本プロジェクトは「ヒラメの養殖体験」と、地域の方から学ぶ「地域学習」を通して、海の現状や課題、取り組みについて学び、限りある資源を守るために何をしなければいけないのかを実体験を通して学ぶ取り組みで、6年目となる今年度は、東京都渋谷区西原小学校、大阪府堺市立東百舌鳥小学校、愛知県蒲郡市立塩津小学校、静岡県浜松市立舞阪小学校、富山県魚津市立よつば小学校の計5校が参加しています。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
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イベント概要
・開催概要:①「水槽設置授業」②「お魚受け入れ式」
・日 時:2023年9月4日(月)~10月13日(金)
・開催場所:東京都渋谷区立西原小学校
(①9⽉6⽇(⽔)9時20分〜11時10分 ②9⽉26⽇(⽕)10時25分〜12時00分)
大阪府堺市立東百舌鳥小学校
(①9⽉4⽇(⽉)13時50分〜15時30分 ②9⽉22⽇(⾦)10時45分〜12時25分)
愛知県蒲郡市立塩津小学校
(①9⽉5⽇(⽕)10時55分〜12時35分 ②9⽉19⽇(⽕)10時55分〜12時35分)
静岡県浜松市立舞阪小学校
(①9⽉29⽇(⾦)13時20分〜15時00分 ②10⽉5⽇(⽊)10時20分〜12時00分)
富山県魚津市立よつば小学校
(①10⽉6⽇(⾦)13時25分〜15時00分 ②10⽉13⽇(⾦)13時25分〜15時00分)
・参加人数:各校5年生 計509名
・協力団体: NPO日本養殖振興会(プロジェクト共催・水槽考案)
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学校に海がやってきた(水槽設置授業)
9月から10月にかけ、各校ではまず、お魚を育てるための水槽設置授業を行いました。NPO法人日本養殖振興会代表理事の齋藤先生から養殖と水槽の仕組みについて学んだのち、魚の成育用水槽を組み立てました。その後、児童たち自らがサンゴ砂を洗い、バケツに水を組んで運び、人工海水を溶かして、水槽に海の仕組みを再現していきました。そしてついに、ヒラメを受け入れるための小さな海が完成。児童たちは小さな海を見つめながら、これからやってくるヒラメに思いを馳せ、期待を膨らませているようでした。
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ヒラメとの対面(お魚受け入れ式)
水槽設置授業から少しの期間を空けて、ヒラメを学校に受け入れる、お魚受け入れ式が開催されました。齋藤先生からヒラメの育て方や注意点についてお話を受け、いよいよヒラメとのご対面。袋に1匹ずつ入ったヒラメはまだ産まれて間もないとても小さな稚魚ですが、生きている命です。児童たちは緊張した面持ちでヒラメを受け取り、そっと水槽に移し入れていきました。1校につき10匹渡されたヒラメは、無事新たな居場所へと辿り着きました。児童たちは、自分たちが用意した水槽でヒラメが元気に泳ぐ姿を見てホっとした様子。これからヒラメがどう育っていくのかというワクワクとともに、自分たちでこの小さな命を守り育てていくのだということを実感して気を引き締めているようでした。
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参加した児童からの声
・学校で海のお魚を育てられることにワクワクする
・これから地域の人たちに海のことを教えてもらえるのが楽しみ
・ヒラメがどうやって海で生きているか調べたい
・このヒラメたちを最後までしっかり育てたい
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人RIKUYOU
URL : https://rikuyou.uminohi.jp/
活動内容 :「陸上養殖」を通し、水産資源の貴重さ、生命の大切さ、自分たちが住む地域の海の問題について学んでもらい、子どもたちに海の未来について考えてもらう機会を提供すべく活動しています。
2018年4月 陸養プロジェクト実行委員会発足。これまで全国13地域29の小学校(青森・福島・栃木・埼玉・東京・千葉・富山・長野・静岡・愛知・大阪・愛媛・長崎)で陸養プロジェクトを実施。実施地域の企業や専門家と連携し、地元の海に関する問題や魚の生態等を学びながら、プロジェクトの最後には育てたヒラメをどうするか、学校ごとに結論を出してきました。
※プロジェクト共催
団体名称 :NPO日本養殖振興会
活動内容 :これからの日本を背負って立つ子ども達に、この日本が誇る
『人工種苗による養殖技術』の素晴らしさを伝えることを趣旨とし、日本の漁業の将来を担う人財育成及びその人財が活躍できる農山漁村地域での活性化、雇用促進を最終的な目標としています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。