■電化によるカーボンニュートラル
自動車製造工場における塗装工程のCO2排出量は、工場全体の約4分の1と報告された事例※1もあるほど、工場内のCO₂削減を図るうえで、塗装ラインの環境配慮への取り組みは非常に重要です。
塗装ラインでは塗料を焼付ける工程で、ガス熱風乾燥炉が使用されています。ガス炉は設置スペースが広く、稼働時間も長いことからエネルギーロスが非常に大きく、製造工程の中で最もエネルギーを消費する設備とされています。
当社では、従来のガス炉が抱える課題解決手法として、主に脱VOC(揮発性有機化合物)に対応する粉体塗装装置にIH(高周波誘導加熱)を活用した電気加熱方式を採用。選択的な温度制御と製品サイズに応じた高効率コイルにより、塗装工程における省エネ・省スペース・脱炭素の実現を可能としました。
■事前検証による安心と信頼性
製品の加熱条件を最適化するため、システム導入前にシミュレーターによる解析、試作コイルによる温度均一化の検証をいたします。試作コイルで得られた基礎データをもとに、塗装工程専用のコイルを設計・製作し、お客様の安心と信頼性を確保いたします。
■IH導入による新たな用途創出
近年では電気自動車やハイブリッド車で使用されるバスパーの絶縁塗装等、自動車部品への実績も増えてきております。IHは塗装工程の他、焼嵌め(熱膨張)やロウ付け(溶接接合)と呼ばれる金属の加熱工程に活用でき、従来のガス加熱からの切替えで脱炭素社会の実現に幅広く貢献いたします。
塗装工程では、製品を保持するために鉄製の治具(ハンガー)が使用されます。塗装後、治具に付着した塗料はショットブラストや薬液等で剥離して再利用されますが、作業効率や治具の摩耗が懸念点となっています。当社では課題解決手法として、レーザー加工による剥離もご提案させていただいております。
※1「自動車製造工場における塗装工程のCO2排出量は、工場全体の約4分の1と報告された事例」
参考:日産車体株式会社・日産車体九州株式会社 『環境・社会報告書2022』
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会社概要
会社名:Mipox(マイポックス)株式会社
所在地:〒322-0014 栃木県鹿沼市さつき町18
創 業:大正14年(1925年)11月21日
代表取締役社長:渡邉 淳
URL:https://www.mipox.co.jp/
証券コード:5381