Internet Media Awardsは、信頼性のある情報をわかりやすく正しく世の中に伝え、社会をよりよい方向に導いた作品や活動に光をあてるとともに、情報伝達における質の高さを追求しイノベーションに挑むメディア事業社や関係者をたたえるアワードです。インターネットメディア上に公開されたオンラインコンテンツ作品全般、あるいはインターネットメディアにかかわる活動、またそのようなコンテンツや活動にかかわったメディア事業社、企画運営にあたった人を対象とします。
その中でもメディア・イノベーション部門は、新しい技術を駆使し、創造的で革新的な仕組みや取り組みを用いて、コンテンツをよりわかりやすく興味深く伝えることができた作品や活動を対象に選出されます。
松尾公也の受賞作品について(テクノエッジにて公開中)
このたび、複数枚の写真を学習させて写真を生成する作画AIサービス「Memeplex(ミームプレックス)」を活用して亡き妻の写真を生成した方法などを書いた一連のコラム記事が高い評価をいただきました。
■記事名:「AIと呪文で、もう逢えない妻の新しい写真を捏造した(CloseBox)」
■URL:https://www.techno-edge.net/article/2022/12/17/634.html
なお松尾(松尾P)の作品は、AIを利用して作られた作品を対象とするアートコンテスト「第一回AIアートグランプリ(https://www.aiartgrandprix.com/)」でもグランプリを受賞しております(2023年3月12日発表)。本作品は、妻が遺した数曲の歌声を音源にして作られたデジタル歌唱動画です。
■作品名: Desperado by 妻音源とりちゃん[AI]
■作品(動画)URL:https://www.youtube.com/watch?v=Le2DGV6P-Co
近年、 AI(人工知能)に関連する新技術やサービスが普及し、創作的活動や知的労働におけるアウトプットなどに用いるツールとして誰もが活用できる世の中となっています。
テクノコアでは、生成系AIなどの最新技術を駆使した松尾の今後のさらなる活躍を期待し、応援してまいります。
松尾公也の受賞コメント
永遠の別れの後のストーリーをテクノロジーを交えて発信していくことを始めて10年近くになりますが、AI技術が一般化してきたことによる変化のサイクルは著しく、だからこそ生と死の境界に踏み込む活動をしている当事者視点で、どのように考えてこれらの技術と接しているのか、こういうやり方もあるという提案をしていけたらと思います。
一方でこうしたメッセージに反感を抱く人に向けた解説も欠かさないように、しかしそれにひるんで行きすぎた配慮をすることのないよう、新しい技術を活かした発信の仕方を考えていきたいと思います。
松尾公也 経歴
過去30年にわたり、国内外のテクノロジー領域において業界をリードする編集記者。日本ソフトバンクでは出版事業部を立ち上げ、「MacUser」や「Beginners’ Mac」、ソフトバンク初の有料メールマガジン「Macintosh WIRE(MacWIRE)」など数々のMac系媒体の創刊編集長を歴任し、直近では「ITmedia NEWS」の編集部デスクを務める。
また、動画や音声によるメディア展開においても業界の先駆者として活躍。プライベートではガジェット楽器や音楽制作を趣味とし、東京ドームでのライブ演奏、フジテレビ、NHKでの番組内ライブ演奏の経験を持つ。
2014年にアメリカ在住のエンジニアとスタートしたポッドキャスト「backspace.fm」は、現在多くの有料購読者を抱える人気番組である。ボカロPとしての活動名は「松尾P」。
2023年には「AIアートグランプリ」にて、AIが新たに生成した亡き妻のイラストや音声を使った「Desperado by 妻音源とりちゃん[AI]」がグランプリを受賞した。
「テクノエッジ」とは
https://www.techno-edge.net/
テクノコアが運営するテクノロジー情報サイト。SF映画やフィクションで描かれたような「未来が現実になってゆくことの興奮」を伝えるメディアを目指しています。
主にスマートフォンやPC、ウェアラブル、家電からゲーミングまでのデジタル製品と、XRやロボティクス、モビリティ、AIといったさまざまな分野の新技術について、ニュースやレビュー、識者のコラムを発信します。「買える未来」としてのデジタル製品を扱い、モノとしての「ガジェット」にとらわれず、サイエンスの発見や実用化前の新技術、形がないサービスやアプリ、コンテンツもテクノロジーと社会の交錯点として注目しています。
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社名 :株式会社テクノコア
所在地 :東京都台東区雷門2-6-1雷門ミハマビル3F
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代表者 :鷹木創
事業内容:メディア