EQT Foundation、EX-Fusionにアジア初出資を決定

この記事は約4分で読めます。
株式会社EX-Fusion(代表取締役社長: 松尾一輝、以下「EX-Fusion」)は、先日発表した18億円のシード資金調達ラウンドの一環として、欧州大手投資ファンドEQTにてインパクト投資を行う EQT Foundationから資金調達をしたことをお知らせいたします。

1.資金調達の背景

現在、脱炭素社会実現に向け、レーザー核融合の可能性への関心が高まり、国際競争が激しくなっています。これまで諸外国では、大学や国立研究機関を中心に学術研究・開発がすすめられてきていましたが、12月13日に米国エネルギー省より発表があったローレンス・リバモア国立研究所の国立点火施設(NIF)のエネルギーゲイン(正味のエネルギー利得)の実験結果を受け、各国スタートアップを中心に、レーザー核融合の実用化に向け大きく舵を切っています。

この革新的な技術を効率的に進めるためには、国内の枠を超えた国際協力が不可欠です。そのため、エネルギーとテクノロジーの分野で豊富な経験を持つ優れたEQTグループとパートナーとして歩めることは大きな一歩となると考えています。

EX-Fusionは日本国内におけるレーザー核融合の実用化促進に努めています。高出力・高繰り返しレーザー技術と連続ターゲット供給装置や最先端の光制御技術を組み合わせることで、世界初のレーザー核融合商用炉の実現を目指し、エネルギー分野にとどまらず、様々な光産業分野の技術開発に貢献していきます。

 

2.EQT Foundationからのコメント

「核融合エネルギーを推進するEX-Fusionの先駆的なレーザー核融合技術研究は、よりクリーンで持続可能な世界にとって大きな可能性を秘めています。EX-Fusionの使命は、持続可能な未来のための画期的なソリューションを育成するというEQT Foundationのコミットメントと一致しています。私たちは、特にEQTのインフラエネルギーと産業技術への知見とグローバルネットワーク通じて、EX-Fusionの発展に貢献してまいる所存です。」

3.今後について

EX-Fusionは、クリーンエネルギー生成を含む多くの新しい技術分野を開拓し、レーザー核融合エネルギーの可能性を最大化させます。特にこれまでレーザー核融合商用炉実現を目指す過程で得られてきた連続ターゲット供給装置や最先端の光制御技術を活用し、エネルギー分野にとどまらず、様々な光産業分野の技術開発に貢献していきます。

※レーザー核融合エネルギーとは

安全で信頼性が高く、 高レベルの放射性廃棄物を生成しないクリーンエネルギー。 海水から採れる豊富な燃料を使用した小型の核融合炉によって生成されます。 原子炉と同等以上の発電量と従来の再生可能エネルギーの安全性を備えていると同時に、レーザーの繰り返し数を変えることで負荷変動にも対応できます。

                                      

                                                以上

EQT Foundationについて:

EQT Foundationは、北欧をルーツとするグローバル投資ファンドEQTの慈善事業組織です。EQT Foundationは、インパクト投資家であり、革新的なイノベーションを支援致します。2019年にEQTの歴代有志パートナーによって設立されたEQT Foundationは、EQTの価値観を守りながら、インパクトの最前線をご支援し、有意義な形で社会に還元しています。EQTのグローバルネットワークと組織全体で蓄積された知見を活用しながら、起業家、研究者、非営利団体を支援することで、再生可能な明日を築くことを目指しています。

タイトルとURLをコピーしました