合成皮革の製造販売業、ウルトラファブリックス・ホールディングスがCO2排出量見える化・削減クラウド「アスゼロ」を導入

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アスエネ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:西和田 浩平、以下「当社」)は、合成皮革の製造販売業であるウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:吉村 昇)に、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」を提供しました。

  • 「アスゼロ」導入の背景と目的

ウルトラファブリックス・ホールディングスは、合成皮革の製造販売を目的として1966年に設立された第一化成株式会社を前身とし、2017年にアメリカで販売を担っていたUltrafabrics, LLC(注:現在はUltrafabrics Inc.)をグループ化したという経緯から、北米を中心とした多くの海外顧客を抱えています。

同社の事業は、湿式と言われる製造方式の合成皮革の製造販売業で、手間と時間をかけた付加価値が高い製品づくりをしています。家具や自動車、航空機のシート材、キャンピングカーやクルーザーなどの内装材として、幅広い分野で使用されており、手触りが良く、アニマルフリー、軽量で耐久性があるという特徴を持つ、サステナブルな製品展開を強みとしています。

ウルトラファブリックスグループでは、サステナビリティに対する問題意識が極めて高い海外顧客を数多く抱えているため、顧客の開示要求への対応がビジネスや売上に直結します。すでにScope1、2についてはExcelで算定・報告をしていましたが、Scope3の算出を始めるに当たり、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」の導入を決めました。
 

  • 導入の決め手

ウルトラファブリックスグループにおけるCO2排出量可視化サービスの選定の決め手は、大きく2つありました。

1. マニュアルなしで使えて算出工数も削減できる「アスゼロ」の優れた操作性
ウルトラファブリックスグループでは、海外も含めて拠点ごとに契約している電力会社が異なっていました。「アスゼロ」には必要な排出原単位がシステムに組み込まれているので、Excelで管理していた時よりも算定工数が格段に減り、またマニュアルなしで利用できています。「アスゼロ」の導入を機に、CO2排出量の見える化にスピード感を持って取り組むことができるようになりました。

2.企業のCO2排出量開示から製品LCAまで、幅広い専門性と質の高いコンサルティングサービス
「アスゼロ」ではスピーディーで丁寧なコンサルティング支援を受けられるため、ノウハウを習得しながら、Scope1-3までの算出に取り組めています。また、海外のお客さまからのニーズが高い製品LCA(ライフサイクルアセスメント)についても算出に必要なデータ整備を進められており、正確なデータの算出ができそうです。
 

  • 今後の展望

ウルトラファブリックスグループでは、サステナビリティの推進を重要な経営課題として捉え、グループ全体でESG活動を推進しています。現在スタンダード市場に上場していますが、CO2排出量の見える化にスピード感を持って取り組めたことからTCFD提言に基づく情報開示も完了し、資本市場の要請に対しても先んじて対応しています。また、SBTに沿ったCO2排出量の削減目標を掲げ、SBT for SMEs認定を取得しました。現在では2021年をベースイヤーとして、Scope1、2のCO2排出量を約4割削減することを目指しています。今後も、CO2排出量の見える化を通して、ESGの観点からサステナブルな企業を目指してまいります。

<ウルトラファブリックス・ホールディングス 会社概要>
会社名:ウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社
資本金:22億6520万円
代表取締役社長:吉村 昇
設立:1966年1月12日
本社:東京都八王子市明神町3-20-6 八王子ファーストスクエア6F
WEBサイト:https://www.ultrafabricshd.co.jp
 

  • 「アスゼロ」について

「アスゼロ」は、複雑だったCO2排出量算出業務をカンタンにサポートする、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン排出量の報告・情報開示を支援します。

<主な特長>
・請求書などをAI-OCRでスキャン、お客さまの業務工数を削減、カンタンにCO2見える化
・CDP認定の気候変動スコアリングパートナーとしての豊富な実績によるSXコンサルティング
・GHGプロトコル*に基づいた、各種イニシアチブ(CDP・TCFD・SBTなど)の報告支援
・製品LCA*機能により、製品・サービス単位のCO2排出量の算定が可能
・CO2クレジットオフセット、クリーン電力調達などの脱炭素ワンストップソリューションを提供
・GHG排出量算定の国際規格ISO14064-3の第三者検証により、システムの妥当性を保証済み
アスゼロサービスサイト:https://earthene.com/asuzero
 

  • アスエネ 会社概要

会社名:アスエネ株式会社
事業:CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」
   ESG評価クラウドサービス「ESGクラウドレーティング(ECR)」
   カーボンクレジット・排出権取引所 「Carbon EX」の運営
資本金:25億2,681万円(資本剰余金含む)
代表者:代表取締役CEO 西和田 浩平
株主:経営陣、インキュベイトファンド、環境エネルギー投資、STRIVE、
   パビリオンキャピタル(シンガポール政府/テマセク傘下ファンド)、
   Salesforce Ventures、SBIインベストメント、GMO VenturePartners、
   Sony Innovation Fund、GLIN Impact Capital、Axiom Asia Private Capital等
創業:2019年10月
住所:東京都港区虎ノ門1丁目17−1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階 CIC TOKYO
URL:https://earthene.com/corporate/

【アライアンスについて】
アスエネでは、CO2排出量見える化・削減クラウドサービス「アスゼロ」の展開を、一緒にお取り組みいただけるパートナーを募集しております。

協業例:金融機関・地域金融機関、電力会社、商社、投資ファンドなど
問い合わせ先:https://earthene.com/corporate/form/contact

システム導入に関するお問い合わせ先:info@asuene.com
報道やご取材についてのお問い合わせ先:press@asuene.com

<注釈補足>
* GHGプロトコル:Greenhouse Gas(温室効果ガス)の排出量算定と報告の国際・世界基準
* Scope1-3:以下のとおり、事業者によるCO2排出量の算定・報告対象範囲を区分
  Scope1:自社の事業活動において直接排出したCO2排出量
  Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用により発生する間接的なCO2排出量
  Scope3:上記以外の事業活動に関わる上流・下流のサプライチェーンのCO2排出量
* SX:サステナビリティ・トランスフォーメーション。企業が持続可能性を重視した経営方針に切り替えること
* LCA:ライフサイクルアセスメントの略。製品やサービスの生産から消費、廃棄に至るまでのライフサイクル全体における環境負荷を定量的に算出する手法

 

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