【車検証の電子化について】
2023年1月4日より、電子車検証の交付が開始されました。従来のA4サイズの車検証よりもサイズが小さくなり(A6サイズ相当の厚紙に変更)、券面情報は基礎的情報(継続検査や変更登録等の影響を受けない情報)のみが記載され、ICタグが貼付されたことが大きな特徴です。車検証の全情報はパソコン・スマートフォンを使って「車検証閲覧アプリ」で確認できるようになっただけでなく、貼付されたICタグの情報を更新することで、継続検査(車検)時に運輸支局へ出向く必要がなくなるため、車の所有者、自動車関連事業者※の双方にメリットがあると言えます。
- 調査結果トピックス
・電子車検証の交付を受けた自動車(四輪・二輪)所有者(801人)のうち、電子車検証のメリットは「小さくなって保管(携帯)しやすい」が53.1%で最多
・デメリットは、「特にない」が33.0%で、「車検の有効期限の記載がない(28.7%)」「車検時の法定手数料が値上げされた(25.6%)」がそれに続く
・メリットとデメリットを比較した調査では、69.5%が「メリットのほうが大きい」と回答
・車検証閲覧アプリの使用経験については、「ある(12.4%)」「ない(87.6%)」という結果に。使用しない理由として「今は必要ない」「そもそもアプリの存在を知らない」などの声が寄せられた
このほかにも、以下の項目について調査結果をまとめました。
・車検証閲覧アプリを使用した印象
・車検証閲覧アプリの使いやすい点と使いにくい点
・自動車関連事業に携わる人(275人)に聞いた、事業者視点での電子車検証の課題感
・電子車検証の交付を受けた自動車(四輪・二輪)所有者(801人)に聞いた、現状で感じている電子車検証の課題点を解決するために、今後取り組むべきこと
調査結果の全容は「ズバット 車買取比較」(https://www.zba.jp/car-kaitori/cont/column-20230629/)にてご覧いただけます。
※車検証の電子化は2023年1月4日に開始されましたが、現在の対象は登録車・小型二輪車のみで、軽自動車(検査対象軽自動車)では2024年1月から電子化される予定です。そのため、本調査では2023年1月4日以降に新たに車検証の交付を受けた自動車(四輪・二輪)所有者1,077人のうち、軽自動車(検査対象軽自動車)所有者を除く電子車検証を交付された登録車・小型二輪車の所有者801人に対してアンケートを実施しました。また、自動車関連事業者に対する調査を行うため、事前にスクリーニング調査を行った結果、自動車の販売や整備、運送などの自動車関連事業に携わっている人は275人でした。
- 調査結果の詳細
■電子車検証について抱いたメリット・デメリット
「電子車検証のメリットは何だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『小さくなって保管(携帯)しやすい(53.1%)』と回答した人が最も多く、2番目に多かった『特にメリットはない(26.3%)』を除くと、『ICタグが付いたため券面記載の情報が減って見やすい(22.4%)』といった回答結果が続きました。
上記以外の割合は下記のとおりです。
・車検にかかる時間が短縮される(19.4%)
・車検時に運輸支局(陸運事務所)などへ出向かなくても良い(16.9%)
・個人情報の記載が減り安心できる(16.6%)
「電子車検証のデメリットは何だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『特にデメリットはない(33.0%)』と回答した人が最も多く、『車検有効期限の記載がなくなった(28.7%)※』『車検時の法定手数料が値上げされた(25.6%)』と続きました。
※車検証の有効期限は、券面非表示事項に分類。ICタグには車検証の有効期限以外に「所有者の氏名と住所」「帳票タイプ」「使用者の住所」「使用の本拠の位置」の、合計で5つの情報を格納
上記以外の割合は下記のとおりです。
・券面記載事項以外を確認するには車検証閲覧アプリを経由する必要がある(22.5%)
・高温・折り曲げなどによるICタグの破損が心配(20.2%)
