ブリスコラ、再生可能エネルギーを活用した「API Cellar」、ユニットおよび付帯全設備の完成とAPI管理のシステム運用や電力需給の具体的検証を開始

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株式会社ブリスコラ (本社:東京都港区、代表取締役:末貞 慶太郎、以下、ブリスコラ) は、2021年9月に発表※1した再生可能エネルギーを活用した分散型オンプレミスゲートウェイ拠点の構築モデル「API Cellar (エーピーアイ セラー)」について、オフィススペースやサーバールームを備えたユニットおよび太陽光発電・蓄電池を含む付帯設備が完成したことを発表します。この拠点において、オープンソースソフトウェアや先端的テクノロジーを活用した高品質なインフラ構築を行い、その上でブリスコラのフルライフサイクルAPI管理製品「BAMs Series」を稼働させ、さらに設備全体での消費電力量や太陽光パネルによる発電量、および蓄電池による安定的電力需給に関するモニタリングを行い、API Gatewayの新たな選択肢の提供に向けた具体的検証を開始しました。
API Cellarは、「再生可能エネルギーの活用、デジタル化、ネットワーク」の3つのコンセプトをベースに、各地域のデジタル化に必要となるシステム環境を分散型のオンプレミスゲートウェイ拠点として構築し、その稼働に必要となる電力量を算出し、適切な必要電力を再生可能エネルギーでまかなう構想です。再生可能エネルギーには太陽光発電を使用し、さらに蓄電池を備えることで、この拠点全体の電力供給を安定かつ低コストで実現します。また、システム環境としてブリスコラの提供するフルライフサイクルAPI管理製品「BAMs Series」を稼働させ、さらに企業の持つIT資産を分散型で管理・保持するための最適な環境構築に向け、インフラ構築を含めハード・ソフトの両側面について具体的に検証を進める考えです。

この度、電力供給のための太陽光発電パネルの設置及び蓄電池、およびオフィス・サーバルームとなるユニット全体が完成しました。ユニット設置の過程を含む、全体外観については以下YouTubeの動画をご参照ください。

ブリスコラ YouTubeチャンネル     URL  https://youtu.be/0D1GCspj70c
 

 

 

 

 

  • API Cellar 新構想に取組む要因

ブリスコラは、ICTやDXといった地域や民間企業のデジタル化への取組みが加速しシステムにおける電力消費量が増加傾向にある中で、この消費電力量をいかに下げられるか、という観点への取組みが我々IT業界としての責務であると考えています。そこで、このITとエネルギーという異なる両業界を融合させた事業をとして、再生可能エネルギーを活用した分散型でのシステム管理・保持を実現する「API Cellar 」というモデルを考案しました。さらに、日本国内全域にわたる安定かつ整備されたネットワーク環境、太陽光パネルの技術革新、さらに蓄電池の低価格化といった市場背景や現況を踏まえ、このAPI Cellar の構想を進めています。

 

 

  • API Cellar  構想全体のポイント

1.    俊敏性
オフィススペース・サーバルームにはモバイルユニットを活用した建物を採用し、非常に短納期で建屋を構築することができました。また、建屋施工に関する基礎工事や内装・外装を含め、標準的な施工で国内どこでも統一したスペック、かつ短期での建屋構築の実現を目指しています。

2.    フレキシブル
モバイルユニットを活用した建屋のため縦・横への組み合わせにより、事業規模や用途にあわせて容易に拡張していくことでき、自由度の高い建屋構築が可能となります。土地に余裕のある地方各地域での展開に最適と考えています。
 
3.    サステナブル
API Cellarは電力供給に太陽光発電を用い検証を行っており、「再生可能エネルギー」を活用することで、RE100※2 による持続可能な社会に寄与していくことをコンセプトのひとつとして挙げています。発電だけでなく、安定的な電力供給の実現に向け蓄電池を常備しており、この両軸により「持続可能なエネルギー」を実現していくものと考えています。さらに、発電量・蓄電量・温度・湿度といった全ての数値を可視化しモニタリングすることで、最適な環境を実現し効率化につなげていきたい考えです。

