- 導入の背景 〜鹿児島県内の移動の利便性をより良くするために〜
社会を支える重要な移動インフラであるタクシー業界は、IT化の遅れやドライバーの高齢化、ライドシェアサービスの隆盛などによって大きな過渡期を迎え、2020年以降のコロナ禍においては観光や飲食店の休業により人流が抑制されたことにより苦境を迎えました。そして感染状況が収束し人の移動ニーズが戻ってきたいま、業界全体が深刻な人手不足という課題に直面しています。
カゴシマTAXIグループは、鹿児島県内で16のタクシー事業所(車両数約300台)を束ねる南九州最大規模のタクシーグループとして、県最大規模の保有車両数・従業員数を誇り、鹿児島県民のみならず、鹿児島観光の足として地域に貢献してきました。そして、コロナ禍を経た今、外出機会も増加し、また県外からビジネス客・観光客も徐々に戻り始めるなど経済活動の正常化が期待される中で、スムーズな移動サービスを提供していくためにカゴシマTAXIグループが出来ることを模索していました。
このたび、カゴシマTAXIグループが新たな取り組みを検討する中で、
・フルクラウドのため、機能アップデートの頻度が多く、常に最新の配車システムを使用できること
・カゴシマTAXIグループ独自の配車アプリを運用できること
・多様な自動配車設定による、配車室の効率化が実現できること
を重視した結果、電脳交通のクラウド型タクシー配車システムが導入されることとなりました。
また、従来の電話による配車依頼に加え、今回新しくカゴシマTaxiグループ専用の配車アプリ「カゴシマTaxi」からもタクシー配車の注文を受け付け、より迅速かつ業務負担を軽減した形でお客様からの注文に対応し、快適な移動サービス提供を目指します。
配車アプリ「カゴシマTaxi」のダウンロードはこちらから。
iPhone用:https://apps.apple.com/us/app/id1673647627
Android用:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kagotaxi.TA2300025&pli=1
- 両社コメント
カゴシマTAXIグループ 代表取締役 羽仁正次郎
タクシー業界を取り巻く環境が大きく変化する中、業務の効率化、お客様の利便性向上を図るために、電脳交通様のクラウド型配車システムならびに配車アプリの導入を決断しました。
今回の導入により、グループ間の横の連携を強化して傘下のタクシーを効率的に運用することが可能になると考えています。
今後は、この最新のシステムを深化させながら、重要な公共交通機関としてタクシーに求められる役割に、しっかり応えていきたいと思います。
株式会社電脳交通 代表取締役社長 CEO 近藤洋祐
この度、鹿児島県内最大手タクシーのカゴシマTAXIグループ様に、当社配車システムを導入いただきました。コロナ禍で大きな打撃を受け、乗務員不足が原因でタクシー車両の稼働率が低下し、タクシーがつかまりにくいなど利便性の悪化や事業者の業績低下などの影響が出ております。これらの課題解決に向け、配車オペレーションを最適することで既存の台数でより多くの配車対応ができるシステムの導入や、複数個所の配車センター業務を統合しローコストオペレーション環境の構築、そして配車アプリなどより高い利便性のサービスを利用者に提供するなど、カゴシマTAXIグループ様が進める経営DXの取り組みを、伴走して実現していきたいと思います。
- クラウド型タクシー配車システム DSの詳細
クラウド型タクシー配車システム「DS」は、
・柔軟で安価な導入コスト
・タクシー事業者からの要望を元にしたアップデートで常に最新機能が使える
・配車拠点の統合、配車データ活用による人員配置など経営戦略への活用が可能
・自動配車機能の活用による飛躍的な業務効率アップ
が特色の、配車オペレーター用画面とドライバー用車載タブレットをセットにした配車システムです。2015年の創業以来毎年約200%ペースで導入車両数が拡大し、日本初となる「電話経由での事前確定運賃サービス」や「配車室をリモートワーク対応できる機能」「乗合/デマンドサービスと通常のタクシーを1システムで同時に運行管理する機能」なども提供しております。
https://cybertransporters.com/service/
- 電脳交通のSDGsの取り組み
電脳交通は創業以来、地域公共交通の維持・存続のためにタクシー事業者向けの配車システム開発・提供や配車委託サービスを提供してまいりました。また2019年からは全国の自治体・公共団体・民間企業と連携し多くのMaaS・地域交通に関する実証実験を進め、2021年に地域交通ソリューションとして事業化しデマンド交通分野などにも一層力を入れております。
高齢化・人口一極集中で地方の公共交通機関の約8割は赤字となっており、営業撤退や縮小によって交通弱者の増加や交通空白地帯が拡大しています。こうした状況を踏まえわたしたちは引き続き創業の精神と国連が定めたSDGsを尊重し「すべての人がいつでも生活に必要な移動ができる社会」と「地域に必要な移動を支える交通事業者がいつまでも存続可能な社会」の実現に向け努力してまいります。
電脳交通が特に注力し貢献目標を掲げる5つの目標
■カゴシマTAXIグループの概要
本社 :鹿児島県鹿児島市与次郎2-3-35
代表者 :羽仁 正次郎
グループ会社 :㈱錦江石油、㈱ハニ、㈱鹿屋自動車学校、㈱日の丸交通、㈱大和タクシー、南海交通㈱、大隅南海交通㈱、㈲大保タクシー:
■株式会社電脳交通の概要
所在地 :徳島県徳島市幸町3丁目101リーガルアクシスビル4F
設 立 :2015年12月
代表者 :近藤 洋祐
従業員 :157名(2023年2月末時点)
資本金 :1億円(2023年2月末時点)
主要株主: 三菱商事、JPインベストメント、ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社、JR東日本スタートアップ、JR西日本イノベーションズ、GO株式会社、第一交通産業グループ、エムケイ、沖東交通、三和交通、NTTドコモ・ベンチャーズ、阿波銀行、徳島大正銀行、いよぎんキャピタル、ブロードバンドタワー(敬称略、順不同)
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社錦江石油
電話:099-259-0082
株式会社電脳交通 事業広報担当:江刺家(えさしか)
メール:eigyokikaku2@dennokotsu.jp