ビーマップ、TIP OpenWiFiを搭載したWi-Fi6アクセスポイントEAP101-Tの受注を開始

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株式会社ビーマップは、当社が販売するWi-Fi6無線LANアクセスポイントEAP101に、Telecom Infra Project(以下TIP)が推進するTIP OpenWiFiベースのファームウェアを搭載した製品「EAP101-T」の受注を開始いたしました。TIP OpenWiFiは、無線LANアクセスポイントおよびクラウドコントローラーのファームウェアをオープンソースとして提供することで、ベンダー依存のないオープンな無線LAN環境を構築することを実現します。当社は、EAP101-Tを提供するEdgecore Networks Corporation(台湾、President:Heimdall Siao)と共に、日本国内の通信事業者に対しTIP OpenWiFiの導入をサポートします

 株式会社ビーマップ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:杉野文則、以下当社)は、当社が販売するWi-Fi6無線LANアクセスポイントEAP101に、Telecom Infra Project(以下TIP)が推進するTIP OpenWiFiベースのファームウェアを搭載した製品「EAP101-T」の受注を開始いたしました。TIP OpenWiFiは、無線LANアクセスポイントおよびクラウドコントローラーのファームウェアをオープンソースとして提供することで、ベンダー依存のないオープンな無線LAN環境を構築することを目的としたTIPの取り組みです。当社は、EAP101-Tを提供するEdgecore Networks Corporation(台湾、President:Heimdall Siao、以下Edgecore Networks)と共に、日本国内の通信事業者に対しTIP OpenWiFiの導入をサポートします。

■ベンダー依存のない「TIP OpenWiFi」とは

 TIP OpenWiFiとは、通信インフラの普及を推進する世界的な業界団体であるTelecom Infra Project(TIP)による、Wi-Fiアクセスポイントのファームウェアをオープンソースソフトウェア(OSS)として開発する取り組みです。一般的なWi-Fiアクセスポイントでは、内蔵されるソフトウェアの修正は許可されていません。そのため、ベンダー以外による機能の追加や変更は不可能でした。TIP OpenWiFiに準拠した製品であれば、OSSとして公開されているソフトウェアを使用することで、通信事業者や企業ユーザなどが独自の機能を開発し、Wi-Fiアクセスポイントに組み込むことができます。

 また、TIP OpenWiFiは、多数のWi-Fiアクセスポイントを管理するための、コントローラー機能をCloudSDKとして提供します。CloudSDKは、Wi-Fiアクセスポイントと通信し、遠隔操作や統計情報の収集などコントローラーとして必要な機能をすべて備えています。なお、CloudSDKはユーザーインタフェースを持たないため、独自のユーザーインタフェースを開発することでご利用可能となります。

 このように、TIP OpenWiFiを採用することで、特定のベンダーに依存することなく、分析機能やIoT機能など、様々な付加機能を追加したWi-Fiシステムを構築することが可能となります。また、膨大な量のWi-Fiアクセスポイントをクラウドコントローラーにより効率よく管理することが可能です。

 しかし、TIP OpenWiFiによる開発は、高度な知識を必要とします。そこで、Edgecore Networksでは、TIP OpenWiFiを採用する企業に対し、経験豊富なエキスパート「Oxhardチーム」による技術支援を提供しています。

 TIP OpenWiFiの特徴:

  ・ベンダーに依存しないWi-Fiアクセスポイントの開発が可能

  ・CloudSDKによるクラウドベースのコントローラー開発が可能

  ・TIPがOSSコミュニティーとしてソフトウェアの維持および品質管理を実施

  ・TIP OpenWiFiに準拠したハードウェアを複数ベンダーが提供

  ・エンタープライズ用途のWi-Fi6機能を装備

  ・Hotspot2.0およびOpenRoamingをサポート

  ・OpenMeshによるWi-Fiメッシュネットワークをサポート

■TIP OpenWiFiの評価・展開に最適な「EAP101-T」と「ecOPEN」

 「EAP101-T」は、Edgecore Networksが提供するWi-Fi6無線LANアクセスポイントEAP101に、TIP OpenWiFiベースのファームウェアをプリンストールした製品です。同製品の工事設計認証(いわゆる技適)はEAP101として取得済みであり、ガイドラインに従いTIP OpenWiFiのソフトウェアを改修し、実装した場合においても、技適の再取得は不要です。また、Edgecore Networksのエキスパート「Oxhardチーム」がTIP OpenWiFiの導入を支援しますので、安心して最新技術を評価いただくことができます。

