ヘラルボニー、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSにて、PR部門 総務大臣賞/ACCグランプリ、デザイン部門 ACCシルバーの2部門で受賞

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株式会社ヘラルボニーは、日本最大級のクリエイティブアワード「2023 63rd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」にて、1月31日「異彩(イサイ)の日」に行ったソーシャルアクション「鳥肌が立つ、確定申告がある。」がPR部門の総務大臣賞/ACCグランプリを受賞。さらに知的障害のある人々の日常音を「音楽」を通じて社会へ届け、体験者に認識の変化を促す新感覚のサウンドプロジェクト「ROUTINE RECORDS」がデザイン部門のACCシルバーとして、計2部門で受賞いたしました。

 「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」は、あらゆる領域におけるクリエイティブを対象とした国内最大級のアワードで、さまざまな業界の第一線で活躍するクリエイターや有識者、著名人などの審査委員の厳正な審査を経て、応募総数2,448件の中から、1月31日「異彩(イサイ)の日」に行ったソーシャルアクション「鳥肌が立つ、確定申告がある。」が、PR部門の総務大臣賞/ACCグランプリを受賞。なお、PR部門は昨今の広報PRの重要性から本年度より新設された部門で、計151件の応募作品のうち初代グランプリを受賞しました。デザイン部門では、知的障害のある人々の日常音を「音楽」を通じて社会へ届け、体験者に認識の変化を促す新感覚のサウンドプロジェクト「ROUTINE RECORDS」がACCシルバー受賞となり、計2部門で受賞いたしました。

審査員講評

<PR部門>

■審査委員長

日本マクドナルド 広報部部長 眞野昌子 氏より

「多様なステークホルダーの視点を入れられているか、社会課題にどう取り組み、合意形成をしていくか。そう言った意味でPRとして非常に高く評価した作品。」

■審査委員

株式会社GO クリエイティブディレクター 小林大地 氏より

「満場一致。確定申告もメディアになるのかという発見があり、ファクトドリブンだった。貼っていたところも税務署や霞ヶ関、ステークホルダー含めても良い掲出だった。」

<デザイン部門>

■審査委員長 

NOSIGNER CEO 太刀川英輔 氏より

「面白いことと社会にとって良いことを両立するのはバランスが難しいが、コンセプトの強いものをつくるというクリエイター魂を感じた。」

■審査委員

STUDIO BYCOLOR/代表 秋山かおり 氏より 

「障害のある方とのつながりを社会に実装させていくことを目指すヘラルボニーならではの企画で、関係者との信頼関係を感じた。また、一人一人の生活の広がりを持たせる活動になっていた。バスの中で障害のある人が不思議な声を出していることも、何を感じているのだろうと想像力が広がるきっかけになった。」

<PR部門・総務大臣賞/ACCグランプリ>

1・31 異彩の日

 ヘラルボニーは、2022年から毎年、1月31日を「異彩(イサイ)の日」として、異彩が当たり前に存在する世界に向けた企業アクションを行っています。2023年は、「息子が扶養の基準を超え、確定申告をすることになった」という契約アーティストの両親から実際にメッセージ届いたエピソードをきっかけに企業広告を制作しました。へラルボニーの契約作家は主に知的障害のある方で、多くが就労継続支援 B型の対象者です。そのなかで、確定申告をする作家が生まれたという事実は、障害のある人が当たり前に活躍する世の中に向けた大きな一歩だと考えました。そこで、ソーシャルアクションとして、確定申告シーズン直前の1月31日に、国税庁の最寄り駅である霞ヶ関駅などの主要駅に「鳥肌が立つ、確定申告がある。」というコピーを載せたポスターを展開。さらにオンラインストア連動キャンペーン「あなたのお買い物が、作家の絵筆になる。」を実施し、期間中の売上の一部を絵の具などの画材として福祉施設へ届けました。

《STAFF》

企画:松田 崇弥、小野 静香、丹野 晋太郎(ヘラルボニー)長谷川 輝波(電通)

アートディレクター:山口 さくら(電通)

コピーライター:長谷川 輝波(電通)

PRプランナー:小野 静香(ヘラルボニー)

起用アート作家:小林覚(るんびにい美術館、岩手県)、衣笠泰介(個人、京都府)、田崎飛鳥(岩手県)

