STマイクロエレクトロニクス、精度・速度・安定性に優れた高精度オペアンプを発表

it
この記事は約3分で読めます。

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、高精度でゼロドリフトという特性を兼ね備えたオペアンプ「TSZ901」を発表しました。同製品は、10MHzのゲイン帯域幅積(GBW)を持ち、高速かつ高精度の動作が求められるアプリケーションにおいて高い安定性を発揮します。

TSZ901は、広帯域オペアンプでは珍しくチョッパ安定化を利用しており、入力オフセット電圧は25°Cでわずか5µV以内、動作温度範囲全体(-40°C ~ +125°C)でも8µV以内となっています。限られた温度範囲の中で、必要な精度を実現するためにトリミングを要する一般的なオペアンプとは異なり、TSZ901はどの温度でも一貫して高い性能を維持します。

入力換算ノイズはわずか9nV / √Hzであることに加え、消費電流は5V電圧で1.5mAと小さく、動作時の電源電圧範囲は2.5V ~ 5.5Vであるため、消費電力を最小限に抑えることができます。

このような特性により、MEMSセンサ・インタフェースや電流センス・アンプ、高精度アクティブ・フィルタ、計装アンプ、トランスインピーダンス・アンプ、高精度アナログ・フロントエンド、リファレンス電圧などの回路において、優れた性能を発揮します。校正や外付け補正部品が最小限で済むため、実装面積や複雑さを全体的に抑えられるほか、設計の簡略化や部材コストの削減が可能です。生産テストの時間を短縮でき、使用期間中の保守作業が少なくなります。

TSZ901はAEC-Q101規格に準拠しているため、車載用モジュールや電源はもちろん、産業用センサや制御装置、医療機器に使用できます。

TSZ901は現在量産中で、SOT23-5パッケージで提供されます。単価は1000個購入時に約0.71ドル~です。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて

STは、約50,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、すべての直接・間接排出(スコープ1および2)、ならびに製品輸送、従業員の出張・通勤による排出(スコープ3の注力分野)におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画です。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。

◆ お客様お問い合わせ先

STマイクロエレクトロニクス(株)

アナログ・MEMS・センサ製品グループ

〒108-6017 東京都港区港南2-15-1

品川インターシティA棟

TEL : 03-5783-8250

タイトルとURLをコピーしました