サステナビリティ対応の一環として、紙製インクカートリッジの販売を開始

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産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける株式会社ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、代表取締役社長/池田 和明)は、脱プラスチックの取り組みとして、現在プラスチックを主な素材として使用しているインクカートリッジを紙製カートリッジとして販売することを発表いたします。

紙製カートリッジを採用する最初のインク製品は、当社のJV/CJVシリーズ・インクジェットプリンタで利用されている「SS21ソルベントインクカートリッジ(容量440ml)」で、日本市場向け製品を対象に2023年3月から出荷を開始します。今後は、紙製カートリッジ採用のインク製品の品目を拡大するとともに、海外市場向けの製品についても、順次、移行を進める計画です。

このたび移行を開始する容量440mlのSS21インクは、これまでポリプロピレン樹脂で成形したカートリッジを採用していました。カートリッジの素材を現行のプラスチックから紙(段ボール)に置き換えることで、カートリッジ1本あたりのプラスチック使用量を削減できます。当社では、「脱プラ推進プラスチック削減率」という独自の自社基準を設けており、SS21では削減率68%を達成しました。これにより、ポリプロピレン樹脂使用量を年間29.2t削減することができ、年間約38tの二酸化炭素の排出量削減につながり、脱炭素社会の実現にも貢献いたします。

ミマキエンジニアリングでは、これまでも地球環境の保全、資源の有効活用という環境テーマに対する取り組みの一環として、使用済み純正インクカートリッジ、インクパック、インクボトルの無償回収を実施してまいりました。紙製インクカートリッジへの移行は、樹脂材料のリサイクルを目的とした無償回収の取り組みを一歩進めるもので、樹脂材料の使用量を削減する脱プラスチックを推進するものです。
 
SDGsへの貢献
ミマキエンジニアリングおよび当社グループは、サステナビリティ対応の一環として、資源循環型の経営・技術に鋭意取り組んでおります。これまでも独自のインクジェット技術を通じて社会・環境ニーズに貢献するデジタル・オンデマンドプリント事業の拡大を推進してまいりました。当社のSDGsに対する主な取り組みは以下の通りです。

・デジタル・オンデマンドプリント事業の拡大を推進
・脱炭素社会の実現に向けてCO2フリー電力を導入
・第14期「長野県SDGs推進企業」に登録
・「森林(もり)の里親促進事業」へ参加し持続可能な森林保全活動を支援
・省エネ対応としてLED照明・省電力エアコンへの切り替えを推進

上記に加え、環境対応として2Lインクパック緩衝材削減の取り組みを、先行して本社工場で開始しましたが、2023年3月からインクを生産する全ての工場で、適用を開始いたします。今後も、デジタルトランスフォーメーション(バリューチェーンを含めた新たな付加価値につながるデジタル化)を的確に捕捉し、さらに深化すると思われる無人化・省人化、高速化・高品質化、無水捺染等の高度な付加価値につながる社会・環境ニーズにいち早く対応していくとともに、より環境に配慮した事業活動を推進し、地域貢献・持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。

ミマキエンジニアリングのSDGsに関する取り組みの詳細については、ウェブサイトをご参照ください。
https://ir.mimaki.com/about/sdgs/

ミマキエンジニアリングでは、『新しさと違い』を経営ビジョンに掲げ、常に新たな技術革新を目指し、お客様が求める「美しさと速さ」の実現を追求し続けてまいります。

株式会社ミマキエンジニアリングについて
ミマキエンジニアリングは、産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタおよびそのインク、ソフトウェアの開発・製造・販売・保守を⾏っています。サイングラフィックス、インダストリアルプロダクツ、テキスタイルアパレルの市場に向け、プリント工程のトータルソリューションを提供することにより、お客様に常に「新しさと違い」をお届けするイノベーターを目指しています。

企業・IRサイト: https://ir.mimaki.com/
製品サイト:  https://japan.mimaki.com/

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