・「自動車検査証記録事項」が別途発行され書類が増えた(11.9%)
・自動車保険の加入・更新時の手間が増えた(8.0%)
総合的な電子車検証のイメージとして、メリットとデメリット、どちらのほうが大きいと感じたのか聞いてみました。
「新たに交付を受けた“電子車検証”について、どちらのイメージを抱きましたか?」と質問したところ、約7割(69.5%)が「メリットのほうが大きい」と回答しました。
券面には車検有効期限の記載がなくなったとはいえ、車検証閲覧アプリを使用することで読み取りは可能です。そのほか、特にデメリットと感じることも少ないため、メリットとデメリットを比較すると、車の所有者には電子車検証がおおむね好評だということがわかりました。
■【車検証電子化の要である“車検証閲覧アプリ”】しかし使用したことがある人は少数派
先程の調査で、電子車検証に対して約7割の人がデメリットよりもメリットを感じていることがわかりました。しかし、基本情報以外をICタグに格納したことで従来よりもコンパクトなサイズとなった電子車検証も、そのICタグを読み取るために必要な「車検証閲覧アプリ」の印象によっては電子車検証自体の評価が異なってくるかもしれません。
実際に、車検証閲覧アプリを使用したことがある人はどのくらいの割合なのでしょうか。
「車検証閲覧アプリを使用したことがありますか?」と質問したところ、『ある(12.4%)』『ない(87.6%)』という回答結果になりました。
使用したことがない人が9割近くを占めていますが、これにはどのような理由があるのでしょうか。前の質問で「車検証閲覧アプリを使用したことがない」と回答した702人に、その具体的な理由を聞きました。
■車検証閲覧アプリを使用したことがない理由 ※一部抜粋
・必要とすることがないため。以前の車検証のコピーで間に合うことが多い(40代/男性/神奈川県)
・情報を見られることは知っていますが、今は必要ありませんし試す時間もないためです(40代/女性/福井県)
・そもそもアプリの存在を知らない。あるならもっと周知するべき(50代/男性/神奈川県)
※その他、車検証閲覧アプリを使用した印象や、車検証閲覧アプリの使いやすい点・使いにくい点など、本調査結果の全容は「ズバット 車買取比較」(https://www.zba.jp/car-kaitori/cont/column-20230629/)にてご覧いただけます。
- 調査概要
「車検証電子化の実態」に関する調査
・調査期間:2023年6月7日(水)~2023年6月8日(木)
・調査方法:インターネット調査
・調査人数:1,352人(①1,077人、②275人)
・調査対象:①2023年1月4日以降、新たに車検証の交付を受けた自動車(四輪・二輪)所有者/②自動車関連事業(※車検に関する業務)に携わる人
・モニター提供元:ゼネラルリサーチ
- 「ズバット 車買取比較」について
「ズバット 車買取比較」は全国的に有名な車買取業者から地域密着型の車買取業者まで、269社(2023年6月時点)の車買取業者が参加している、日本最大級の規模を誇る車買取比較サイトです。簡単な情報入力だけで最大10社の車買取業者に一括で査定を依頼することが可能です。
また、中古車オークションでの取引データをもとに中古車の査定相場を独自に算出。車種ごとに査定相場を確認することができます。
さらに、日本全国どこからでも、簡単な情報入力だけで最大10社に一括査定を依頼できます。複数社の査定額を比較することで、最高額を提示してくれる車買取業者を手間なく選べます。
URL:https://www.zba.jp/car-kaitori/
- 会社概要
会社名 :株式会社ウェブクルー
所在地 :〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋二丁目11番22号 サンタワーズセンタービル4F
設立 :1999年10月1日
資本金 :100,000,000円
代表者 :代表取締役社長:藤島 義琢(ふじしま よしたか)
事業内容:Webマーケティング事業
URL :https://www.webcrew.co.jp/