婚外恋愛の「出会いの場」は職場が42%、アプリが15%|男性の3割が5人以上と交際、女性は1人が4割以上などの実態が判明|30~59歳の既婚男女350人調査【婚外恋愛に関する実態調査 第3報】

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「結婚後の新たな生き方」を提案する既婚者向けメディアやネットサービスの展開、システム開発を行うレゾンデートル株式会社(東京都新宿区)は、現代の夫婦関係のあり方、婚外交渉や異性交遊に対する価値観の多様性を把握し、今後のサービス開発に向けた市場動向を探るため、既婚者を対象に様々なテーマで大規模なアンケート調査を実施中。

今回は「婚外恋愛に関する実態調査」の第3報(本調査報告の第1弾)です。「婚外恋愛経験者」の既婚男女350人に「婚外恋愛パートナーとどこで知り合ったか?」「これまで婚外恋愛で何人と交際したか?」「最長の交際期間は?」などを尋ねた結果を分析します。

【過去の報告】

⇒第1報:既婚者の22.5%に「婚外恋愛」の経験ありetc.

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⇒第2報:「婚外恋愛」に地域差ありetc.

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<結果のポイント>

・婚外恋愛の「出会いの場」は職場41.7%、趣味の活動16.3%、マッチングアプリが15.1%

 →女性ではマッチングアプリ(14.4%)が趣味の活動(11.9%)を超える。

 →30代男性では「子ども繋がり」が19.6%で同率2位。パパ友・ママ友繋がりか。

 →30代女性では「元からの知人・友人」(37.4%)が「職場」(31.3%)を超えて1位。

・婚外恋愛の交際人数は男女で大きな差。男性の約3割が5人以上と交際、女性は4割以上が1人のみ

 →男性は交際人数1人が26.3%、5人以上が29.1%

 →女性は交際人数1人が44.1%、次いで2人が19.8%、5人以上は16.8%

・婚外恋愛で最長の交際期間は半数超が「1年以上」と回答。「5年以上」も2割

 →最長の交際期間に大きな男女差はなし。交際期間3か月未満も男女で約15%と同割合。

 →年代別では30代男性の「3か月~1年未満」(41.3%)、50代女性の5年以上(31.3%)が突出。

【調査概要】

・調査タイトル:婚外恋愛に関する実態調査 第3報

・調査期間: 2023年7月10日~2023年7月11日

・調査対象者:婚外恋愛経験のある30~59歳の既婚男女350人(男性148人、女性202人)

・調査方法:インターネット

・エリア:全国

・調査機関:レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/

 

調査対象者について

 

2023年6月30日~7月7日に実施したスクリーニング調査で全国30~59歳の既婚男女2,000人(男性500人・女性1,500人)に「婚外恋愛の経験の有無」を尋ねたところ、約2割の人が「経験あり」と回答しました。人数にすると406人(男性165人・女性241人)になります。

 

本調査は、この406人から抽出した婚外恋愛経験者350人を対象としたものです。回答者の男女比、年齢構成は下表の通りで、女性がやや多い、50代女性が少ないなどの点はありますが、比較的均等に分散したサンプルになっています。

男性(148人)

女性(202人)

30代

46人(31.1%)

83人(41.1%)

40代

56人(37.8%)

71人(35.1%)

50代

46人(31.1%)

48人(23.8%)

調査対象者のその他の属性(結婚年数・子どもの有無・子どもの年齢)については、本報告の後半で紹介します。

※1 初回は男女同数の1,000人を対象に行ったが、女性の婚外恋愛経験者を想定数確保できなかったため、女性のみ1,000人に追加調査を行った。

※2 婚外恋愛を「婚姻関係にあるパートナー(妻・夫など)以外との恋愛関係をいい、体の関係の有無は問わない。不倫・セカンドパートナーも含む」と定義したうえでの調査。

婚外恋愛の「出会いの場」──婚外恋愛パートナーとどこで知り合ったのか

婚外恋愛経験者たちは、婚外パートナーとどこで知り合ったのか──。アンケートでは1位が「職場」(146人・41.7%)、2位「元からの知人・友人」(108人・30.9%)、3位「趣味の活動」(57人・16.3%)、4位「マッチングアプリ/サイト」(53人・15.1%)、5位「合コン」(36人・10.3%)、6位「子ども繋がりの知人・友人」(34人・9.7%)、7位「SNS」(32人・9.1%)との結果になりました。なお、該当する選択肢をすべて選ぶ複数回答方式です。

 

 扶桑社の週刊SPA!編集部が2012年に既婚男女200人を対象として行った「不倫相手との出会いの場」アンケート調査(2012年、https://nikkan-spa.jp/168217)でも職場が1位で40%(男性40%、女性36%)と同じ数字が出ているため、「職場が4割」はかなりの信憑性がありそうです。

