フリースクールの小中学生が経営する期間限定カフェ「お福wapi」

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特定非営利活動法人キリンこども応援団(大阪府泉佐野市、代表理事 水取博隆)は、運営する「フリースクールキリンのとびら」に通う小中学生15名が自主的に活動する体験型企画として、カフェ「お福wapi」(おふくわぴ)を7月26日(水)から4日間開店し、ついに9月13日(水)最終日の営業を終えました。4日間で当初の予想を上回る合計312名の方にお越しいただき、最終営業日は完売しました。

   

              お福wapiロゴ

お福wapi ~店名に込めた想い~
「今、第三の居場所で笑顔で過ごしている自分たちの幸せをお裾分け(お福分け)したい」という思いから、
子ども達が「お福wapi」と命名。
「wapi」とは、泉佐野市と友好提携都市を結んでいるウガンダ共和国で使用されているスワヒリ語で
「居場所」という意味をもつ。

特定非営利活動法人キリンこども応援団は、安心できる居場所を通して子ども達が自らの希望を持って未来に踏み出せるように支援をしており、子ども食堂「キリンの家」・フリースクール「キリンのとびら」・オンラインフリースクール「clulu」などの居場所を運営しています。

今回その活動の一環として、フリースクールに通う子ども達が日頃応援してくれている方々に対して、元気にチャレンジしている姿を見てもらうため、自らが企画したカフェを7月26日(水)から9月13日(水)にかけて合計4日間、開店しました。

本カフェを経営する子ども達は、「将来お店を持ってみたい」や「料理人になりたい」、「パティシエになりたい」という夢を持っています。その想いを実現するため、大阪府泉佐野市にあるシェアキッチン・カフェ「つむぎや Amenity」にもご協力いただき、今回のカフェを開店する運びとなりました。

子ども達は、カフェのコンセプトづくりから店名・メニューの考案、ホームページの作成、広報、接客応対、マーケティング、仕入れ・売上コスト管理など、経営準備のほとんどを自ら行いました。
また、4日間営業するうえで、子ども達が毎回収支計算を行い、次回の営業に向けて試行錯誤しながら改良を重ねてきました。メインメニューであるトーストは、第3回目・第4回目の営業それぞれで新メニューが登場し、リピーターのお客様にも大変喜ばれました。

子ども達が考えたお店のコンセプトは「お客様がまた来たいと思える、元気や笑顔、そして幸せをお裾分けできるお店」。実際に来店されたお客様からは「ぜひまた来たい!」「頑張っている姿に元気をもらいました」など、大変有難いお言葉をたくさんいただくことができました。

そして先日、最終日である9月13日(水)の営業を無事に終えることができ、子ども達は様々な経験を重ねたことで、大きな達成感を得ています。また、今回のカフェ経営体験から、経済や社会についても多くのことを学ぶことができたと強く実感しています。
次の取り組みとして、現在子ども食堂に通う中学生が地域の食材を使った「泉佐野ご当地グルメ」を開発しようと奮闘中です。特定非営利活動法人キリンこども応援団は、これからも子ども達の「やりたい」を支援する体験の機会を提供してまいります。

< 実際に来店されたお客様のご感想  >
・店名の通り、客にとって居場所のあるゆったりとした空間でした。
・とても丁寧な接客で、おじけづかず毅然とした態度が素晴らしかったです。
・前回も来店したのですが、新メニューのトーストを楽しみに再度来店しました。
 トマトとピリ辛のカレー、チーズトーストどの味も引き立っており、とっても美味しかったです!

< 最終日を迎えた子どもスタッフの声 >
・シフト管理がとても難しかったのですが、シフトを交代するときに「今、どんな感じ?うまくいってる?」と声を掛け合ったり、連携をうまくとることができました。
・今までは一人で料理することが多くて寂しかったけど、今回みんなで調理することができて本当に楽しかったです。
・当初はホール担当に不安がありましたが、将来にとって大切なことだと思ってチャレンジしました。
勇気を出してチャレンジしてみたところ、とても楽しくてチャレンジしてみて本当に良かったです。

< 子どもスタッフの保護者の声 >
・子ども達の可能性は無限大なんだなと感じました。自分の得意な部分が出せたことで自信もついたでしょうし、生き生きとした表情が見れて本当に感動しました。
・働くことの大変さや自分のやりたい仕事は何かを考える良い機会だったと思います。
・周りの知人から多くの反響がありました。子ども達の取り組みを見て、「自分も今からでも何か始められるかも」と勇気をもらった大人もいます。

実施概要 
日にち:2023年7月26日(水)・8月9日(水)・8月30日(水)・9月13日(水) 計4日間
時間:11:00~14:00
場所:つむぎや Amenity(大阪府泉佐野市栄町4番18号)
法人名:特定非営利活動法人キリンこども応援団
出店者:フリースクールキリンのとびらに通う子ども達(小中学校15名)

特定非営利活動法人 キリンこども応援団について
キリンこども応援団は、大阪府泉佐野市において、子ども第三の居場所(コミュニティモデル)「キリンの家」を運営しています。キリンの家は、小学校低学年~高校生の子どもを対象として、課題を抱えた子ども一人ひとりに寄り添った支援を行う居場所です。2021年10月に開所し、現在約160名の子どもたちが登録し利用しています。子ども食堂やフリースクール、フードパントリー事業などを展開し、子どもたちが子どもらしくいられる居場所です。キリンこども応援団は日本財団の助成を受けて運営しています。

法人概要
法人名:特定非営利活動法人キリンこども応援団
代 表:代表理事 水取博隆
設 立:令和3年10月26日
事 業:子ども食堂事業(さのだい子ども食堂キリンの家)、フリースクール事業(フリースクールキリンのとびら、オンラインフリースクールclulu)、フードパントリー(食材配布)事業等
※キリンの家は、日本財団「子ども第三の居場所」の助成を受けて運営しています
住 所:〒598-0071 大阪府泉佐野市鶴原820-9
URL :https://kirin-npo.com/

「子ども第三の居場所」とは

「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設しています。「子ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々の置かれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供しています。同時に、学校や地域、専門機関と連携し、「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。現在全国に178ヵ所設置されています。(2023年8月末    時点)。                                  子ども第三の居場所 ロゴ
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child-third-place

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