Acompany、秘密計算を用いて位置情報を秘匿化したまま分析可能に

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「プライバシーテックで社会課題を解決」することを目指す株式会社Acompany(アカンパニー、愛知県名古屋市西区、代表取締役CEO 高橋亮祐、以下Acompany)は、株式会社オプティマインド(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:松下健、以下、オプティマインド)との共同研究「秘密計算を用いた安全な位置情報データ統合分析(以下、本研究)」を終えたことをお知らせします。今回の共同研究により、複数事業者間が持つ位置情報データを、秘密計算技術を用いて位置情報を秘匿化したまま統合・分析できることがわかりました。

■背景
位置情報は、改正個人情報保護法やGDPR(一般データ保護規則)、CPRA(カリフォルニア州プライバシー権法)などの法律・規制で保護されています。改正個人情報保護法の場合は、特定の個人を識別できないものの、その個人に関連する情報「個人関連情報」と定められるケースが度々発生。プライバシーへの慎重な配慮が求められてきました。
そのため、位置情報に含まれるGPSデータは外部に提供したり統合して分析することができず、データの利活用の面で制約が発生していました。

■本研究の概要
本研究では、Acompanyの秘密計算技術を用いて、ランダムに生成した緯度と経度を入力とし、この位置情報を秘匿したまま4分の1地域メッシュコード(※)を算出する計算を実行。その際、通常の計算と秘密計算の間でのエラー率と、それぞれの処理時間を計測しました。
なお本研究は、2021年1月20日に発表した共同研究「株式会社Acompanyが、秘密計算を用いた安全な位置情報データ統合分析に関する共同研究をオプティマインドと開始しました(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000046917.html )」となります。

※メッシュコード:領域を分割した任意の小領域をメッシュと言います。本研究では、地域を緯度・経度によって2次元正方形格子状に分割したものを指します。メッシュコードはこれらの各メッシュに対して重複なく一意に振られた番号を指します。

■本研究の結果
本研究において、データセット数と処理時間の相関関係を評価し、処理件数に対して処理時間が著しく増加しないことを確認しました。またエラー率の評価を行ったところ、導出したメッシュコードの結果が真値と一致しない場合があったものの、その確率は0.2-0.4%程度と、十分実用レベルであることが確認できました。
今後Acompanyは、本研究を通じて開発した位置情報を秘匿化したまま分析可能とする機能をプライバシーテックサービス『AutoPrivacy』にて導入予定です。

■プライバシーテックとは
プライバシーテックとは、個人のプライバシーを保護するための技術です。現代において、個人データが企業などにより大量に保有されている中、個人に対して安全なデータの保全や利活用が必要となってきています。このような課題を解決するため、プライバシーテックが開発されました。例えば、データを暗号化したまま高度な分析が可能な「秘密計算」や、元のデータから類似データを生成する「合成データ」、また個人を特定しにくくする「k-匿名化」といった技術があります。
プライバシーテック研究所:https://acompany.tech/privacytechlab/

■会社概要
【株式会社オプティマインド】
社名 : 株式会社オプティマインド
代表者: 代表取締役社長 松下 健
所在地: 愛知県名古屋市中区栄2丁目11番30号 セントラルビル9F
設立 : 2015年6月
URL :https://recruit.optimind.tech/
ミッション:新しい世界を技術で創る
事業内容:ラストワンマイル配送におけるルート最適化サービスの開発と提供
取材など問合せ先:pr@optimind.tech

【株式会社Acompany】
社名 :株式会社Acompany
代表者:代表取締役CEO 高橋亮祐
所在地:愛知県名古屋市西区那古野2丁目14番1号なごのキャンパス2-13
設立 :2018年6月
URL :https://acompany.tech/
ミッション:プライバシーテックで社会課題を解決する
事業内容:プライバシーテックサービス「AutoPrivacy」の開発・提供、コンサルティング

■本件に対するお問い合わせ
お問い合わせフォーム、もしくは下記メールアドレスからお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://acompany.tech/contact/
連絡先:pr@acompany-ac.com

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