VACAN、佐野市と共同でお盆に混雑マップを活用したキャンペーンを実施し、人流回遊の促進を目指す

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AI×IoTを活用してあらゆる「待つをなくす」スタートアップ、株式会社バカン(東京都千代田区、代表取締役:河野剛進、以下「バカン」)は、栃木県が運営する「とちぎデジタルハブ」(https://www.tochigi-digitalhub.jp/)において、2023年4月から栃木県佐野市で実施しているラーメン店や観光地の情報を、混雑抑制プラットフォーム「VACAN(バカン)」を通して検知・配信する取り組みをおこなっています。この度混雑が予想されるお盆に向けて、混雑マップを活用したキャンペーンを実施し、混雑抑制や人流回遊の促進を目指します。

■キャンペーン実施の背景

佐野市の観光振興において、佐野ラーメンは強力な観光コンテンツであり、観光誘客の一翼を担っています。しかしながら、そこからの観光周遊につなげるという点に課題をもっていました。原因の一端として、人気店舗へのお客様の集中による混雑などが考えられていたため、佐野市ではこの課題に対処するために、「とちぎデジタルハブ」において、飲食店および観光地の混雑状況を「混雑マップ(※)」を通して可視化する取り組みを、2023年4月よりスタートしました。

6月までの検証結果より、混雑マップの利用により来訪者の市内回遊や満足度の向上といった効果が、期待できる結果となりました。この度、混雑が予想されるお盆を中心に8月末まで、混雑マップの活用を促進するキャンペーンを実施します。これにより、市内の更なる混雑抑制や回遊の促進を目指します。

※マップ型混雑情報配信サービス「VACAN Maps」を活用し実施。詳細は「プロジェクトの概要」を参照

■佐野市でのプロジェクトの概要

今回の実証実験は、実証期間の延長により2023年8月まで予定されており、佐野市のラーメン店約90店舗と観光地27箇所の情報をマップ上に可視化します。また混雑状況の可視化・管理・配信にはバカンが提供している、混雑抑制プラットフォーム「VACAN」(https://corp.vacan.com/service)を活用します。VACANでは様々な方法で空きや混雑を検知/配信/管理できますが、今回はラーメン店約90店舗の内、約20店舗(※)で混雑状況の検知・配信をおこないます。

※導入サービス内訳(店舗の都合により、導入店舗数が変わる場合があります。)

・AIカメラ「VACAN AIS(バカンアイズ、以下 AIS)」:3店舗

・受付・待ち順管理ができるデジタル整理券システム「VACAN Q ticket(バカン キューチケット、以下、Q ticket)」:5店舗

・ボタン型IoTデバイス:12店舗

各店舗や施設の情報は、VACANが提案するマップ型混雑情報配信サービス「VACAN Maps(バカン マップス、以下 Maps)」および、専用ページで配信します。佐野市のラーメン店のリアルタイム混雑情報や観光地情報を提供し、来店時間の分散や待ち時間の短縮を実現します。

これにより、観光客は効率的に観光地を周遊する時間が確保でき、地域の経済効果が向上することが期待されます。また、これまで知られていなかった店舗や観光地へのタッチポイントが生まれ、地域全体の活性化に繋がります。

■6月までの検証結果

・オンライン上で並べることで、待ち時間を活用して観光地を回遊

Q ticketでは、平時順番待ち受付数に対しメール通知の登録がなされている割合が20%程度だったが、GW期間などの待ち時間が長い日は、40~50%程度まで増加していた。半数近くのお客様が待ち時間を活用し、店舗の前から離れて観光などをして過ごしていた可能性がある。これまでは待ちに消費されていた時間の有効活用できる仕組みの構築によって、回遊の創出が期待できる結果となった。

・混雑情報の配信による施設の注目度向上の効果

期間内において、PV数の多い人気店舗(TOP20)とPV数の少ない店舗(WORST20)を比較。検証期間における最初の土日と最後の土日で、WORST20の内19店舗でPV数の増加が見られた事に対し、TOP20では4店舗しか増加していなかった。これにより、本施策を通じてこれまで知名度の高くなかった店舗にも関心が寄せられたと推測する。

