東三河は、自動車や鉄鋼、精密機械、プラスチック、食料品など幅広い業種が存在し、「ものづくり愛知」の一翼を担っています。その魅力をアピールし、次世代にも伝える博覧会。2年に1回開かれていましたが、新型コロナウイルス禍で2018年以来、4年ぶりの開催となりました。
会場には無料で入場でき、金属加工技術や先端光学・超音波デジタル技術などのブースが並び、担当者が製品や技術を実演したり、来場者が体験できたりします。ブースを出している企業の担当者は「製品や社名を知ってもらったり、覚えたりする機会になります」と話していました。
今回は航空宇宙産業のブースも充実し、豊橋市のマップクエストは衛星データと地理情報システム(GIS)を使い、山間部の土砂崩れなど道路の異常を見つけることなどを紹介しています。
初日に「地方活性の起爆剤としての宇宙ビジネス」をテーマに多くのセミナーを開いたサイエンス・クリエイト(豊橋市)の航空宇宙プロジェクトリーダー、勝間亮氏は「セミナーで宇宙ビジネスに関心をいただきました。何から始めていいのか分からないなど、皆さんの考えも分かりました。18日も展示とトークショーがあるので、宇宙ビジネスの可能性を感じたり、新しいことを考えたりするきっかけにしてもらえたら、うれしいです」と話しています。
また、メーカーズ・ラボとよはしもブースを出しています。刺しゅうミシンなどの複数の機械を使い、トートバッグに印刷、刺しゅうの体験ができます。18日も、人数に制限はありますが、午前10時半、午後1時、午後3時の3回開催します。担当者は「ここでものづくりを体験してもらい、企業の試作品作りや、個人の趣味で実際にラボへ来てもらえれば」と呼びかけています。
このほか、地元の豊橋技術科学大学(豊橋市)と愛知工科大学(蒲郡市)の研究の成果を発表するコーナーや、東三河の実業高校、特別支援学校などが展示、実演する「あいちさんフェスタ」もあります。
屋外では、東三河の道の駅などが特産品を販売する「道の駅フェア」も開催されており、東三河のものづくり、食を堪能できます。