10年以上前のSPA!編集部の調査と違って注目されるのは「マッチングアプリ/サイト」が4位に入っている点です。既婚者が利用できるマッチングアプリ/サイトは限られていますから、このうちの多くが近年利用者の拡大がみられる既婚者限定のアプリ/サイトかもしれません。

 

そのほか、5位の「合コン」も注目されます。こちらも既婚者限定の合コンや交流パーティが近年盛んに開催されるようになりました。一般有志によるもののほか、事業者が開催するものも登場しています。

 

6位の「子ども繋がりの知人・友人」は、ママ友・パパ友や保育園・学校関係での出会いを示すと想定されます。一般的には稀に聞く程度の出会いですが、10人に1人が選択するという予想以上に高い割合となりました。

 

逆に予想よりも低かったのが「SNS」です。TwitterやInstagram、Facebookなどを舞台とした出会いはマスコミ等でよく取り上げられますが、実態はそれほど多くないのかもしれません。

 

なお、「その他」が約2割もありますが詳細は不明です。例えば「習い事・学校」「地域活動・市民活動」「酒場」「インターネット掲示板」など、アンケート作成時には軽視したもののなかに重要な「出会いの場」が隠されていたのかもしれません。今後、継続調査をしていきたいと考えます。

 

●男女別:婚外恋愛の「出会いの場」

「出会いの場」を男女別でみると、いくつかの項目に大きな男女差がみられます。「職場」は男性が8ポイントも高く、女性よりも重要な「出会いの場」になっているようです。また、「趣味の活動」では男女で倍の開きがありました。「趣味の活動」とは、例えばスポーツサークルや音楽・美術サークル、登山や自然体験などを含むものですが、活動に対する男女の意識の差が現れているかもしれません。

 

そのほかでは、男性で「合コン」が女性よりも10ポイント高い点、女性で「その他」が男性よりも6ポイント高い点なども注目されるでしょう。

 

全体としてみれば「男性の方が多彩な場所で出会っている」傾向が見て取れるのが男女別の特徴です。

 

●男女別・年代別:婚外恋愛の「出会いの場」

さらに、男女それぞれを年代別に分けて分析してみました。すると、人生のライフステージを示すような、とても興味深い傾向がみられたので報告します。まずは男性から──。

「職場」が最も高い割合を示すのは50代男性です。50代では部長職以上になる男性も多いでしょう。

一方、「趣味の活動」の割合が最も高いのは40代になります。40代の既婚男性は第1報・第2報で判明したように、最も婚外恋愛に積極的な世代です。「合コン」も40代がトップになっています。

 

「子ども繋がり」が30代男性で2割近くに上る結果には驚きました。まだ子どもが小さい一方、徐々にママ友・パパ友との繋がりの親密度が増す時期ですし、「保育園」「幼稚園」「子どもの習い事」などの場で異性の親や先生などに接する機会が多い時期でもあります。また、マッチングアプリも30代がトップとなりました。アプリでの出会いに親しんでいる世代という影響もあるでしょう。

 

なお、50代で「その他」が3割にもなる点が気になりますが、今後の調査で解明したいと考えます。

続いて女性の年代別です。40代の「職場」が突出していますが、子どもの手が離れて再び働き始める女性が多い時期と重なり、興味深い結果です。

 

「元からの知人・友人」とは、学生時代の友人などの結婚前からの知り合いを想定しています。30代の既婚女性は結婚生活や育児に様々な葛藤を抱えやすく、友人との交流を再開する例も多いでしょう。

 

「マッチングアプリ」で40代既婚女性が突出し2割近い結果には驚かされました。子どもの手が離れた時期にアプリで出会いを探すというケースが多いようです。

 

「その他」は男性と同じく50代で3割を超す結果となりました。今後の調査課題です。

 

 

◆婚外恋愛経験者の「交際人数」──これまで何人と付き合ってきたのか

 

婚外恋愛経験者たちは、これまでに何人の婚外パートナーと付き合ってきたのか──。調べてみると、男女で大きな違いがありました。男性で最も多い交際人数は「5人以上」で3割近くにも上るのに対して、女性は4割以上が「1人だけ」と回答したのです。

 

男女の婚外恋愛に対する意識の差が如実に現れた形となりましたが、もちろん男性でも「1人だけ」や「2人」を合わせれば5割近くになるため、二極化の傾向がみられます。一方、女性でも積極的なタイプが一定の割合を占めます。

 

今回の調査対象は30代~50代と年齢に幅がみられるため、年齢が上がれば交際人数が増えることは十分に考えられます。そこで、男女それぞれを年代別にみていきましょう。

 

●男性・年代別:婚外恋愛経験者の「交際人数」

まずは男性から。40代で交際人数1人の割合が高いのは、前述の通り「婚外恋愛に積極的になり始める年代」であることが理由の1つと考えられます。「5人以上」についてはほぼ年齢が上がるにつれて順当に増えている傾向がみられます。