プレスリリース

ヘラルボニー、1月31日「異彩(イサイ)の日」に知的障害のある契約作家が「確定申告」をするエピソードを公開。国税庁へ繋がる東京メトロ霞ケ関駅など計4ヶ所にポスターを掲出
株式会社ヘラルボニーのプレスリリース(2023年1月31日 12時01分)ヘラルボニー、1月31日「異彩(イサイ)の日」に知的障害のある契約作家が「確定申告」をするエピソードを公開。国税庁へ繋がる東京メトロ霞ケ関駅など計4ヶ所にポスターを掲出


<デザイン部門・ACCシルバー>

「ROUTINE RECORDS」

 「ROUTINE RECORDS (ルーティンレコーズ)」は、知的障害のある人が過ごす日常で繰り返される「音」に着目し、社会へ届ける実験的な音楽レーベルです。彼らの行動習慣にまつわるさまざまな音を聴取し、鑑賞者がそれらを用いて自ら音楽を生み出すDJ 体験や、音楽プロデューサーのKan Sano による聴取音を用いて制作した楽曲およびミュージックビデオの視聴を通して、普段触れることの少ない知的障害のある人とわたしたちの垣根なき日常を繋ぎます。その第一弾となる「lab.5 ROUTINE RECRDS」(2022年10月1日〜2023年3月21日)を、金沢21 世紀美術館のデザインギャラリーで開催しました。鑑賞者は展覧会場を1周しながら、知的障害のある人々の日常から生まれる様々な音や環境について、制作された音楽やその創作プロセスの体験も含め、多角的に知ることができます。本展を皮切りに、音を通して彼らの異彩を世界に放ち、人々の福祉、知的障害へのパーセプション(認知)に前向きな変化を起こすこと。そして私たち自身も、そのための次のステップへ進むことを目指していきます。

《STAFF》

企画:松田 崇弥、玉木 穂香、宮本 英実、大門 倫子(ヘラルボニー)

アートディレクター:木本 梨絵(HARKEN )

アシスタント:坂本 理子(HARKEN )

スチール /  ムービー:yansuKIM (YOIN inc. )

楽曲提供:Kan Sano

グラフィックデザイン:八木 幣二郎

空間設計 /   デザイン:西尾 健史(DAYS. )

Web  エンジニア:齊藤 匡佑

音楽ブース監修:DJ 1,2

《lab.5 ROUTINE RECORDS 展》

会場:金沢21 世紀美術館

企画担当:吉備久美子(金沢21 世紀美術館)

撮影:木奥恵三 or 中川暁文

《協力福祉施設・特別支援学校・個人》

上土橋 勇樹、酒井美穂子、山際 正己|やまなみ工房(滋賀県甲賀市)

勝山雄一朗、吉田 裕志|京都市ふしみ学園アトリエやっほぅ!! (京都府伏見区)

木谷 光宏、高野圭吾、高橋 俊史|地域支援センターポレポレ(石川県金沢市)

木挽 叶大、白石 雫、橋谷 律希金沢大学附属特別支援学校(石川県金沢市)

井口直人|さふらん生活園(愛知県名古屋市)

松田翔太(岩手県金ヶ崎町)

特設サイト

https://routinerecords.com/

  • ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSとは

「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」は、テレビ、ラジオCMの質的向上を目的に、1961年より開催する広告賞「ACC CM FESTIVAL」を前身とし、2017年よりその枠を大きく拡げ、あらゆる領域におけるクリエイティブを対象としたアワードにリニューアルしました。名実ともに、日本最大級のアワードとして広く認知されており、ACCグランプリはクリエイティブにたずさわる人々の大きな目標となっています。

ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS | ACC賞
あらゆる領域におけるクリエイティブを対象としたアワードです。

以上

【株式会社ヘラルボニー概要】

ヘラルボニーは「異彩を、 放て。」をミッションに掲げる、福祉実験カンパニーです。

国内外の主に知的な障害のある作家と契約を結び、2,000点を超える高解像度アートデータの著作権管理を軸とするライセンスビジネスをはじめ、作品をファッションやインテリアなどのプロダクトに落とし込む、アートライフスタイルブランド「HERALBONY」の運営など、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開しています。これらの社会実装を通じて「障害」のイメージ変容と、福祉を起点とした新たな文化の創造を目指します。社名である「ヘラルボニー」は、知的障害のある両代表の兄・松⽥翔太が7歳の頃⾃由帳に記した謎の⾔葉です。「⼀⾒意味がないと思われるものを世の中に新しい価値として創出したい」という意味を込めています。

会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.

所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38

代表者:代表取締役社長 松田 崇弥、代表取締役副社長 松田 文登

コーポレートサイト:https://www.heralbony.jp

ブランドサイト:https://store.heralbony.jp/

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