 また、TIP OpenWiFiのCloudSDKが稼働するEdgecore Networksの商用クラウド型コントローラー「ecOPEN」がご利用いただけますので、購入直後からコントローラーを利用した管理が可能となります。

 このように、EAP101-Tは、TIP OpenWiFiの世界を体験したい技術者から、大規模な導入を検討する通信事業者まで、様々なレベルのお客様に安心してご利用いただける製品です。

■ワイヤレスジャパン2023会場にて「EAP101-T」を展示

 2023年5月24日(水)~26日(金)に東京ビッグサイトで開催のワイヤレスジャパン2023の会場で「EAP101-T」を展示いたします。当日は無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)のブースにて、当社社員より詳しい説明などもさせていただきます。皆さまのお越しをお待ちしております。

 ・出展概要

 【イベント名称】ワイヤレスジャパン2023

 【開催日】2023年5月24日(水)~26日(金) 10:00~18:00(最終日17:00終了)

 【場所】東京ビッグサイト西3,4ホール

 【出展小間番号】W-39

 【出展名義】無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)

 【イベント公式HP】https://www8.ric.co.jp/expo/wj/

 【イベント主催】株式会社リックテレコム

■Edgecore Networksについて

 Edgecore Networks Corporationは、大手ネットワークODMであるAccton Technology Corporationの100%子会社です。Edgecore Networksは、世界中のチャネルパートナーやシステムインテグレータを通じて、データセンタ、サービスプロバイダ、企業、SMBの顧客向けに有線/無線ネットワーク製品およびソリューションを提供しています。Edgecore Networksはオープンネットワーキングのリーダーで、オープンな1Gから400GのイーサネットOCP Accepted™スイッチ、コアルータ、セルサイトゲートウェイ、仮想PON OLT、光パケットトランスポンダ、商用およびオープンソースNOSとSDNソフトウェアを選択できるWi-Fiアクセスポイントのフルラインを提供しています。

 詳細については、https://wifi.edge-core.comをご覧ください。

■Telecom Infra Projectについて

 Telecom Infra Project (TIP)は、グローバルな接続性を高めるためのインフラソリューションを推進する企業や組織からなるグローバルコミュニティです。世界人口の半分は依然としてインターネットに接続されておらず、接続されていても接続性が不十分であることが多くあります。このため、インターネットが提供する消費者向けの商業上のさまざまなメリットへのアクセスが制限され、世界のGDP成長に影響を及ぼしています。また、現在のソリューションには柔軟性が欠如しており、技術プロバイダーの選択肢が限られていることもこの状況を悪化させています。そのため、通信事業者がネットワークを効率的に構築およびアップグレードすることは困難な状況となっています。2016年に設立されたTIPは、サービスプロバイダやテクノロジーパートナー、システムインテグレータ、その他の通信業界関係者に至るまで、数百社を含む多様なメンバーで構成されるコミュニティーです。TIPは、世界が必要とする高品質の接続性を、現在および今後数十年にわたって提供する、オープンかつ様々な標準ベースのソリューションの開発、テスト、展開に協力して取り組んでいます。詳細については、 https://www.telecominfraproject.comをご覧ください。

EAP101ならびに当社が取り扱うWi-Fi製品については、下記サイトをご参照ください

  https://www.wi-fi.bemap.co.jp/

 

Edgecoreが取り組むTIP OpenWiFiについては、下記サイトをご参照ください

  https://wifi.edge-core.com/openwifi

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