●女性・年代別:婚外恋愛経験者の「交際人数」

続いて女性の傾向をみると、50代に「1人だけ」の割合が高いことが注目されます。第1報・第2報で女性の場合は世代が若いほど婚外恋愛に積極的な傾向があることが判明していますから、50代とそれより若い世代との意識の差を反映しているのかもしれません。

 

◆婚外恋愛経験者の「最長交際期間」──婚外パートナーとどのくらいの期間付き合ったのか

 

婚外恋愛の交際期間はどれくらいか──。お互い自由に会えない状況であり齟齬も多いと考えられるため、「短期間が多い」と想像されますが、実態はどうでしょうか。「過去最長の交際期間」を尋ねてみました。

調査の結果、「長期の交際が多い」ことが分かりました。1年以上が半数を超え(54.8%)、「5年以上」が2割に上る結果は予想外でした。男女別にみてみましょう。

「男性に短期間が多い」という結果を想定していたのですが、多少その傾向はあるにせよ、大きな違いはないことが判明しました。男性の52.0%、女性の56.9%が「1年以上交際した経験がある」との結果となったのです。

 

様々な障壁を超えて交際する男女ですから、私たちの想像以上に「真剣に付き合う傾向」がみられるのかもしれません。

 

最後に男女それぞれを年代別にみたところ、次のグラフの結果となりました。30代男性の「3~1年未満」が4割を超える結果には「婚外恋愛を始めたばかり」の人も含まれるでしょう。50代女性の3割以上が「5年以上」という結果からは、「交際人数」でも言及した50代既婚女性の保守性が見て取れるかもしれません。

 

【補足】調査対象者の属性──結婚年数・子どもの有無・子どもの年齢

 

今回の報告の最後に、調査対象者の結婚年数・子どもの有無・子どもの年齢などの属性を紹介します。

 

冒頭の「調査対象者について」で紹介したように、調査対象者は男女比や年齢構成などが比較的均等にばらけた集団です。地域についても隔たりはなく、新潟県・島根県・熊本県の在住者がいなかったほかは全都道府県を網羅しています。サンプル数も350人と多いため、日本の「婚外恋愛経験者」の実態をある程度、反映しているでしょう。

 

●婚外恋愛経験者の結婚年数──結婚10年以上が約6割、5年以上は約8割

調査対象者の結婚年数をみると、10年以上が男女とも約6割を占め、結婚5年以上で区切れば約8割になります。

次のグラフの通り、対象者で一番若い層の30代を取り上げても結婚5年以上が6割を超えるなど、全体と同様に「ある程度の結婚年数を経てから恋愛に踏み切る人が多い」という傾向がみられます。

 

ただし女性の30代では「結婚年数3年未満・5年未満」の割合が男性よりも高いという点が注目されるでしょう。第1報・第2報で判明した「若い年代の女性の方が婚外恋愛に積極的」という傾向がここにも現れているのかもしれません。

 

●婚外恋愛経験者の子どもの有無と下の子の年齢

続いて、調査対象者の子どもの有無をみていきます。第1報では「子どもあり」の既婚者の方が婚外恋愛の経験割合が高いという結果を紹介しましたが、調査対象者の内訳でも実に約8割が「子どもあり」という結果になりました。

 

「子どもあり」の調査対象者に「最も小さい子どもの年齢(一番下の子の年齢)」を尋ねたところ、約6割に小学生以下の子どもがいることが分かりました。特に未就学児である6歳未満の子がいる人の割合が3割を超えたのには少々驚く結果です(男性31.4%、女性31.6%)。

 

 

Ⓒレゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/

 

◆今後の調査予定

 

今回の報告は、婚外恋愛経験者を対象とした【本調査】の結果分析の第1弾です。

 

次回の第2弾では、「婚外恋愛の目的」「体の関係の有無」「婚外恋愛をどのようにとらえているか」など、婚来恋愛当事者たちの考え方や意識、交際実態に迫ります。また、第3弾ではデートや性的関係の実態を明らかにします。

 

そして、婚外恋愛に関する調査終了後は、セックスレス、セカンドパートナー、既婚者の異性関係など、「現代の夫婦関係の形」「既婚者の新たな生き方・ライフスタイル」をテーマとした調査を実施していく予定です。

 

今後も私どもの調査について注目していただければ幸いです。

 

◎調査内容・本リリースに関するお問い合わせ

今回の調査内容やデータの詳細に関するお問い合わせ、報道関係の皆様の取材依頼やお問い合わせは下記までお願い申し上げます。

株式会社レゾンデートル(https://raisondetre-inc.co.jp/

〒160-0022 東京都新宿区新宿4-3-15 レイフラット新宿B棟3F

問い合わせアドレス : info@healmate.jp

担当:浦野

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