資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用していただくことが可能です。

脱水症状は季節を問わず注意すべき症状で、夏では高温・多湿による発汗、秋や冬では感染症による発熱、下痢、嘔吐などで体内の水分が失われることで発症します。体内水分の低下は、循環器に影響を与えます。血管内に血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞を誘発させることになりかねません。

多汗、めまいや立ちくらみ、または脱力感や頭痛といった自覚症状が出た場合、軽度から中等度の脱水症状です。経口補水液で水分とミネラルを摂取することにより、すぐに回復できます。子どもの場合でも、同様な体調変化の訴えや様子が見られるのであれば、少量を5分おきに飲ませます。ただ「いつもと違った呼吸をしている」「涙が出ない」などの様子が見られたときは危険な兆候です。速やかに医療機関の受診をしましょう。

体内水分の補給と維持を目的とする経口補水液の服用は、脱水状態を改善させる「経口補水療法」として、日本救急学会『熱中症ガイドライン2015』、日本小児救急医学会『小児急性胃腸炎診療ガイドライン2017』において推奨されています。

「スポーツドリンクで代用できるのでは」と誤解されがちですが、スポーツドリンクは糖分が高くミネラル分が少ないため、経口補水液の代用にはなりません。

夏場はもちろんですが、秋や冬にも脱水症状は起こります。インフルエンザや風邪の疾患に伴う発熱に備えて、経口補水液を手元に用意しておきましょう。

◆テーマ
「経口補水療法とは? 経口補水液の飲み方」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119

谷口昌志
堺市立総合医療センター集中医療科医長

◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000519.html

◆経口補水液とは?
脱水の治療用に調整された飲み物
水や電解質(ミネラル)を効率的に吸収することができ、軽度から中等度の脱水状態の改善に効果を発揮する
「飲む点滴」とも呼ばれており、点滴治療と同程度の効果あり
コンビニ、スーパー、調剤薬局、ドラッグストア等で購入できる
市販の経口補水液として「OS-1」(大塚製薬)がある

◆よく比べられるスポーツドリンクについて
スポーツドリンクは飲みやすさが重視されている
糖度が高いがミネラルが少ないため、経口補水液の代わりにならない

◆飲ませ方

  • 少量からでも、こまめに飲ませる
  • 1回につき5ml。目安はペットボトルのキャップ1杯、ティースプーン(小さじ)1杯
  • 5分おきに飲ませる
  • 嘔吐が落ち着いたら投与間隔を狭めて量を増やす

◆子どもが自分で飲めない場合

  1. 横に寝かせた状態から、上半身を45度程度起こした半座位の体勢をとらせてスプーンで飲ませる
  2. 市販のベビースポイトを使用してみる
  3. 凍らせてみる。アイス感覚で食べることができるため、抵抗感が少なくなる

※経口補水液を飲ませる場合は、誤嚥(ごえん)に気をつける
※病院では吐き気止めの薬を使った後に経口補水液を飲むため、誤嚥しづらくなる
※明らかな脱水徴候がない場合は、野菜スープ、みそ汁、おかゆでも代用可能

◆脱水の危険なサイン:すぐに医療機関を受診しましょう

  • 時間と共に調子が悪化し、目が落ちくぼんでくる
  • 呼吸が速い、荒い
  • おしっこが出ない
  • 涙が出ない
  • 皮膚や口の中が乾いている
  • 反応に乏しい
  • 過敏(落ちつかない、ずっと泣いている)
  • 手が冷たい

※その他、高熱、下痢、嘔吐が続いて水分が摂れないときは要注意

◆参考資料
・エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン2017
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001192/4/acute_gastroenteritis_in_children_acute_appendicitis_in_children.pdf

・月刊ナーシング「小児急性胃腸炎診療ガイドライン2017」と経口補水療法の実際
https://gakken-mesh.jp/info/wp-content/uploads/2017/11/089-091.pdf

・経口補水液オーエスワンの飲ませ方のコツ
https://www.fuji-kodomo.jp/media/2022068-111636-780.pdf

◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。

<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学医学部発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。
 

【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容: 
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp
メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)

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