「高槻城」跡の博物館が20周年で歴代城主にまつわる特別展

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高槻市立しろあと歴史館で同館開館20周年を記念して12月10日(日曜日)まで、戦国時代から廃藩置県までの約300年間に高槻城主を務めた歴代の人物たちの肖像画、関連する古文書、ゆかりの刀剣・甲冑など約100点を展示する特別展「高槻城主列伝」を開催しています。

高槻城の存在は、史料では16世紀前半から確認できます。戦国時代の永禄12年(1569)頃、室町幕府将軍足利義昭・織田信長配下の和田惟政が、本拠を芥川城から移し初代城主を務めた後、キリシタン大名の高山飛騨守・右近父子、豊臣秀吉一門の羽柴秀勝、新庄直頼、徳川幕府下の譜代大名である松平家信・康信、岡部宣勝などが城主を務めました。徳川幕府では豊臣家滅亡後の畿内・西国支配の拠点の1つとして高槻城を重要視し、幕府主導で大規模な修築を実施したと言われています。そして慶安2年(1649)に永井直清が3万6千石で城主となって以降、明治4年(1871)の廃藩置県まで永井家が13代にわたり城主を務めるなど戦国時代の和田惟政以来、約300年間に約30人が高槻城主を務めました。

同館は今年で開館20周年。かつての城下町の名残をとどめる高槻城三の丸跡の一角に建つ歴史博物館で、戦国時代から江戸時代の高槻の歴史を豊富な資料、模型などで紹介しています。今回の特別展は同館と同じエリアに建っていた高槻城がテーマ。歴代の高槻城主の肖像画、関連する古文書、ゆかりの刀剣・甲冑など約100点を展示しています。中でも、13代にわたり高槻城主を務めた永井家当主のうち、初代から10代までの「永井家歴代肖像画」が10幅並んだ様子は壮観です。また、永井直清が大坂の陣で着用した甲冑は、実戦での使用が確認できる数少ない甲冑として貴重な展示品です。

ぜひ特別展にお越しいただき、歴代城主を通じて往時の高槻城に想いをはせてください。

和田惟政書状(大阪城天守閣蔵)和田惟政書状(大阪城天守閣蔵)

永井直清が大坂の陣で着用した甲冑(野見神社蔵)永井直清が大坂の陣で着用した甲冑(野見神社蔵)

永井家歴代の肖像画が並ぶ展示会場永井家歴代の肖像画が並ぶ展示会場

【特別展の概要】

会期: 12月10日(日曜日)まで。開館時間は午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)

休館日:毎週月曜日、11月24日(金曜日)

場所:しろあと歴史館(高槻市城内町1-7)

アクセス:阪急高槻市駅から徒歩約10分、JR高槻駅から徒歩約15分

※公共交通機関でご来館ください

 観覧料:一般200円、高校・大学生100円、中学生以下無料

※関西文化の日〔11月18日(土曜日)、19日(日曜日))は無料。

【関連ホームページ】

しろあと歴史館 特別展「高槻城主列伝」【10月14日から12月10日まで】(高槻市ホームページ)

高槻市ホームページはこちら
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本件に関するお問い合わせ先

高槻市立しろあと歴史館

電話:072-673-3987

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