・空き情報の配信により、ユーザーの店舗や観光地への回遊を促進

「空き状況を参考にして決めた」という回答が2番目に多く、ユーザーの店舗の混雑状況配信への興味関心度合いの高さが伺える。

■今後の取り組みについて

6月までの検証結果を踏まえて、下記のキャンペーンを新たに行うことで、より本格的に取り組みの浸透および普及を目指します。

▼キャンペーン内容

・キャンペーンその1:2023/8/11〜2023/8/13

さのブランドにも認証されている佐野市産の梨「佐野のほほえ実」の中から「幸水」を総勢300名様にプレゼント。市内の観光地4箇所にMapsに繋がるQRとキャンペーンコードが設置されており、それらを使ってアンケートに回答することでその場で梨を受け取れる。対象観光地は、葛生化石館・出流原弁天池・佐野市観光物産会館・佐野市観光農園アグリタウン。

※対象観光地ごとに配布数に限りがあります。

・キャンペーンその2:2023/8/11〜2023/8/31

抽選で20名様15組30名様にいちご狩り無料チケットプレゼント。市内の観光地13箇所にMapsに繋がるQRとキャンペーンコードが設置されており、それらを使ってアンケートに回答することでいちご狩り無料チケットを受け取れる。

【対象観光地】

あきやま学寮・蓬山ログビレッジ・宇津野洞窟・根古屋森林公園・葛生化石館・道の駅どまんなかたぬま・葛生伝承館・出流原弁天池・佐野市観光物産会館・佐野市観光農園アグリタウン・佐野プレミアムアウトレット・唐澤山神社・みかもハーブ園。

■混雑抑制プラットフォーム「VACAN」について

今回の取り組みでは、バカンが提供する混雑抑制プラットフォーム「VACAN」を活用します。VACANは目的に応じて配信方法を変えられる機能を持っており、今回の取り組みでは、下記の機能を活用することで、混雑の検知/配信/管理を実現します。

①AIカメラ「AIS」

AIカメラ「AIS」を用いることで、店内に設置したカメラの画像をもとに混雑状況を自動判定します。自動検知できるため、導入施設では既存のオペレーションを変えることなく混雑状況を可視化できます。また検知した情報は、webページやデジタルサイネージに配信できます。

②デジタル整理券システム「Q ticket」

デジタル整理券の発行が可能となる「Q ticket」により、受付・待ち順をオンライン上で管理します。Q ticketは、店頭に行く前に専用スマホサイトへアクセスあるいは店頭のタブレットを操作して、デジタル整理券を発券し、その場に並ばずに順番待ちができるようにするサービスです。順番待ちの状況は、webページや施設のデジタルサイネージなどに配信できます。

またメールアドレスやLINE等を登録することで、順番が近づいたら通知を受け取ることができます。その場で並ぶ必要がなくなるため、通知がくるまで順番待ちの時間を自由に過ごしていただくことができるようになります。オンライン上で並べるようになったことで、買い周りが促進され他店舗では売上の向上などの効果も確認されています。

参考:その場で並ばずに、購入できるイベントの動線を実現。買い回りの促進などの効果も(https://corp.vacan.com/casestudy/hanshin-umeda.html

③マップ型混雑情報配信サービス「Maps」

「Maps」はマップ上で施設等の空き・混雑状況を一覧表示でき(https://vacan.com)はスマホやPCから、アプリなどのダウンロード不要でご利用いただけます。

マップ上にはジャンル問わずあらゆる場所の混雑情報が表示され、全国で15,000箇所以上が掲載されています。また災害時には避難所の混雑情報も確認でき、既に200を超える自治体にご導入いただいており、自治体や店舗などのDXをサポートしています。

混雑状況は、お店・施設に設置されたボタン型IoTデバイスを店員の方が操作する、カメラやセンサーで取得した施設内状況のデータからAIで自動判定する、スマートフォンなどから直接入力するなど、店舗・施設の環境や予算などに合わせた様々な方法で配信できます。

■株式会社バカンについて

代表取締役:河野剛進

設立:2016年6月

HP:https://corp.vacan.com

本社所在地:東京都千代田区永田町2丁目17−3 住友不動産永田町ビル2階

 バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してレストラン街やカフェ、トイレ、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況を検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信しています。また空き状況可視化だけでなく、混雑の抑制・管理などもおこなっており、空き/混雑情報を起点とした「待つをなくす」DXサービスを幅広く提供しています。

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