本プロダクトでは、iPad等で、はつりをかけられた箇所の点群を取得しクラウドにアップロードすることで、はつり深さや体積の自動算出が可能になります。設計値との比較や帳票の自動作成まで一括で行えるため、施工管理工数の削減(省力化)や現場立会いの省略、さらにはモルタル等の使用量の適正化(戻りコン・捨てコンの低減)が実現できます。
Hatsulyは維持修繕工事における生産性向上に寄与するとともに、老朽インフラの長寿命・強靭化という社会課題への解決に貢献いたします。
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Hatsuly(ハツリー)の概要
HatsulyにLiDAR付のiPad等でスキャンした配筋の点群データをアップロードすると、検査範囲を画面上でクリック指定するだけではつり箇所の体積が自動で算出されます。その後、鉄筋をモデル化することではつり深さやかぶり厚等を一斉に自動検測。設計値と算出された値を比較して合否判定が行え、帳票も自動で作成して各種3次元データとともに発注者や設計者等に簡単に共有することが可能になります。
これら機能の実用性が評価され、リリース前ではあるものの、公共鉄道運営機関(工事発注者)の承認のもと、
Hatsulyが導入される補修工事も出てきております。
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Hatsuly導入のメリット
・はつり作業における計測・モルタル量の算出を一人で完結(67%の工数削減効果※当社比)
・必要モルタル量の適正化(過不足を発生させず、追加作業や過剰発注を防止)
・帳票作成と報告作業をクラウド上で完結
・現場立会いの削減
・維持管理向けの配筋等のモデル化
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Hatsuly開発の背景
インフラ建設現場においては、道路や橋梁の新設もさることながら、既存の建造物を補修・修繕することで長寿命化する必要性が高まっています。
(引用元)https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/cms_assets/pressroom/2023/01/31b/pdf.pdf
現状では、具体的に補修が必要となる損傷箇所をはつり出し、面積を計測。何箇所も水糸を垂らして深さを測ったうえで、原状復帰に必要なモルタル量を手作業で算出していました。
更に鉄筋の裏にコンクリートが残らないよう、かつ、設計通りの深さではつりが行えていることを証明するため、メジャーを当てた状態の写真を何十枚も撮影する必要がありました。計測は数10~100余箇所にのぼることも珍しくなく、手動による計測や写真撮影等の外業作業に加え、それらをレポート化する内業の多さが問題視されておりました。
現場作業の過程を発注者側も適宜現場に立ち会って確認する必要もあり、これらの間接業務が受注者・発注者双方の業務生産性を低下させている大きな要因の1つでした。
弊社はこれまで配筋検査の省力化プロダクト「Modely※」を提供しております。当該プロダクトのユーザ様や各種インフラ管理者様へのヒアリングを通じ、上記の課題解決へのアプローチを進めて参りました。弊社のコア技術「点群データの自動モデル化」を活用し、完成したのが「Hatsuly」になります。
※Modelyについて
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今後の予定及び、実装予定機能
・2023年10月をめどに国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)への登録を予定しております。
・点群データのマージ機能/点群データのクリッピング機能/鉄筋損傷図の作成機能/発注者の承認機能等を順次実装していく予定です。
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「Hatsuly」製品概要
・最小アカウント数:1人~
・最小契約期間:1カ月
・運用サポート:あり(メール問い合わせ、無償)/ 現場での操作支援(有償)
・基本月額料金:77.000円(税込)/月/アカウント(現場単位)
・無料共有可能人数:無制限
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Hatsuly紹介ウェビナーのご案内
「Hatsuly」製品版の提供スタートに伴い、機能や特徴の説明及び実演を行うウェビナーを開催いたします。
・日時:2023年10月5日(木)16:00~17:00
・会場:Zoomウェビナーにて開催
・定員:50名
・参加費:無料
・申込方法:下記申込リンクよりお申し込みください
https://share.hsforms.com/1f72mH3piTYqXlW64bT5T8Addydr
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【会社概要:DataLabs株式会社】
点群データの自動3Dモデル化(BIM/CIM化)技術を基に、あらゆる建設業務を効率化するクラウドシステムの提供を行う。
設立:2020年7月
代表取締役:田尻 大介
所在地:〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町8-6
プロダクト・ウェビナーに関するお問い合わせ
SaaS営業統括本部 川北 実穂
miho.kawakita@datalabs.jp
リリースに関するお問い合わせ
広報担当 山田 薫
kaoru.yamada@datalabs.jp