今回活用しているモバイルユニットは再利用可能で、建屋ごとの移動も可能です。そのため廃棄物削減や必要な場所で必要な人に使用していただくことで、サステナブルな社会に貢献していけると考えています。

4.    デザイン
ブリスコラは、ソフトウェア開発の上でも「人間中心設計」というデザイン指向を重要視しています。今回、建屋のデザインにもこの思想を反映させ、使用する人を思う環境を考慮したデザインに仕上げています。また、ブリスコラの掲げるデザインのもうひとつのテーマにある「リアルとバーチャルの融合」、さらに快適性と堅牢性にも考慮した環境構築をすることで、ユーザとなる「人」を中心とした使いやすい快適なシステムや環境構築を実現し、市場に届けていきたい考えです。
 

  • 検証内容について

【 システム構成 】
API Cellarでは、再生可能エネルギーで稼働するプライベートクラウドを用意しその上で複数のサービスコンテナがインターネットからのリクエストに応じてサービス提供をし、負荷に応じてスケールする柔軟なシステム設計がなされています。今回の検証ではLinux KVM、CloudStack、Kubernetesなどのオープンソースソフトウェアを活用した高品質なインフラ環境を構築し、その上でブリスコラのフルライフサイクルAPI管理製品「BAMs Series」の全ての製品を稼働させています。また、ハードウェアやネットワークに障害が発生しても、冗長化された設計により継続運用ができる構成になっています。

【 モニタリング、運用について 】
ユニット設置場所の気温・湿度や日照時間が年間を通して変化する中で、太陽光パネルによる再生可能エネルギーのみで全設備が安定的に運用できるかを検証しています。さらに、サーバールーム内外の気温と湿度、サーバ負荷、電力使用量等をモニタリングし、さらに統一して可視化するファシリティモニタリングシステムを構築しています。アラートや制御を含む自動化による運用を目指し、システムと環境維持を両立するクリーンなデータセンターの実現を検証していきたい考えです。

【 検証項目 】
–  太陽光発電量/蓄電量と消費電力量の需給バランスの検証 (3か月ごとの、自然環境変化による変動数値含め)
–  温度・湿度などの環境数値の検証と消費電力量への影響検証
–  システム構成による消費電力量 変動の検証
–  システム構成、インフラ基盤への負荷検証を含む、適切な分散型システム環境構築の検証
 

図1 API Cellar 検証環境全体図1 API Cellar 検証環境全体

※1 2021年9月16日発表 プレスリリース https://briscola-api.com/news/archives/202109161130.html
※2   RE100   事業活動によって生じる環境負荷を低減させるために、事業運営に必要なエネルギーを100%、再生可能エネルギーで賄うことを目標とすること。

■   株式会社ブリスコラについて
株式会社ブリスコラは、デジタルテクノロジ(ビッグデータ、IoT/M2M、センサークラウド、AI等)を活用した幅広いアプリケーションやサービスを実現するために鍵となるAPIソリューションに特化した事業支援会社です。Kong製品の提供とともにAPI利活用に関わるコンサルテーションやAPIプラットフォームの構築支援についても多くの実績があります。

https://briscola-api.com/  (ブリスコラAPI事業専用サイト)
http://www.briscola.co.jp/  (企業サイト)

■   Briscola API Management Service (BAMs) について https://briscola-api.com/products/series/
BAMsは、Briscola API Management Serviceの略であり、ブリスコラが提供するAPI事業における製品・サービス・ソリューションからなる全ポートフォリオの総称です。特に世界で最も採用されているOSSのAPIゲートウェイである「Kong」を中心に、APIの設計開発から公開運用にいたるまでのフルライフサイクルAPI管理を実現した「BAMs Series」をサブスクリプションサービスとして提供しています。

※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
 

  • 製品に関するお問合わせ先

株式会社ブリスコラ    TEL:03-6441-2614     https://briscola-api.com/contact/
 

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