NVIDIA Jetsonシリーズに標準対応したエッジAIデバイス管理ソリューション「SyncLect Edge AI DMS」を開発

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AIソリューション事業を手掛ける株式会社ヘッドウォータース(本社:東京都新宿区、代表取締役:篠田 庸介、以下「ヘッドウォータース」)は、米国NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州)のエッジAIスーパーコンピューター「NVIDIA Jetson」シリーズに標準対応したエッジAIデバイス管理ソリョーション「SyncLect Edge AI DMS(シンクレクト エッジ エーアイ ディーエムエス)」を開発しました。
「SyncLect Edge AI DMS」は、広域に大量設置したデバイスを遠隔モニタリングで一元管理することによって、スマートストアやスマートビルディング、スマートファクトリーを展開する企業のデバイス管理業務に対する負荷軽減と効率化を実現する、高性能かつセキュアなソリューションとなります。

■「SyncLect Edge AI DMS」開発の背景
スマートストアやスマートビルディング、スマートファクトリーを推進する大手企業の取り組みは、一部の店舗や工場で実証実験を行う形で進められてきましたが、スマート化の有用性が実証され、次のステージとなる高度化や全国導入といった大規模展開へと移行してきました。
しかし、こうしたスマート化の大規模展開において、エッジAIデバイスの管理業務による負荷が大きな課題となっています。従来、デバイス管理は保守要員が設置場所へ行って作業するため、設置エリアや台数に比例して業務負荷が重くなる為です。

ヘッドウォータースは、これまでもNIVIDIAとのコラボレーション(※1)によって、「NVIDIA Jetson」シリーズを活用したエッジAIソリューションを開発・提供することでスマート化を推進する企業を支援してきました。
今回、スマート化の大規模展開におけるデバイス管理業務の負荷課題を解決する為、これまで培ったノウハウと技術力を生かし、エッジAIデバイス管理ソリューション「SyncLect Edge AI DMS」を開発、広域エリアに大量設置されたエッジAIデバイスをクラウド上で集中管理することによって、保守要員が設置場所に行くことなく、迅速かつ的確なデバイス管理が可能となりました。

■「SyncLect Edge AI DMS」の機能紹介
① エッジAIデバイスの一元管理&FOTA(※2)
・Web管理画面(日本語表示)で設置デバイスの詳細情報を一覧表示
・デバイスIDとデバイス名、設置拠点だけ登録すれば、他の情報はエッジデバイスから自動取得
・デバイスのハブとなる親デバイスと実機子デバイスの関係性も表示
・遠隔地から設置デバイスの再起動も可能

② エッジAIデバイスのモニタリング
デバイスに障害が発生した場合、その要因がハードウェアなのか、ソフトウェアによるものなのかを突き止める必要があります。問題のあるデバイスのCPU使用率、メモリー使用率、ディスク使用率、CPU温度、連続稼働時間のデータを継続的に取得してWeb管理画面で確認することで問題の早期解決を実現します。

③ オプション
・設置拠点や設置場所の管理、エッジAIカメラキャリブレーションなどの機能追加にも対応
・サードパーティーのエッジAIモデルを埋め込む事も可能
 

■今後について
NVIDIAからも「SyncLect Edge AI DMS」の性能を高く評価いただいており、スマートストアやスマートビルディング、スマートファクトリーを推進する大手企業に対する共同提案と共同マーケティングに両社で取り組んで参ります。また、世界最先端のテクノロジーを搭載した「Jetson」シリーズと当社の技術力を掛け合わせた、新たな高性能でセキュアなエッジAIソリョーションの開発についても一層強化して参ります。

・NVIDIA日本代表  兼 米国本社副社長 大崎 真孝様コメント
「SyncLect Edge AI DMS」のリリース、お慶び申し上げます。小売、製造、物流、そして医療や介護の現場などでエッジ AI が一般化されてきた今、大規模なデバイス管理への取り組みは非常に重要です。SyncLectとNVIDIA AIプラットフォームとのコラボレーションにより、このような産業において、AI 活用のさらなる拡大を期待しております。また、エッジAIにおける高い技術力で、NVIDIA Metropolis をはじめとするNVIDIAのさまざまなプログラムを今後もご支援いただくことを大変心強く思います。

・ヘッドウォータース 代表取締役 篠田コメント
スマートストアやスマートファクトリーを中心に、小売、物流、製造、医療、介護など各方面でスマート化のニーズが高まっております。当社のクライアント層も実証実験フェーズを終え、広範囲の実装を行う段階となりました。スマート化の推進にはエッジ側で高度な処理が必要なケースも多く、世界的にも圧倒的に高い評価を得ているエッジAIスーパーコンピューター「NVIDIA Jetson」シリーズの活用は必須となります。「SyncLect Edge AI DMS」の完成により、「NVIDIA Jetson」シリーズの活用が広範囲かつシームレスに展開できることで、各業界のスマート化を一気に推進できると期待しております。
マーケティング、ソリューション開発など、NVIDIA社と幅広く連携を進めることで、社会の進化を進めていければ幸いです。

なお、本件による当社の当期業績に与える影響は軽微であります。今後開示すべき事項が発生した場合には速やかにお知らせいたします。

以上

■商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

※1:ヘッドウォータースとNVIDIAのコラボレーション実績について
・マルチAIプラットフォーム「SyncLect」と混雑可視化ソリューション「comieru Live」が「NVIDIA Jetson AGX Orin™」に対応
https://www.headwaters.co.jp/news/synclect_nvidia_jetson_agx_orin.html

・「NVIDIA Omniverse Partner Council Japan」に参画、デジタルツイン/産業向けメタバース推進で協業開始
https://www.headwaters.co.jp/news/nvidia_omniverse_partner_council_japan.html

・「NVIDIA DXアクセラレーションプログラム」に参画し、NVIDIA社とエッジAI × DX推進で協業開始
https://www.headwaters.co.jp/news/nvidia_dx_program_edge.html

※2:FOTAとは
FOTA(Firmware Over-the-Air)は、モバイル端末やIoTデバイスなどのファームウェアを、無線通信によって遠隔で更新する技術です。通常、デバイスに新しい機能やセキュリティのアップデートを提供するために使用されます。

<会社情報>
会社名:株式会社ヘッドウォータース
所在地:〒163-1304 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階
代表者:代表取締役 篠田 庸介
設立 :2005年11月
URL:https://www.headwaters.co.jp

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